かまいたちの夜2〜監獄島のわらべ唄〜

 前作から長い時間を空けて登場した本作品。さて、またもや恐怖の夜が始まる…
 



1 ストーリー

 できれば、前作をプレイしておいた方が、楽しめる作品となっております。登
場人物のほとんどが、前作に登場した人物だからであります。ただ、前作のその
後のお話ではなく、前作の話は、今作の作中作扱いとなっているため、以前のス
トーリーが直接今作のストーリーに影響してくるわけではありませんし、本作中でも
きちんと今作で必要な情報については説明がなされてが、登場人 物の性格などは、
前作をプレイしている方がよくわかるでしょう。

 今作の設定では、主人公の透や真理は雪山のペンションに遊びに行きましたが、
実際には殺人事件は起こっていなかった。しかし、その時の宿泊客が実名で登場
し、殺人事件が起こると言う「かまいたちの夜」というゲームが、その後発売され
て大ヒット(ゲームの中の話ですよ。ややこしいですが)。一体、誰がこんなものを
作ったのか?と疑問に思っている透のもと に、一枚の手紙が… その手紙によって、
「かまいたちの夜」に登場した人物たち が、無人島に集められることに。そして、
そこで殺人事件が…というお話です。

 メインシナリオであるわらべ唄編は、前作と比べると格段に易しくなっている
印象を受けました。まだ、完全制覇はしていないのですが、今作では透くんが殺
人事件が起こった後に、いろいろと推理をして、行動を起こしてくれるので、犯
人探しのヒントが満載です。最初の一度だけ、選択肢のミスで殺されましたが、
直前からやり直した 2回目のプレイで、簡単に真犯人に行き着きました。
  さらに、メインのトリックについて、少し前に読んだ推理小説で出てきたトリックに
そっくりだったもんで(同じといっても言いか…)、比較的簡単に気づきました(と
いっても透くんがヒントを見つけてからでしたが…ォィ)。

  サブシナリオについては、まだ陰陽師編しかプレイしておりません。これは、
ホラー色の強い、こわーい話でした。ポンポンと人が死んでいく… で、行き着い
たのはバッドエンドっぽい「完」。おい、「終」じゃないのかい!とおもわず叫んで
しまいました。ま、ハッピーエンドの「完」もあるだろうと信じて、もう少しプレイして
みますか…
 


2 システム

 フローチャートや付箋紙、メッセージスキップなど前作(SFC版)からみると、格
段にプレイしやすくなっております。まぁ、PS版のサウンドノベルのリメイクシリー
ズあたりからの標準装備なんでしょうが…
  あいかわらず、リアルなCGに影絵という手法を踏襲しており、いい雰囲気を醸
しだしております。また、ハードのパワーを利用して、アニメーションも多用しており、
より、見ごたえのある画面を演出しております。
  フローチャートは、利用してみると、とても便利なことがわかりますが、逆に分
岐点が明らかになってしまうなど、若干ゲームを簡単にしすぎている部分もあるか
もしれません。しかし、これなしでは少ししんどいゲームであることも確かであり、
許容範囲であると思っています。嫌なら見なければいいだけのことですし…

 オートセーブと手動セーブが選択できるようになっています。SFCではオートセーブ
が当たり前でしたから、私は何も気にせず、オートセーブでプレイしています。
そもそも、オートセーブの不便さといえば、選択肢の選び直しができないという点の
はずなのですが、フローチャートのおかげで、いつでも好きな場所からやり直しができ、
あんまりオートセーブの醸し出す緊張感ってないんですよね。結局のところ、適時
セーブするのが面倒なので、という感じで利用しているだけだったりします。


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