穴拔け日記 (平成24年12月)
12月31日 (月) : 大晦日
12月30日 (日)
皇室事項
兩陛下には、29日、御誕生日につき佳子內親王から御挨拶を受けられた。
私事・獨語
例年通り祖父宅で餠搗き。
12月29日 (土)
皇室事項
兩陛下には、26日、離任する駐日ガーナ大使夫妻を御引見。
主上には、26日、新任につき、衆議院議長伊吹文明、同副議長赤松広隆、参議院副議長山崎正昭に謁を賜つた。引き續き、兩院議長から奏上を受けられた。
主上には、26日午後7時5分、宮中に於いて、內閣總理大臣安倍晋三の親任式を行はれた。
主上には、26日午後8時40分、宮中に於いて、國務大臣麻生太郎、同新藤義孝、同谷垣禎一、同岸田文雄、同下村博文、同田村憲久、同林芳正、同茂木敏充、同太田昭宏、同石原伸晃、同小野寺五典、同菅義偉、同根本匠、同古屋圭司、同山本一太、同三好雅子、同甘利明、同稲田朋美、內閣官房副長官加藤勝信、同世耕弘成及び同杉田和博の認證官任命式に御親臨。
主上には、27日、外務省綜合外交政策局長平松賢司から御進講を受けられた。後、皇后宮にも同。
兩陛下には、27日、歳末につき、東宮東宮妃お始め皇族各殿下、元皇族、御親族と午餐。
主上には、27日午後6時40分、宮中に於いて、復興副大臣谷公一、同浜田昌良、內閣府副大臣西村康稔、同伊達忠一、內閣府副大臣兼復興副大臣寺田稔、綜務副大臣柴山昌彦、綜務副大臣兼內閣府副大臣坂本哲志、法務副大臣後藤茂之、外務副大臣鈴木俊一、同松山政司、財務副大臣小渕優子、同山口俊一、文部科學副大臣谷川弥一、同福井照、厚生勞働副大臣桝屋敬悟、厚生勞働副大臣兼復興副大臣秋葉賢也、農林水産副大臣江藤拓、同加治屋義人、經濟産業副大臣菅原一秀、經濟産業副大臣兼內閣府副大臣赤羽一嘉、國土交通副大臣梶山弘志、同鶴保庸介、環境副大臣田中和徳、環境副大臣兼內閣府副大臣井上信治、防衞副大臣江渡聡徳の認證官任命式に御親臨。
兩陛下には、28日、歳末につき、侍從長、侍從次長、女官長から御挨拶を受けられた。
主上には、28日午前10時40分御出門、國會開會式に御臨場の爲、國會議事堂へ行幸。同11時21分還幸。開會式に於いて勅語を賜つた。
兩陛下には、28日、歳末につき、宮内廳長官、參與らと御夕餐。
佳子內親王には、29日、御年18の御誕生日をお迎へになつた。臣、心より御祝ひ申し上げます。
私事・獨語
歸省。
12月26日 (水)
皇室事項
主上には、25日、大正天皇例祭の儀の爲、皇靈殿に出御。東宮、秋篠宮、秋篠宮妃、常陸宮、常陸宮妃は御參列。高円宮妃、承子女王、典子女王、絢子女王には、多摩陵に於いて、大正天皇山陵例祭の儀に臨まれた。
主上には、25日、綜務大臣樽床伸二から內奏を受けられた。
第182回國會特別會召集
22日渙發の大詔に依り、東京に、國會の特別會が召集された。
參議院は、午前の本會議で、副議長に元內閣官房副長官山崎正昭を選出。
衆議院は、午後の本會議で、議長に元財務相伊吹文明を、副議長に元農水相赤松広隆を、選出。
內閣総辞職
野田佳彦內閣は、國會特別會召集につき、午前の臨時閣議を以て總辭職した。
首班指名・新內閣發足
內閣總辭職を受け、衆參兩院は、午後の本會議で首班指名選擧を實施。兩院とも安倍晋三を指名し、國會の指名が決した。
其の後、組閣が行はれた。閣僚等は以下の顏觸れ。
- 副總理 兼 財務大臣 兼 內閣府特命擔當大臣(金融)
- 麻生太郎
- 內閣總理大臣臨時代理順位第一位
- デフレ脱却及び圓高對策を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 元宰相
- 綜務大臣 兼 內閣府特命擔當大臣(地方分權改革)
- 新藤義孝
- 地域の活性化を綜合的に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 道州制の導入を圓滑に推進するため行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 法務大臣
- 谷垣禎一
- 内閣總理大臣臨時代理順位第三位
- 元財務相、元國土交通相、等
- 外務大臣
- 岸田文雄
- 元內閣府特命擔當相(沖繩及北方對策等)
- 文部科學大臣 兼 國立國會圖書館聯絡調整委員會委員
- 下村博文
- 教育の再生を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 厚生勞働大臣
- 田村憲久
- 初入閣
- 農林水産大臣
- 林芳正
- 元防衞相
- 經濟産業大臣 兼 內閣府特命擔當大臣(原子力損害賠償支援機構)
- 茂木敏充
- 東京電力福島原子力發電所事故による經濟被害への對應を政府一體となつて圓滑に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 成長産業を育成し産業競爭力の強化に關する施策を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 元內閣府特命擔當相(金融)
