外轉第二十一 - 廣韻私註・韻鏡轉別索引

屬性

開合
補註
『磨光韻鏡』は齊齒倦舌呼と註する。

本圖

『廣韻』に見えざるものには+を後置する。

聲調 平聲 上聲 去聲 入聲
等呼

薛*
唇音
1

1
2
次清 盼+
3
+
4

5
瓣+
4
阪+ 便 嫳+
6
清濁 綿 𥇅
1
舌音
次清 𠹖+
4
𤣆 塡+
4
清濁 𤷈+
7
牙音 𥳑 8 𪈟
次清 𧥛 +
4
𥴭 揭+
𥴤
清濁 𧥜 𤬝
齒音 精/照
次清 清/穿 羼+
4
詧+
9
從/牀 𨰉
心/審 樧*
10
𦆀
喉音 軋+
4
𪆰
紇+
4
清濁
半舌音 清濁 僆+
4
+
4
半齒音 清濁 𩭿
11
註1
『磨光韻鏡』は外轉第二十二に遷す。
註2
【龍】は原書の配する徧(『廣韻』方見切)について、「王韻」『唐韻』には霰韻に屬し、『廣韻』が線韻に配するのは誤入とする。陳は『廣韻』反切下字からして霰韻に歸すべきであり、『磨光韻鏡』が刪去するのを是とする。
註3
【龍】は原書の配する昄は潸韻で配置は不當、『集韻・産韻』の盼(匹限切)の譌とする。陳は『廣韻・潸韻』眅の譌、眅は外轉第二十四に見え、此方は刪るべきとする。『磨光韻鏡』は刪る。
註4
『磨光韻鏡』の增補。
註5
【龍】原書に盻を配し、言及無し。陳は『廣韻』盼美目。匹莧切。を示し、字形に誤り有りとする。但し『廣韻』は版本により或いは盻に作る。按ずるに『說文』に恨視也とする盻は音が異なり、『說文』に『詩』曰「美目盼兮」とする盼を採るべし。
註6
【龍】は原書の配する蹩は配置不當、「切三」「王一」「王三」『唐韻』『集韻』『七音略』に見える嫳の配置が妥當、『廣韻・薛韻』に無いのは誤脱とする。
註7
【龍】は原書の配する𤷈について、「切三」「王韻」『唐韻』に有り(女鎋切)、『集韻』にも有り(女瞎切)、此に合ひ、『廣韻・鎋韻』に無いのは誤脱とする。
註8
【龍】は原書の配する蹇は外轉第二十三・上聲三等に重出、彼方への配置が妥當とする。辻本は三等に配する。陳は蹇が重紐四等であるとし、此方が妥當、彼方を刪るべきとする。いま【龍】に從ふ。
註9
【龍】は、原書の配する竊は『廣韻・屑韻』に屬し配置不當、『七音略』の配する詧は『集韻・薛韻』に相當音(遷薛切)を採るが竊はその音を採らず、根據不明、詧と竊が『廣韻・屑韻』に同音(千結切)であることから誤つたものか、とする。本文書では『集韻・薛韻』遷薛切の詧を採る。
註10
【龍】は、原書の配する殺は外轉第二十三に重出し彼方が相當、鎋韻に相當字は無く、此方の殺は薛韻の樧(山列切)の譌誤とする。陳も同趣旨を説く。『磨光韻鏡』は『五音集韻・鎋韻・審二殺』所鎋切を採る。いま【龍】に從ふ。
註11
【龍】は、原書の配する𩭿について、「王二」『廣韻』『集韻』鎋韻に見えるが、二等日母の例は無く、『玉篇』に女鎋切と見え、疑ふらくは泥母に屬する、とする。