蘭の会2006年2月詩集「冬のカナリア」 (c)蘭の会AllrightReserved
0005 落合朱美 0015 丘梨衣菜 0023 ナツノ 0024 沼谷香澄 0043 鈴川夕伽莉 0059 汐見ハル 0083 栗田小雪 0097 陶坂藍 000a 宮前のん 000b 佐々宝砂 000c 芳賀 梨花子 0115 伊藤 透雪 0125 赤月るい 0127 e-came 0130 稀有 0131 月の雫 |
0005 落合朱美
冬のカナリア
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0023 ナツノ
http://www5.plala.or.jp/natuno/brunette/brunette_top.htm 冬のカナリア
夜半過ぎ、小さな呟きが聞こえたような気がして、夢のがけの淵にいた私は、現実に引き戻される。それは隣で寝ている愛犬のため息のようにも聞こえたけれど、頭の上から再び聞こえたので窓辺のカナリアのものだとわかった。ひとすじ薄く冷たい光が差し込んでいた。カナリアは厚いカーテンの隙間から、北風に吹かれて澄み切った空に浮かぶ月を見ている。「喉に砂粒がつまって歌えません」。飲み込んでも、飲み込んでも、喉の砂粒が消えません。 |
0024 沼谷香澄
http://www.cmo.jp/users/swampland/ 冬のカナリア
キャベツのしんを食う |
0043 鈴川夕伽莉
http://yaplog.jp/yukarisz/ 冬のカナリア
掠れた声 |
0083 栗田小雪
冬のカナリア
外はふぶき |
0097 陶坂藍
http://www.keroyon-44.fha.jp/ 冬のカナリア
坂の下の大きな家のほら |
000b 佐々宝砂
http://www2u.biglobe.ne.jp/~sasah/ 冬のカナリア
水時計は五色、 |
000c 芳賀 梨花子
http://rikako.vivian.jp/hej+truelove/ 冬のカナリア
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0115 伊藤 透雪
http://tohsetsu-web.cocolog-nifty.com/shine_and_shadow/ 冬のカナリア
春がそこにとどまったまま |
0125 赤月るい
http://blogs.yahoo.co.jp/instinct1106 冬のカナリア
意識だけは頭をもたげるけれど |
0127 e-came
http://www001.upp.so-net.ne.jp/satisfaction/ 冬のカナリア
朝焼けを撮り続けていた |
0130 稀有
http://chercheur.syuriken.jp/ 冬のカナリア
風呂に湯を張り胸に近い昔の傷痕を撫でていたらまた痒みが始まった |
0131 月の雫
冬のカナリア
風が家を吹き飛ばそうと叫ぶ夜 |
2006/2/15発行
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