- 國土交通大臣
- 太田昭宏
- 初入閣
- 環境大臣 兼 內閣府特命擔當大臣(原子力防災)
- 石原伸晃
- 內閣總理大臣臨時代理順位第五位
- 元國土交通相
- 防衞大臣
- 小野寺五典
- 初入閣
- 内閣官房長官
- 菅義偉
- 内閣總理大臣臨時代理順位第二位
- 國家の安全保障を強化するための施策を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 元綜務相
- 復興大臣
- 根本匠
- 東京電力福島原子力發電所事故からの再生の綜括に關する施策を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 國家公安委員會委員長 兼 内閣府特命擔當大臣(防災)
- 古屋圭司
- 北朝鮮による拉致問題の早期解決を圖るため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 事前防災の觀點から國土の強靭化を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 内閣府特命擔當大臣(沖繩及北方對策・科學技術政策・宇宙政策)
- 山本一太
- 情報通信技術(IT)による産業・社會構造の變革を圓滑に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 海洋及び領土問題に關する施策を集中的かつ綜合的に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 内閣府特命擔當大臣(消費者及食品安全・少子化對策・男女共同參劃)
- 森まさこ (本名: 三好雅子)
- 女性の活力發揮及び子育て支援に關する施策を綜合的に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 内閣府特命擔當大臣(經濟財政政策)
- 甘利明
- 内閣總理大臣臨時代理順位第四位
- 社会保障及び税に關する改革を一體的に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 經濟の再生を政府一體となつて推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 元經産相
- 内閣府特命擔當大臣(規制改革)
- 稲田朋美
- 行政改革を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 公務員制度改革を推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 再チャレンジ可能な社會を構築するための施策を綜合的に推進するため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 日本が誇る文化の國際展開を圖るため企劃立案及び行政各部の所管する事務の調整を擔當
- 初入閣
- 內閣官房副長官
- 加藤勝信
- 內閣官房副長官
- 世耕弘成
- 內閣官房副長官
- 杉田和博
- 元內閣危機管理監
- 內閣法制局長官
- 山本庸幸
- 再任
念のため、25日自民黨人事についても書いておくと、副總裁高村正彦と幹事長石破茂は留任。綜務會長に元消費者擔當相野田聖子、政調會長に元內閣府擔當相高市早苗、「四役」格に格上げの選對委員長には選對局長の元內閣官房長官河村建夫がそのまま就任。
世間
女王陛下は、25日、恆例のクリスマス演説を放送せしめられた。今年は、初の3D映像での放映となつたらしい。
娯樂系感想等: ハヤテのごとく! #389
前半は回想? 帝の爺が、ナギの屋敷への出戻りと、三千院家の遺産相續權の恢復の條件を提示。まあ、例の王玉をどこかで入手しろ、つてだけの話だが。
後半は風邪引き生徒會長がいつになく己が慾望に正直になつたなあ、といふ話。いつもこれ位素直なら、借金執事との仲ももう少し前進しさうなのに。つくづく勿體ないといふか、何といふか。
娯樂系感想等: ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU #12
冒頭、黒椿の中の借金執事に女裝フラグ。今回はないと思つてゐたので、おお、と思つた。しかしその結末は……話の結末のネタバレになるので止めておかう。
本筋のことを書くのはどうかなあ、といふ氣がするので、枝葉を摘まむと。伊澄、今回はいつも以上に見境なさすぎ。咲夜は完全に伊澄のストッパー(但し效果に疑問の餘地はあり)。マリアはいつも通り強かつた。特殊能力とか持つてゐない筈やのにww ハムスターと書記とカユラは、もう3人1セットと考へて良いのかしら? いや、千桜とカユラは良いけど、西沢はそれで良いのか?
