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![]() 斜め向かいに予兆が座っている
まなざしはオリーヴの苦味にとざされ 若々しい不満の翳るくちもと 青と白の陽射しに染まった皮膚 話せますか
何のなぐさめにもならない微笑で終わると
誰も隣に座りたがらない
行方の知れない問い掛けが辿りつくまで
路上の熱を封じこめた中で
さあ、私のオリーヴの若木よ
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![]() 燃える尖塔のまぼろしに突き刺されて 時計の針に眩暈 誰にももとめられることなく
ただ一人の断食月が空に燃えている
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![]() 遠い遠いあまりに遠く、と
歌声にこの血が燃えている
けれども指先が辿ろうとすると
バイダー
その声が蜜のように
踊りへと差し出された手のように 今もなお血はざわめいているのに |
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