娯樂系感想ログ: 鋼の錬金術師
基礎情報あるいは諸元
- 荒川弘 作
- 月刊少年ガンガン連載 (既に終了)
- コミックスは27卷で完結
お斷り
ガンガン本誌を讀んで書き附けた分の感想で、コミックスになつて改めて讀み直して云々は、基本的にやらない。
コミックス20卷收録分
#79
前半は、先月号読んでの予想を完全に裏切られた気がして仕方ない。予想が甘すぎ?
後半は、あーあ、こいつがまさかこんな結末晒すとは、と思つたと同時に、その裏をかく何かがないやろうな、と疑心暗鬼に陷りもした。
#80
相變はらず内容てんこ盛り。
やはり一筋繩では往生しなかつたか、此奴。最終的にどうなることやら、嫉妬の奴は。
大總統と中尉の問答、いや、その形式を取つた閣下の獨白は、さて何を意圖してゐるのやら。否、それよりも閣下の本音は何處にあらんや。この二人が、上官と補佐官といふ形で一緒に出てくるのが初めてといふことと合はせて、個人的にはいいシーンやつた。
少將の場面は敢へて觸れない。つふか、あれ、どうにでも轉がるよ。轉がる方向分からないもの。
そして、最後の場面は、果たして來月に續くのか、今囘一度も姿を見せてゐない、豆とか、無能とか、その邊りに話が飛ぶのか。お樂しみに、といふところかね。これも豫想出來ないもの。
#81
最後の〆がよかつた。ある意味ハガレンらしくて。
後は、無能大佐が今どんな目に遭つてゐるか、といふのがそろそろ讀みたい。
コミックス21卷收録分
#86
グラマンの爺、煮ても燒いても食へない感じやねえ。とはいへ、人を泳がせて、といふ姿勢で、果してさう上手く事が成就するかなww
つふか、ブラッドレイがあのまま御陀佛つてのは、幾らなんでも、ストーリーをつくる側としては勿體ない感じ。無論、敢へてそれをやると云ふのも一つの手ではあるけど、さういふ邊りは、荒川氏は割とベタなところで來るからなあw
プライド、果してあのままやられてるタマやらうか。なんとも微妙な感じ。グラトニーについては、敢へて觸れないといふか、グラトニーに觸れると、ネタバレさせるのが惜しいあたりにどうしても言及せざるを得なくなるので、今回は割愛。
#87
今囘は無能組成分多めでよかつた。要人誘拐テロリストに降格したけどww
ランファン+リン vs グラトニーはあまりに一方的。まあ、仕方ないか。
事前情報があつたと言へ、豆 vs プライドはなかなかの見もの。プライドの弱點がかうも露はになるのは初めてではなかつたらうか。
それにしても、グラトニーの最期が何とも哀れ。最初期から登場のホムンクルスは、後は目下行方知れずで能力を殆ど失つてゐる嫉妬か。う〜む。
コミックス22卷收録分
#89
久々にマスタング組が表舞臺に。いい叛亂分子つぷり。そして最後は……まあ、これはネタバレしないで置くのがいいかな、と。
そして、ここに來て、アームストロング少將が、本性をw 中央司令部のお偉方は、揃ひも揃つて愚物ばかり?
さて、次回は、どこに焦點があたるのやら。どこに當たつても面白い展開には違ひないけど。
#91
前回、キンブリーによるプライドの脱出を許してしまつたアルでしたけど、ハインケルが拾つてゐた賢者の石で反撃開始。アルは割と躊躇ひなく賢者の石を使つたけど、エドなら、果してどうしたか、と、一寸考へてしまつた。エドよりも、アルの方が、或る種の割り切りはいいやうな氣がするから。
メイが連れて來たエンヴィーは遂に復活。まあ、復活自體は豫定通りな感じしかしないけど、此奴にとどめを刺すのは、さて果て誰になることやら。
少將やエドは、まあ、さて置いて、一番始めに「お父樣」の所に辿り着いたのは、ホーエンハイム。早速、この化物同士のバトルになるのか、それとも? あつちもこつちも見ものがあるからねえ。
コミックス23卷收録分
#92
アルに賢者の石を使ふ切つ掛けを與へたのはハインケルやつた。まあ、それでも、エドならもう少し躊躇したやうな氣はするけどね。
場面的に、今囘は、アル vs プライド + キンブリーと、アームストロング姉弟 vs スロウス。スロウスのスペック、反則といふか、「怠惰」にその性能與へるのは、かなり意外といふか、さうきたかといふか。
次回はどこにスポットが當たることやら。荒川先生は本當、裏の裏の裏くらゐをかいてくるから、豫想するだけ野暮な氣がするのでしない。