今回のシリーズは、特に中盤以降は、一話完結の執事コメディとしての「ハヤテ」の側面は弱くて、一續きの話をやるといふのが前面に出てゐたから、原作ファンでも評價は分れるやうな氣はする。作畫云々は扨措き。もつと踏み込んで言ふなら、ハヤテとナギの話ではあるけれども、寧ろナギの兩親の話だつたと綜括して良いと思ふ。實の所、主題が何なのか良く分らない頃もあつたのだが、完結してみると、非常に分りやすい、ロマンティックな話だつた。見せ方が筋に追ひ附いてゐたかどうかは別ですよw
12月25日 (火) : 大正天皇祭、クリスマス
世間
民主黨代表に海江田万里。政權取り戻す氣、あるの? なくて良いけどさあ。
12月24日 (月) : 祝日法第三條第二項に據る休日、クリスマスイブ
皇室事項
23日天長節に行はれた祝賀行事は以下の如し。
- 兩陛下に、侍從長始め侍從職職員から祝賀及びお祝酒
- 主上に、宮内廳長官始め課長相當以上の者、參與及び御用掛から、祝賀
- 皇后宮に、宮内廳長官、次長(職員總代)、參與から祝賀
- 兩陛下には、一般參賀にお應へになるため出御
- 主上には、東宮東宮妃お始め皇族方參列の、祝賀の儀に出御
- 皇后宮に、東宮東宮妃お始め皇族方、元皇族、御親族から、祝賀
- 兩陛下には、一般參賀にお應へになるため出御
- 主上に、宮内廳職員及び皇宮警察本部職員から、祝賀
- 主上に、舊奉仕者會會員から、祝賀
- 兩陛下には、一般參賀にお應へになるため出御
- 主上に、堂上會總代から、祝賀
- 主上には、宰相、參議院議長、最高裁長官參列の、祝賀の儀に出御
- 兩陛下には、宰相以下參列の、宴会の儀に出御
- 兩陛下には、各國外交使節團の長ら參列の、茶會の儀に出御
- 兩陛下には、元長官、元參與、元側近奉仕者、元御用掛、松榮會會員らを、茶會にお召し
- 兩陛下には、御進講者ら關係者を、茶會にお召し
- 兩陛下に、敬宮、佳子內親王、悠仁親王から、祝賀
- 兩陛下には、東宮、東宮妃、秋篠宮、秋篠宮妃、黒田慶樹夫妻と、お祝御膳をお召し
12月23日 (日) : 天長節
皇室事項
主上には、天長節をお迎へあそばされた。寶算は79をお數へになる。臣、衷心より言祝ぎ奉り、陛下の御代の幾久しくならむことを、謹み畏みて天神地祇に祈念するものであります。
世間
イタリア大統領ジョルジョ・ナポリターノは、22日、同國上下兩院を解散。來年2月24、25日に總選擧が實施される由。
12月22日 (土)
皇室事項
主上には、21日午前10時30分、新任本邦駐在マーシャル特命全權大使トム・ディー・キチナーの信任狀捧呈式を行はれた。
主上には、21日午前11時、新任本邦駐在聯合王國特命全權大使ティモシー・マーク・ヒッチンズの信任狀捧呈式を行はれた。
主上には、21日、宰相野田佳彦始め國務大臣らと午餐。東宮は御陪席。
兩陛下には、21日、展覽會「鎌倉期の宸筆と名筆―皇室の文庫から」を御覽の爲、三の丸尚藏館に出御。
世間
今日附で、來たる26日、東京に國會の特別會を召集する旨の大詔が渙發された。
購入
塩野七生『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 1』、大久保篤『ソウルイーター 23』。
12月21日 (金) : 冬至
暦日天候地象
冬至(20時12分)。
皇室事項
兩陛下には、18日、皇宮警察部課長と御晝餐。
兩陛下には、18日、神宮祭祀奉仕終了につき、神宮臨時祭主黒田清子から御挨拶を受けられた。
主上には、19日、御誕生日に當り、記者會見に臨まれた。
皇后宮には、19日午前9時28分御出門、「生誕100年 松本竣介展」を御覽の爲、世田谷美術館(世田谷區)へ行啓。同10時50分還啓。
主上には、20日午前10時30分、新任本邦駐在イタリア特命全權大使ドメニコ・ジョルジの信任狀捧呈式を行はれた。
主上には、20日午前11時、新任本邦駐在タイ特命全權大使タナーティップ・ウパティシンの信任狀捧呈式を行はれた。
兩陛下には、20日、御見舞の爲、三笠宮邸に出御。
12月19日 (水)
