娯樂系感想ログ: ハヤテのごとく! Cuties

基礎情報あるいは諸元

各話所感

#1

TVA第四作。

初回の焦點は借金執事。話の筋は大抵原作コミックス第33卷第3話第4話の通り。即ち風邪引きさんたちの世話をしたらテスト當日に風邪引いて酷い目に遭はされるといふ哀しいお話。

凄い山もなく、落ちもなく、つて邊りに何となく不安を覺えたのだが、この先ものんべんだらりとしたアニメとしてやつて行くのだらうか。

#2

冒頭、寢間着の儘ゲームをしてゐたら、メイドに電源引つこ拔かれたお孃樣。この主從は本眞……。

で、ナギは第19卷第2話宜しく朝早く目が覺めて仕舞つて……。そして二度寢。お約束通り。早起きは三文の得(大體30圓程度らしい)w そして第17卷第1話宜しく貸しビデオ屋に行つてR-18指定のDVDを。但しエロを借りるつもりがホラーを借りてきて……ハヤテがゐないと寢られなくなつた。そして、そのDVDを發見したマリアは試しに見て、落ちは大體想像できる通り。以上Aパート。

Bパート冒頭、雨が降つたのでお孃樣はお休み。因みに風が吹いたら遲刻らしい。第32卷第1話の通り。迷子の陰陽師が、ナギは名言に弱いと言ふから、借金執事は女子に片つ端から電話を。かう書くとハヤテが駄目男みたいに思へて來たw 最後のマリアの説得、1日1圓は少なくないか? まあ、ナギが納得したなら別に良いけど。

……アニメそのものより、元になつた原作の箇所を探す方に氣が行つて了ふけど、良いんだらうか?

#3

主軸はアテネ。裏の軸は日比野文とその飼犬。CV阿澄佳奈の中でも最高のうざさである。ニャル子ほどの可愛げもない……。

ワタルの借金紛失事件は、アテネの登場シーンを増やすのに筋が多少變はつて伊澄が登場しなかつたのは良いのだが、ぢやあ、ワタルはどうやつてあそこに辿り着けたんだか、そこが謎のままになつたといふ、ね。

それより何より、大きいバージョンのアテネが鬼神の如く活躍するシーンとかはいつになつたらアニメ化しますか? 見てみたいんだけど。

CパートはWお孃樣の日常生活力のなさにがつかりしたw

以下、原作出典(覺書): 第29卷第1話、同第11話、第30卷第1話、同第2話、第32卷第8話。

#4

前半は迷子の陰陽師、後半はその突つ込み役が一往の軸。裏は、前半は母親、後半はメイド、で良いと思ふ。

この二人だけでスピンオフつくれさうな感じもするんだが、如何せん人氣投票を今やると二人揃つてトップ10から陷落する虞があるからなあ……。ルカとカユラが上位に食ひ込むと豫想してのことやけど。コンビとしては良いのになあ。コンビとしては。

話的には結構原作の儘な上、割と好きな話ばかり押し込んであつた感じなので、逆に感想が書きにくい。できれば第2期の時の作畫で、とか、若本規夫のナレーションが欲しいとか、その程度。千桜がモノローグで自分の科白(綾波レイのパロ)をフォローしたところだけは切實にナレーションが欲しいと思つた。

以下、原作出典(覺書): 第32卷第3話、第34卷第4話(但し極一部; Aパートの落ち)、第17卷第2話、第29卷第4話(但しマリアのサービスシーンは丸々カット)。

#5

ヒナギク回。この無敵の生徒會長の拗らせ方は、今更言ふまでもなく重症、つてか、殆ど末期状態だからなあ……。で、相手がかのデリカシー皆無の借金執事やから……。いつ見ても思ふ。この二人、相性が惡い。

ギルバートの煽りが一々墓穴掘りになつてゐるのはお約束。まあ、ナギを焚き附けたり、ヒナギクをひん剝いたりした邊りは賞讚しても良いがww

#6

泉(とオマケ二人)回。ただでさへ苦勞してゐる借金執事を更に苦惱させる厄介な三人。うち二人はハヤテを玩具にしようとしてゐるふしもあるから尚のこと。……いや、この感想は今回の話とは餘り關係ないな。

3人纏めてバカ扱ひされるのが嫌になりたるお三方は、序列を決めるべくバカさ加減を競ふ。まあ、結果的には、同列にバカつてことになつて了つたけど、一番手際が良かつたのは理沙だつたんぢや?w (原作第33卷第7話)