#93
色々美味しい所は、無能大佐が持つて行つた。そんな氣がする今回。一對一の鬪ひなら兔も角、一對多となると、マスタングのスペックは反則といふか、頼りになるといふかw
そして、遂に因縁の對決、は來月以降といふところで打ち止め。
本篇に關係ないけど、再アニメ化のCV、意外に變更されてるなあ、といふ印象。
#94
無能大佐が無能でなかつた今囘。つふか暴走。副官と豆が危惧する位の暴走つぷり。
一方、殘されたマスタング組は、宣傳工作を開始。さて、こちらはどうなることやら。
#95
無能大佐、暴走を猛省。エンヴィーは……まあ、ネタバレは止す。
アームストロング姉弟vsスロウス+「人形」は、もう何が何だか。とりわけ、少佐vsスロウスは、デタラメ人間の萬國ビックリショーだよ、全くw
そして、中央軍作戰司令部は、ブリッグズ兵によりあつさり陷落。路をつくつたのは……一應伏せておかうか。
でも、これで、そろそろラスボスと直接對決、な樣相が整ひつつあるのかな、と思はでもなし。まだ、プライドとアルフォンスが物理的には外野にゐるけど。あとは、リン・ヤオ主從がどう動くか、あたりも不確定要素か。
コミックス24卷收録分
#97
イズミは「柔よく剛を制す」といつた感じで、一番美味しい所をかつ攫ひ、始末はむさ苦しい友情で結ばれた二人が着けたとさ。といふことで、スロウス退場。
場面は一轉、親父殿vsホーエンハイム。上つ面の輕いホーエンハイムと、表情の固い親父殿が對稱的。それでも、まあ、化け物vs化け物だな、これ。來月もこのまま續く、のかは少し怪しい氣がするがさて果て。
#98
ホーエンハイムvs親父殿は、兩者がカードを一枚づつ切つたところで、以降はまたそのうち。しかし、人の似姿を捨てた親父殿のスペックは、いかほどのものであらうか。
さて、地上では、ブリッグズ兵が大總統府をほぼ制壓、といふところに、ブラッドレイが歸還。早速その強さを嫌な位見せてくれた。次回以降、グリード+リンと對決、になるんだらうが、さて、兩者の決着は如何樣につくのやら。
コミックス25卷收録分
#101
先月の引きから、どうなるものかと思つてゐたが……取り敢へずリザが一命を取り留めたので良かつた。
ブラッドレイも、なかなかにしつこい。あそこまでされてゐて、すぐに舞臺に戻つて來るとは。流石といふか、なんといふか。
引きは、「お父樣」のところに無能が送られたのかな、といふ邊りだが、先は全く讀めない。プライドとラースはあの場に殘つてるし、オリヴィエも地下に進んでゐるし、正門でもドンパチやつてるし。何から回收されるのか、檢討がつかないのは、まあ、毎度のことではあるわな。
#102
無能大佐は、無理矢理扉を開けさせられて……さて、これで本當の「無能」になつたのか、さうでないのか。にしても、本當、登場キャラに一切容赦しないよな、この作品。
ブラッドレイの存在感は、滿身創痍になつても、衰へを知らず。これがラスボスでないのだから、嫌になるww
アルフォンスは、肉體を取り戻せたかもしれない好機を、敢へて他日に讓つたが、さて、その掛が吉と出るか凶と出るか。いよいよ最終決戰?と思ひたいところだが、まだまだ不確定要素が殘つてゐるからなあ。
#103
親父殿+プライドと、人柱5人+メイは、さておく。
ブラッドレイvsスカーもそろそろ決着? まさかさういふ展開になるとはねえ。狡いよ、それは。
コミックス26卷收録分
#106
よもやキンブリーがかういふ形で「登場」するとはね。何だかんだで自分を貫き通した「最期」が何とも氣障な感じ。
コミックス27卷收録分
#107
ここまで來れば、皆で寄つて集つて親父殿を叩くのみ、だが……。流石にラスボス。でも、ブラッドレイの方が鬼氣迫るものがあつた、と思ふのだよ。
大佐も只では起きず。眞理を見たツケは優秀な副官でカバーして見せ場をつくるあたりは矢張憎いw
まあ、今週一番美味しいところを持つて行つたのはアルだと思ふけどね。さすがにこれのバレは止す。勿體ない。
補完
最終話(#108)、外傳、コミックス27卷末のホーエンハイムとトリシャの遣り取り、いづれも締めとして拔群であつたやうに思ふ。敢へて内容についてぐだぐだ書く氣はしない。
讀み應へのある佳い作品であつたとだけ述べて感想を打ち止めとす。