娯樂系感想等: ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU #11
謎解き篇。ああ、さういふことだつたのね。
何を書いてもネタバレになりさうなので、これきりにしておくw
12月18日 (火)
皇室事項
主上には、17日、賢所御神樂の儀に出御。東宮、秋篠宮、秋篠宮妃、常陸宮妃、高円宮妃、承子女王、典子女王は御參列。
世間
米元老院假議長桐花大綬章ダニエル・ケン・イノウエ氏が17日逝去。
世間
日本將棋聯盟會長・永世棋聖米長邦雄氏が18日逝去。心よりお悔やみ申し上げます。
皇室制度に關するパブリックコメント結果公表を受けて
内閣官房が、「皇室制度に関する有識者ヒアリングを踏まえた論点整理」に関する意見の募集の結果を公表(時事通信の報を見て、内閣官房のサイトで確認)。
時事通信の報では、所謂「女性宮家」につき、大多數が反對意見
、構想は立ち消えとなりさう
とのことである。
一報を見て、さもありなん、と思つた。凡そ皇室について關心があつて、わざわざ意見を寄せるやうな人の多くは、「女性宮家」のやうな姑息なことに、左程の意味はないと知つてゐたのである。さうであれば、否定的な意見が出たのは當然と思ふべきであらう。
以下、吾が内閣官房に送つた内容を其の儘載せる。
今般、皇室典範改正に係る内閣官房の發表があり、國民一般から意見を募集されるとのことであるので、ここに意見を申し述べる。
先づ、最も考慮されるべきは、如何にして皇統を絶やさず、將來に渡つて皇位が繼承され、一系萬世を全うするか、といふ一點にある。先年、小泉純一郎内閣が有識者會議に於いて纏めさせた案は、先例が無く、皇統を斷絶せしめる女系での皇位繼承を可とする甚だ不適當なものであつた。悠仁親王の降誕により同案が廢棄されたことは、實に適當なことであつたと考へる。
さて、今回の内閣官房が、大別して二つ、其の内一つを更に分けて、都合三案を提示しているので、それぞれについて意見を述べる。
I-A案は、女子皇族の夫及び子について皇籍を與へるといふものであるが、これには反對する。夫については近代以降の親王妃、王妃が皇籍を賜はるの例があるから絶對の禁忌とまでは思はないが、子に皇籍を與へることは、男系による繼承を損ねる虞がある。また、本案は、皇位繼承權を持たない男子皇族といふ、史上に例のない存在を産み出すことに繋がるものである。女系繼承もあり得る英國の例でさへ、王子、王孫の妃には Her Royal Highness の敬稱と Princess の稱號が與へられるが、王女の夫には特別な場合を除き、王族に準ずる敬稱、稱號は與へられない。女系繼承を認めない本邦において、内親王の夫や子に皇籍を與へる、皇族として扱ふことは不適當であると思慮する。
I-B案は、女子皇族が婚姻後も皇籍に留まるを可とするも、夫や子には皇籍を與へないといふものである。近代より前、皇族女子は降嫁してもなほ皇籍を有したことを考へれば、この案について不可とする謂はれはない。但し、本案を行ふのであれば、既に降嫁し皇籍を離れられた方々にも遡及するのかどうか、遡及させる、させないに拘らず、その理由をどのやうに説明するのか、明確にして頂く必要があると考へる。
II案であるが、現状と比較して一番差異の少い案ではないかと考へる。但し、「内親王」「女王」の稱號を保持されることを否としたことには同意できない。降嫁後も國家公務員として公的立場を保持されることが認められるのであれば、單なる身位稱號や、殿下の敬稱を認めても問題はない筈である。内親王、女王の身分に對し與へられた勳章が降嫁に際して剥奪されることがないのであれば、「内親王」や「女王」といふ身位稱號、内廷皇族であられた方であれば某宮といふ御稱號を引き續き使用して頂くことに、何の問題があらうか。御沙汰として稱號を賜はることを是とするのであれば、「皇室輔佐」のやうな珍奇な稱號よりも、舊例に倣ふ方が、當の女子皇族に對しても失禮のない形であると思慮する。
以上、それぞれの案について意見を述べた。その上で、今回の案では遂に觸れられなかつた、皇位繼承を安定にする爲の方策について、敢へて私見を述べる。
