説文解字私註 去部
去部
去
- 説文解字
- 去厺㚎
人相違也。从大𠙴聲。凡去之屬皆从去。
- 康煕字典
- 厶部三劃
『唐韻』『集韻』『韻會』𠀤丘據切、墟去聲。《說文》人相違也。『廣韻』離也。『增韻』來去、離去、去就之去。『玉篇』行也。『史記・莊助傳』汲黯招之不來、麾之不去。
棄也。『後漢・申屠剛傳』愚聞人所歸者、天所與。人所畔者、天所去也。
『唐韻』羌舉切『集韻』『韻會』口舉切『正韻』丘舉切、𠀤墟上聲。『集韻』徹也。
藏也。『前漢・蘇武傳』掘野鼠、去草實而食之。〔註〕去、收藏也。
『集韻』或作弆。『前漢・𨻰遵傳』遵善書、與人尺牘、皆藏弆以爲榮。〔註〕弆、亦藏也。
『韻會』『正韻』𠀤丘於切、音墟。疾走。『正字通』同驅。『詩・小雅』鳥鼠攸去、君子攸芋。『左傳・僖十五年』秦伯伐晉。卜之、曰、千乘三去、三去之餘、獲其雄狐。
- 厺 厶部三劃
- 厺
『說文』去本字。从大、厶聲。
- 訓
- さる。ゆく。
- 解字(白川)
- 大と𠙴の會意。大は人の正面形。𠙴は盟誓の器の蓋を外し無效としたもの。獄訟に破れた人(大)を、その自己盟誓の器と共に廢棄する意。
- 解字(藤堂)
- 蓋附の凹んだ容器の象。𥬔の原字。凹む、引つ込むの意を含み、却に近い。轉じて、退却する、姿を隱す意となる。
- 解字(落合)
- 甲骨文、金文は、大と器物を表す口の會意、人が器物を踏み越えるさま。遠方へ往くことを表す。
- 解字(漢字多功能字庫)
- 大と口に從ふ。一説には、呿の初文で、本義は口を開けること。一説には、口は洞穴の象で、外出するの意。出の初義に近い。
- 表
- 當用漢字・常用漢字
朅
- 説文解字
去也。从去曷聲。
- 康煕字典
- 曰部十劃
- 音
- ケツ
- 訓
- さる
𡕮
- 説文解字
去也。从去夌聲。讀若陵。
- 康煕字典
- 夊部十劃
『廣韻』力膺切、音陵。去也。