嫺 - 漢字私註
説文解字
雅也。从女閒聲。
- 十二・女部
説文解字注
嫺雅也。三字句。各本刪嫺字、非也。依『玉篇』『廣韵』本作嫺雅。『相如傳』雍容嫺雅。雅之叚借之義爲素也。嫺雅、今所謂嫺習也。嫺古多借閒爲之。『邶風〔柏舟〕』棣棣。《毛傳》曰、棣棣、富而閒也。今本作閒習。杜注左所引無習字。葢古本也。習則能暇。故其字从閒。从女閒聲。戶閒切。十四部。
康煕字典
- 部・劃數
- 女部十二劃
『廣韻』戸閒切『集韻』『韻會』『正韻』何閒切、𠀤音閑。『說文』雅也。『前漢・司馬相如傳』從車騎雍容嫺雅。又『上林賦』妖治嫺都。
又習也。『史記・屈原傳』屈原嫺于辭令。通作閒。
又胡田切、音賢。『曹丕・登臺賦』登高臺以騁望、好靈雀之麗嫺。飛閣崛其特起、層樓儼以承天。○按刪、天本轉韻、『字彙』作叶音、非。
- 部・劃數
- 女部十二劃
同嫺。
異體字
簡体字。
音訓
- 音
- カン(漢) 〈『廣韻・上平聲・山・閑』戸閒切〉[xián]{haan4}
- 訓
- みやびやか(嫺雅)。ならふ。
解字
白川
形聲。聲符は閒。
『説文解字』に嫺雅なり
といふ。
字はまた僩に作り、『詩・衞風・淇奧』に瑟兮僩兮
(瑟たり僩たり)、『韓詩』に僩は美なり
と見える。
藤堂
女と音符閑または閒の會意兼形聲。閑は、間にゆとりがあつて、こせつかない意を含む。ゆつたりした女性、轉じて物事に慣れてまごつかないこと。
屬性
- 嫺
- U+5AFA
- JIS: 1-53-38
- 嫻
- U+5AFB
- JIS: 1-53-39
- 娴
- U+5A34