今までも何度か言及したやうに、私は女系による皇位繼承には絶對に反對する。勿論、このまま悠仁親王殿下の世代に至れば、殿下お一人しか皇位に即く方がいらつしやらないことは存じ上げてゐる。皇統の繼續をより確實にし、宸襟を安んじ奉るには、早期に、所謂舊宮家の男系子孫に、皇籍復歸を願ふしかない。其の際は、成る可く恣意が入らぬやう、一度一齊に皇籍に復歸して頂き、事情がある方については、再度臣籍降下の手續きをして頂くべきであると考へる。一旦臣籍に降下した皇族の皇籍復歸の例は幾つもあり、宇多天皇や醍醐天皇のやうな例もある。今のやうな状況であれば、皇籍復歸は當然認められるべきであらう。その措置を行ふだけであれば、皇室典範の改正は必ずしも必要ではなく、特別の法律を成立させ、御沙汰を賜はるだけで濟む。内閣も宮内廳も、皇統の維持とは本質的に關係のない女子皇族の扱ひについて頭を惱ませるよりも、舊宮家の扱ひについてこそ、考へ、決斷すべきではないのか。
今在します内親王各殿下、女王各殿下の婚嫁のことを考へれば、遠からず結論を出す必要があることは認める。悠仁親王殿下にとつて姉宮にあたるお二方や、從姉にあたる御方につき、殿下の成る可くお近くに在すべく配慮があつても良い。しかし、それはそれとして、皇統の繼續についても然るべき考慮は當然なされなければならない。今回の案は、その考慮に缺けた不十分なものであると言はざるを得ない。内閣、内閣官房及び宮内廳には、早期に、然るべき措置を講ずることを期待して、私の意見の締めとさせて頂く。
以上
12月17日 (月)
皇室事項
皇后宮には、15日、きりく・ハンドベルアンサンブル~クリスマスコンサート~を御鑑賞の爲、浜離宮朝日ホール(中央區)へ行啓。
東宮には、16日、學習院OB管弦樂團定期演奏會に御出演。
世間
昨日の選擧で討ち死にした哀れ極まる大臣共を竝べておく。
- 綜務大臣 樽床伸二
- 財務大臣 城島光力(本名: 正光)
- 文部科學大臣 田中眞紀子
- 厚生勞働大臣 三井辨雄
- 内閣官房長官 藤村修
- 國家公安委員長兼内閣府特命擔當相(消費者・食品安全) 小平忠正
- 内閣府特命擔當相(金融、「新しい公共」、少子化對策、男女共同參劃) 中塚一宏
- 内閣府特命擔當相(防災) 下地幹郎
他、仙谷元「總理」、鹿野道彦元農相、平野博文元内閣官房長官、川端達夫元綜務相が落選。前衆議院議長横路孝弘、前内閣總理大臣菅直人が小選擧區敗退、比例代表で辛うじて議席を守るといふ爲體。
てか、現役大臣で落選した者のうち、藤村以外はこの間の内閣改造で入閣した連中ばかりやんか。これはひどい。
12月16日 (日)
第46回衆議院總選擧
4日渙發の大詔に依り總選擧が施行さる。
民主黨は慘敗。現役の大臣、元大臣の死屍累々の模樣。
自民黨が單獨過半數を確保し、政權を恢復することが確實となりぬ。
私事・獨語
午後、選擧に行き、其の足で山科に行つた。
12月15日 (土)
皇室事項
兩陛下には、12日、バングラデシュ、イラン、キューバの新任駐日大使夫妻をお茶に招かれた。
兩陛下には、12日、皇宮警察音樂隊創立60周年記念演奏會を御鑑賞の爲、桃華樂堂に出御。秋篠宮、秋篠宮妃、常陸宮、常陸宮妃、高円宮妃も同じくお出まし。
皇后宮には、13日、「シャルダン展-靜寂の巨匠」を御覽の爲、三菱一號館美術館(千代田區)へ行啓。
主上には、14日午前10時30分、宮中に於いて、新任本邦駐在リトアニア特命全權大使エギディユス・メイルーナスの信任狀捧呈式を行はれた。
主上には、14日午前11時、宮中に於いて、新任本邦駐在カナダ特命全權大使マッケンジー・クラグストンの信任狀捧呈式を行はれた。
主上には、14日、人事院總裁、原子力規制委員會委員長らと午餐。
悠仁親王には、來春、お茶の水女子大附属小學校に御入學になることが、14日、宮内廳から發表された。
12月13日 (木)
暦日天候地象
舊暦霜月朔日。
12月12日 (水)
皇室事項
兩陛下には、9日、御誕生日につき、東宮妃竝びに敬宮から御挨拶を受けられた。