其の後は、泉vs殘り二人的な構圖。ブラックがレッドの人氣をやつかんだから。そして人氣の祕訣をヒナギクやらナギに訊いた結果、泉はまたしても可哀相な(そして美味しい)ことになりかかるのであつた。(原作第35卷第2話)

CM跨いで。うつかり者泉は、美希がビデオカメラを忘れて歸つたのを見附けて、一人芝居を。本眞、先のことを考へへんよな、この娘は。(原作第29卷第3話)

#7

ルカ回。時系列上の時點とか前後關係とかが原作とは異同があるものの、話そのものは、そこまで違はない。とて。

Aパート。自轉車に乘れないアイドルは、自轉車に乘る必要のあるCMの依頼を受けて了つて困つた結果、借金執事に泣きつきましたとさ。借金執事はいつもは見せないドSモードにスイッチして短時間で依頼を完了。いつもは襲ひ來る敵にしか鬼畜モード發動しないのになw そして、練習終了後の二人の戲れ振りときたら、もう、ね……。(原作第33卷第8話、第9話)

Bパート。アイドルのイベントとて、ヒナギクとか三人娘とかと一緒に來たハヤテは、ルカに助つ人に呼び出されて。此の邊りは原作とは趣が異なる。で、早着替への手傳ひとかバックダンサーとかをやらされることに。頼む方も頼む方だが、こなしてみせるハヤテのスペックも大概。ロボットの要らぬ邪魔も蹴り一撃で排除して、どうにかかうにか?大團圓。(原作第28卷第4話、第5話)

メインヒロイン二人(お孃樣とそのメイド)は添へ物にもなつてないあたり、このシリーズはターゲットになつたキャラ以外には冷たいよなあww

#8

ハムスター回。

アバンタイトル。既にハヤテにゾッコンなのはばればれだし、TVA第一期(深夜34時版)で食ひしん坊キャラも定着してるから、何もかも今更だぞ☆

Aパート。原作第32卷第9話宜しく體重が増えたことを知つた西沢は、ダイエットを決心するも、借金執事の餌附け攻勢にはなかなか抗へないのであつた。美味しさうだし、斷ると哀しさうにするし。ハヤテは少しくらゐ察した方が良いんぢやないかな。クッキーを勸められた歩は回想する。誕生日サプライズのことを。原作第26巻第9話第10話の如く心理戰を展開した時のことを。

CMまたぎ劇場のタイトルコールは、何故ああなつた? 臺本なのかアドリブなのか氣になる。

Bパート。回想も終つたので、第15卷第6話宜しく寸劇の後、歸宅の途に。そして學校に立ち寄つたら強盜が。ノート、何か凄い武器になつたな。宿題やるには非常に支障ができたけどな。

ところで、今シリーズは、何か知らんが某エスパーアニメがちょいちょい使はれてゐるんだけど、良いのか? まあ、掲載誌一緒だから良いんだらうけど。

#9

千桜+カユラ回。

アバンタイトル。一往千桜のアルバイト(咲夜のメイド)はハヤテ達には内緒です。なのにあんな振りをされて、そしてあんな答へを返して。ええんかいなww

Aパート。原作第18卷第8話宜しく、千桜は副會長QB……ぢやなくて愛歌の前でうつかりやらかした。いやいや隙を見せて了ふのは自分だけではない。もつと隙だらけな者がゐる筈だと思つてゐたら……結構ゐました。でも、眞つ先に浮かべた生徒會長は期待外れに終つた。借金執事が絡まない限り、ヒナギクは無敵w

場面變はつて。第34卷第11話・第35卷第1話宜しく、千桜が言ひ出したのでBBQ。それは良いのだが、そんな氣など一切ない千桜がハヤテの天然ジゴロ振りを見て振つた話が回り回つてルカと歩に無駄なダメージを與へるといふ。傳言ゲームつて怖いよね。

Bパート。カユラが白皇に初登校した時のお話。白皇の名物を見て廻る、とも言ふ。路面電車の設定は、漫畫で出るよりもずつと前、TVA第一期で出て來たよなあ、とか改めて思ひ出したり、ハヤテが絡むとヒナギクが隙だらけになる理由の半分くらゐはハヤテのデリカシーのなさにあるやうな氣がしたり。カユラ、折角の當番回なのに、餘り目立つてない。キャラの特性からして仕方ないとは思ふけれども、むむむ。

#10

マリア回。

まづは第15卷第9話宜しく、白皇在學當時の回想。但し導入は雪路と喋つてゐた牧村。ロリつ子マリアは牧村に色々撮られたので手を滑らせました。いざといふ時の凄味は幼い頃から其の儘……。

