覺書抄錄
一つの文書とするほどではない細々したことの覺書。
ある條件下におけるsqlite3-rubyのインストール
- 執筆: R3.2.12
root權限が取れず、libsqlite3-devが入つてゐない環境にsqlite3-rubyを入れる羽目になつた際に行つた導入手順。
まづ、sqlite3を$HOMEの下にインストールする。
- SQLite Home Pageから最新版の .tar.gz をダウンロード、展開。
- ./configure --prefix=$HOME/hogehoge
- make
- make install
その後、RubyGemsを用ゐてインストールする際に、先にsqlite3をインストールした場所を指定する。
- gem install --user-install sqlite3 -- --with-sqlite3-include=$HOME/hogehoge/include --with-sqlite3-lib=$HOME/hogehoge/lib
MSVS × CMake
- 執筆: R3.12.11
大學學部生の頃以來、M$謹製のコンパイラを使つたことは長らく無かつたのだが、新PCを手に入れた機會に、手持ちのコードをMSVSでもビルドできるやうにしようと、試みたことについての覺書。IDEつて(貧弱な環境だと)立ち上がるのに時間が掛かるしツール獨特の用語やら何やらを把握せんと使へたものではないし、それならUnixライクな開發環境で、そこそこ前ならautoconf/automakeで、この頃ならそれよりも樂になつたcmakeで、といふ志向といふか嗜好といふかではあるのだが、しかしMSVSには觸ることすら出來ないといふのも情けない氣がしたので、この機會に兔も角やつてみることにした。
自前のものを構築するに當たつて、libpngとかlibjpegとかをビルドできるやうにせねばならない。とて、檢索を掛けたらBuilding libpng with Visual Studioを見附けた。これは役に立つ筈だと思つたものの、どうにも書いてあることの意味を摑みかねる。具體的に言へばCMake (hogehoge) といふ見出しの箇所で何をやらうとしてゐるのかさつぱり分からん。と思ひつつ、他にもあれこれ見てゐて、やがて理解した。どうやらCMakeにはグラフィカルなインタフェイスもあつて、それを使ふときの話らしい、と。今までコマンドラインでしか使つたことがなかつたから、そのあたりの知識がまるで無かつた。
書いてある意味が理解できるやうになつたら、そこまで難しいことが書いてあるわけではないので、後はエラーだのWarningだのを潰しつつ突き進んだら、多少の面倒事には出會したものの、手持ちのコードの幾つかを無事ビルドすることが出來た。今まで試行したところから、氣をつけるべき點を幾つか書き出しておく。
- 依存ライブラリの場所は、CMAKE_PREFIX_PATHに設定すべし。(e.g. libpngをビルドする場合の、zlibの場所。)
- ソースコードのエンコードがUTF-8の場合は、CMAKE_CXX_FLAGS に /source-charset:utf-8 を設定するか、自分でCMakeLists.txtを書く場合にはいつそのこと target_compile_options() に /source-charset:utf-8 を追加するかせねばならない。
- ビルド結果のINSTALL先は、デフォルトだとC:/Program Files/hogehogeになるが、そんなところにインストールされても特に便利な氣はしないので、もつと管理しやすいところにしておけばいいのではと思ふが、これはまあ個人的な嗜好の問題ではある。