兩陛下には、10日午前9時41分御出門、障礙者週間にちなみ、鐵道弘濟會義肢裝具サポートセンター(荒川區)へ行幸啓。同11時35分還幸啓。
兩陛下には、10日、東宮職部課長と御晝餐。
兩陛下には、10日、陵墓管區事務所長に謁を賜つた。
兩陛下には、10日、人事院總裁賞受賞者を御接見。
兩陛下には、10日、ウルグアイ、オランダ、コソボの新任駐日大使をお茶に招かれた。
主上には、11日午前10時30分、宮中に於いて、新任本邦駐在トンガ特命全權大使タニア・ラウマヌルペ・タラフォリカ・トゥポウの信任状捧呈式を行はれた。
主上には、11日午前11時、宮中に於いて、新任本邦駐在ハイチ特命全權大使ラルフ・ラトルチュの信任状捧呈式を行はれた。
皇后宮には、11日午前10時30分御出門、「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」~ねむの木學園創立45周年を祝して~を御覽の爲、伊藤忠青山アートスクエア(港區)へ行啓。同11時20分還啓。
娯樂系感想等: ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU #10
黒椿に刺されたハヤテ豹變す。そして、第1話冒頭へと。小さい女の子を泣かせたらあかんねんぞ、この借金執事。
このまま一氣に解決篇に突入、になる感じが今のところしないので、やうやく謎の提示が終了、つてところなのかな、みたいな。いや、知らんけど。
12月8日 (土) : 眞珠灣攻撃記念日
皇室事項
皇后宮には、7日、絲竹會例會につき、樂部に出御。
皇后宮には、7日、國際兒童圖書評議會(IBBY)前會長パトリシア・オルダナ、同事務局長エリザベス・ペイジらを御接見。
12月7日 (金) : 大雪
暦日天候地象
大雪(2時19分)。
7日17時18分頃、三陸沖を震源とした地震が發生。震源深度約10km、最大震度5弱、地震規模はM7.3。此の地震により17時22分に津波警報、津波注意報が發令されたが、19時20分に解除。最大1mの津波が觀測さる。本項、20時7分氣象廳發表「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」(第67報)による。
皇室事項
主上には、6日、越南國會議長を御引見。
兩陛下には、6日、厚生勞働大臣表彰の障礙者自立更生者らに謁を賜つた。
兩陛下には、6日午後4時46分御出門、尊嚴の藝術展―The Art of Gaman―を御覽の爲、東京藝大大學美術館(臺東區)へ行幸啓。同6時9分還幸啓。
兩陛下には、7日、ハイチ大統領ミシェル・ジョセフ・マーテリー閣下及び令夫人と御會見。
12月6日 (木)
皇室事項
兩陛下には、5日、京都驛に於いて、京都府知事、府會議長、府警本部長から御挨拶を受けられ、少時御歡談。岐阜縣へ行幸啓。大垣市スイトピアセンター・學習館に於いて、岐阜縣知事、大垣市長ら地元關係者及び警衞關係者との晝食會を御主催。大垣市奥の細道むすびの地記念館を御視察。岐阜羽島驛に於いて、岐阜縣知事、縣會議長、縣警本部長から御挨拶を受けられ、少時御歡談。午後5時34分東京行宮に還幸啓。
12月5日 (水)
皇室事項
兩陛下には、4日、明治天皇百年式年に當り、伏見桃山陵、伏見桃山東陵に謁せられた。
兩陛下には、4日、京都大宮御所に於いて、京都府知事山田啓二、府會議長、府警本部長、京都市長門川大作、市會議長と御會食。
兩陛下には、4日、障害福祉サービス事務所京都太陽の家へ行幸啓。
世間
京大教授文化勳章博士(醫學)山中伸弥は、現地時間4日、ノーベル賞受賞に掛かる行事式典に出席の爲、ストックホルムに入つた。
世間
十八代目中村勘三郎が死去。御冥福をお祈りします。
世間
4日、アンゲラ・メルケルがCDUの黨首に再選された由。結構長くやつてゐる印象があるよなあ。
娯樂系感想等: ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU #9
黒椿により借金執事は女難に次ぐ女難に遭ふ。可哀相、なのか?
