語解

雜説

春はあけぼのと言うても、春眠不覺暁とも申すとほり、やはり早起きなど出來ぬ仕儀である。暖かい、といふけれど、未だ肌寒いか、もう暑いかといふのが大概の樣な氣もする。花は美しく咲けど、たちまちにしてしづ心なく散る。尤も何時までも咲いてゐたのではあまり有り難みもなし。といふところで矢張眠い。