Cygwinに關する覺書 1
Cygwinを導入、使用する上での覺書。
履歴
- 平成21年3月20日 作成
- 平成28年9月30日 修正
インストール關聯
取り敢へずインストーラを用ゐてインストールした後、立ち上げたら、デフォルトのホーム (/home/hogehoge) に .bashrc や .bash_profile あたりの設定ファイルが勝手に作成される。別にそのままで支障がないならそのまま使へばいい。
~/.bashrcの内容が反映されるためには、~/.bash_profileで. .bashrc
しておく必要があるが、現状では、デフォルトで上手く設定されてゐるのではないかと思ふ。思ふだけで、保證しないので、惡しからず。
支配人の場合は、デフォルトのままでは使ひ勝手が惡いので、手を入れた。やりたいことは2つある。
- ホームのCygwinファイルシステム上での位置を、/home/hogehoge ではなく、/home/machinename/hogehoge にする。(これは、研究室時代からの習慣。)
- ホームのWindows上での位置を、Cygwinをインストールしたディレクトリ下ではなく、WindowsをWindowsとして普通に使つてゐるときの自分用のデータを置いてあるディレクトリにする。
先づ、上の方は、/etc/passwd を書き換へて、ホームディレクトリを指定してゐる記述を書き換へればお仕舞ひ。もしも/etc/passwdがなかつたら、mkpasswd > /etc/passwd で作成すれば良い。
下の方は、シンボリックリンクを張ることで對處する。その前に /home/machinename を作成しておく。その後、ln -s /cygdrive/doko/soko /home/machinename/hogehoge を實行して、目的を達成。自動でつくられた /home/hogehoge は消すなり放置するなり好きにすれば良い。
一旦Cygwinを落として、再起動すれば、目論見通りになつてゐる。
PATH環境變數の設定
Cygwin關聯を優先しておかないと、プログラムファイル名が衝突したときに、面白くない結果になることがある。自分で設定するなら、"$PATH:/usr/local/bin:/usr/bin"ではなく、"/usr/local/bin:/usr/bin:$PATH"のやうにしておく方が、Cygwinのツールを使ふといふ觀點では問題が少くなる筈。
前者の設定で、Cygwinのツールではないものが優先された結果、あれ?上手くいかない、といふことが、過去實際にあつた。
昔の情報
今(平成28年)となつてはどれもこれも古い情報で、ノイズになりかねない氣がするものの、何かの役に立つことがあるかも知れないので as is で遺しておく。
less のインストールと日本語化
英語版 less は特に何も考へずに入れることが出來るが、矢張日本語が讀めないでは役に立たないので日本語版をインストールする。
less-358.tar.gz を展開後、日本語化パッチを當てて ./configure、make、make install。
上記ファイルは、適當な語句でググればヒットすると思はれる。最近は、ファイルを探して來ずに手元に殘してあるソースを使つてゐるので、其の邊何とも言へないが。
Ruby のインストール
最新安定版の tar ボールを落としてきて展開。--enable-shared をつけて ./configure した後、make、make install。configure に與へるオプションについてはRuby總本山で確認するのが安全である。
過去のバージョンでは、そのままだと上手くコンパイル出來ない事例もあつたが、現状の最新バージョンでは特に問題は見受けられない。
Ruby 用ライブラリのインストール
參考程度に過去の記録を殘しておく。多分、現在でも大きく變はつてはゐないと思ふ。思ふだけだが。
- uconv
- *.tar.gz を展開後、ruby extconf.rb、make、make install。
- REXML
- *.tar.gz を展開後、bin/install.rb を實行すればよい。
- expat
- これは xmlparser の爲に入れるもの。*.zip を展開後、make して終り。
- xmlparser
- *.tar.gz を展開後、ruby extconf.rb するが、そのときのオプションが曲者である。expat のディレクトリなどを指定するわけであるが、取り敢へず README.ja を讀むのが吉。
日本語 man のインストール
manを苦勞して入れても大して使はないのだが、律儀にインストールしてゐた頃の文章を一應殘しておく。
man、日本語化、cygwin などをキーワードに Google で探せば見つかつたのでそのとほりにした。
$MANPATH に /usr/share/man を指定する邊りがミソ。
win-ssh-agent の設置
SSH のパスフレーズを一々打ち込むのが面倒なので win-ssh-agent をインストールし、スタートアップに起動バッチ (正確にはバッチファイルへのショートカットだが) を放り込んでおく。インストールと言うても適當なディレクトリに實行ファイルを展開配置するだけ。バッチファイルも、Cygwin の /bin に當たるディレクトリにパスを通して win-ssh-agent を起動するだけのもの。他、SSH 關聯はSSH 使用法覺書參照のこと。
このwin-ssh-agentだが、Vista移行後、何か上手く動かない。何が惡いのか分らないので、絶讚放置中。