場面變はつて。原作第18巻第5話乃至第7話宜しく、ハヤテに一寸アレな感じのラブレター?が屆いた邊りから、マリアはハヤテと嘘デートをすることに。古典的ラブコメ路線ださうな。初つ端から偶々見てゐたハムスターに衝撃を與へてBパートへ續く。

ハヤテの發言に對し、マリアはちよくちよく反感を。自分の方がお姉さんといふ所を推したいらしいw でも、經驗値から言へばどつちもどつちとしか……。ハヤテを女裝させてノリノリなマリア。それをまたしても見掛けて沈む歩。水着になるマリア。それを偶々見て沈むヒナギク。ハムとヒナが珍しく良い引き立て役になつてゐたことよ。いつもはメインを喰ひ氣味になるのに。

にしても、マリアは雰圍氣に呑まれたり、いやいや自分はお姉さんだと思ひ直したり、を何度繰り返したことやら。此の人も負けず嫌ひなのは、ナギとかヒナとかアテネとか其の邊と一緒。

ともあれ、メインヒロインとしての存在感を久々に見せ附けられた氣がした。

#11

前回までとは打つて變はつてアニメオリジナル、といふか、CAN'T TAKE EYES OFF YOUの後日譚。

借金執事の夢の中に件の黒椿の狸と、時計に手足の生えた何かが登場して、誰かとキスしないとナギとの永遠の別れになるとか何とか脅すのであつた。そして、借金執事を取り卷く女子(マリアを除く)に、ハヤテとキスをする夢を見せたといふからいよいよ大迷惑。

アテネを小さい儘で敢へて出した所に少し引つ掛かりを。劇場版でもCAN'T TAKE EYES OFF YOUでも出番がなかつたし、それなら既にアパート出た後ぢやないのか、つてのが、ね。まあ、いきなりここに來て元のサイズに戻つたアテネが出て來ても色々問題はありさうだが。あつさりキスに應じてお話終了、とか、なくはないと思ふのですよ。幼女モード以上の折檻を加へて借金執事を再起不能にさせた可能性もあるけどさ。

で、ハヤテ爭奪戰に關係する他の面々は。

生徒會長

最初に白羽の矢を立てられた幸運を、自ら詰問して潰して後で悶々。いつも通り。

實はファーストキスをハヤテと交はしたことなど憶えてゐない委員長レッド

オマケ二人が煽るも、碌な煽り方をしないので自己主張出來ず仕舞w

ハムスター

一番の好機に思へたが、日比野文とシャルナの二人組に茶々入れられて敢へなく撃沈。

アイドル

状況がいまいち良く分らなかつたがお急ぎのやうだつた。

爭奪戰に關係してない面々は。

メイド (メインヒロインの方)

年上の威嚴を壞されるやうなことを訊かれた程度。

メイド (生徒會書記)

それより何より、どうしてメイド姿の時に、千桜として遣り取りがあつたのかが謎。何時バレた? 何故バレた?

話は昏迷しつつ、次回へ。どう決着するのやら。つてか、ぶつちやけ、ハヤテは誰とキスをすることに?

#12

前回の續き。

構成上、前回放映分の詳細がやうやく分つた部分もあつたり、勘違ひが判明したり。以下、順不同なのはアニメの構成の所爲。

ルカについては、カユラがキスを阻止した。お前、アイドルヲタの趣味もあつたのか? とか思つたのは内緒。しかし、こんな時にハヤテを女裝させるなんて、酷いアイドルがゐたものだw

カユラの千桜押しの理由は不明。前期同枠で放映してゐた某アニメの某少佐のコスとか、屹度お許しが出たんだらうな、としか思へない。語りが長いのはヲタの習性として仕方がない、で濟ませて良いのか?ww 事態を引つ掻き回すだけ引つ掻き回してゐた印象が強い。

千桜については、メイドの恰好を晒してはゐなかつた。實は電話越しだつた。いや、良かつた。(何が?) でも何か立ち位置が微妙よな、この娘。

口實があるのを良いことにハヤテとキスしたい面々(ヒナギク、歩、ルカ)と、特にヒナについては阻止したい美希の温度差が酷いw 今回に限つてはレッドよりブルーとブラックの方が出張つてゐた感じ。もうオマケとは言はせない?

アテネからキスの許諾は一度は出たが……幽靈神父が餘計なことを言つたり、ハヤテ本人が餘計なことを言つたり、で敢へなく再び折檻。もう、どうしやうもないな、此奴等。

で、最終的に皆に迫られた借金執事の選擇は? といふのは落ちなので割愛。伊澄と咲夜が役に立つてゐたのかどうかは良く分らず仕舞。