(C)蘭の会 2006年10月詩集「音」
音 アン・ドゥ・トワ 青空の竪琴 くちもとばかりみていた ごあいさつ 混沌を抱えて 声にできない夜に 真夜中の会話 White noise 愛犬 ふたりの秘密 音色の力 音 信号をまもるだけ。 おと |
音 ならない |
アン・ドゥ・トワ 移ろう季節の隙間 |
青空の竪琴
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くちもとばかりみていた くちもとばかりみていた |
ごあいさつ 高くなった雲がほこほこと |
混沌を抱えて ことん混沌に落ち |
声にできない夜に 寝室のドアをそっと閉める |
真夜中の会話 ねえ、ちょっと |
White noise あなたはすっかりひろがってしまって |
愛犬 月が話しかけてきそうな夜に君と森に行った |
ふたりの秘密 11月に入ると |
音色の力 好きな歌にくるまれて眠る夜は |
音 夢を見る |
信号をまもるだけ。 あのひとの肉体から つーつー、と音がする |
おと さすがのわたくしもつかれました |
2006.10.15発行
(C)蘭の会
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CGI編集/遠野青嵐・佐々宝砂
ページデザイン/芳賀梨花子
写真素材/Follet