それにしても、かなり呪はれたアイテムやな、黒椿。それを欲しがつてゐる謎のお姉さんの正體や如何に。
後、今更な氣もするが、咲夜の髮の色の指定をしたの誰、と思つてゐたりする。いや、繪柄とか他にも色々あるけど、な……。
12月4日 (火)
皇室事項
兩陛下には、3日午前10時1分東京行宮を御出門、京都へ還幸啓。京都大宮御所に於いて、京都堂上會會員、門蹟寺院、御由緒寺院・神社などから御挨拶を受けられた。府知事、府會議長、府警本部長から御挨拶を受けられ、少時御歡談。府知事より府勢概要を御聽取。曼殊院へ行幸啓。京都御所に於いて、宮内廳職員(京都事務所、正倉院事務所、桃山、月輪、畝傍、古市各陵墓監區事務所)による天皇陛下喜壽奉祝職員茶會に御臨席。
第46回衆議院議員總選擧公示
來たる16日に衆議院議員の總選擧を施行する旨の大詔が渙發された。
選擧の爭點に、原子力發電所が上がつてゐる訣だが、個人的には原発をどうするかといふのは國政の大方針には決してなり得ない枝葉末節に過ぎないと思ふので、反原発とか卒原発とか、一所懸命原発のことを言ふ連中の氣が知れない。信賴に價する代替エネルギーの案すらない段階で爭點化したところで、「矢張無理でした」とか何とか言ふのが落ちぢやないの?
それに、原子力關聯技術を今後どうするのか、といふことを、連中はまるで考へてゐない。原発を解體するにも、技術者が要るのである。闇雲に反原発反原発と喚いてゐると、將來さういふ技術を會得しようとする者を減らして了ふ虞すらある。法律通せば原発が消える、なんて生易しい問題ではないのである。其の點で、反原発を聲高に言ふ連中は腦内お花畑の御目出度い奴等と看做して良いと思つてゐる。
12月2日 (日)
皇室事項
三笠宮には、2日、97歳の御誕生日をお迎へになつた。臣、心から御祝ひ申し上げます。
私事・獨語
午後、上洛。
12月1日 (土)
暦日天候地象
舊暦神無月十八日。
皇室事項
彬子女王には、26日乃至27日、神宮式年遷宮の準備状況を御視察の爲、三重縣にお成り。
主上には、28日、法務大臣、法務副大臣、檢事總長らと午餐。常陸宮は御陪席。
主上には、28日午後2時、宮中に於いて、新任本法駐在ブルガリア特命全權大使ゲオルギ・ヴァシレフの信任狀捧呈式を行はれた。
主上には、28日午後2時30分、宮中に於いて、新任本法駐在キューバ特命全權大使マルコス・フェルミン・ロドリゲス・コスタの信任狀捧呈式を行はれた。
兩陛下には、28日、京都還幸啓及び岐阜縣行幸啓につき、宮内廳綜務課長から御説明を受けられた。
兩陛下には、29日、タイ御旅行から御歸國につき、秋篠宮から御挨拶を受けられた。
兩陛下には、29日、アイスランド、サウジアラビア、スロバキア、サモアの各駐日大使夫妻と午餐。
兩陛下には、29日、平成24年度宮内廳永年勤續表彰者に謁を賜つた。
主上には、29日、支那、サウジアラビアに赴任する大使に謁を賜つた。後、兩陛下には、各大使夫妻を御接見。
兩陛下には、30日、御誕生日につき、秋篠宮から御挨拶を受けられた。
兩陛下には、30日、東宮職の部課長と御晝餐。
兩陛下には、30日、新たに認定された重要無形文化財保持者夫妻をお茶に召された。
秋篠宮には、30日、御年47の御誕生日をお迎へになつた。臣、衷心より御祝ひ申し上げます。
敬宮には、1日、御年11の御誕生日をお迎へになつた。臣、衷心より御祝ひ申し上げます。