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ゆき
クリスマスツリーに
ちぎったわたをのせてゆく君
肌触りよく ふんわりあったかい
あこがれの意味をつきつけられた
ホワイトクリスマスをねがう君は
雪が好きだとわらう
冷たくないのに雪みたいなえがお
ちょうど コットンツリーに咲く花のような
真っ白なんだ そういうこと
溶けない雪 まっさらな
吹雪に立ち向かうのは
じつは勇気からじゃないんだってこと
まだ 知らないんだね
だから君が少しうらやましい
雪のない国に僕も生まれてみたかったなんて
君に出会うまでは思いもよらなかった
夢を見せることもあるんだなんて
美しい考えを
ほんとうに 全く知らなかったんだ
ぼくの根雪
溶かすんじゃなしに
真綿でくるんで締められて
いつのまにか
春の日差しよりもおだやかに
息たえてゆけるだなんて
ほんとうに思ってもみなかったこと
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