説文解字私註 亯部
亯部
- 享
- 《説文解字本文》亯
獻也。从高省、曰象進孰物形。『孝經』曰、祭則鬼亯之。凡亯之屬皆从亯。
- 《説文解字重文》𠅠
篆文亯。
- 《音》キヤウ。カウ。
- 《訓》うける。もてなす。
- 白川は『字通』享字條に、卜文、金文を、臺基の上建物の立つ象とする。藤堂は南北に通じる城郭の象とする。漢字多功能字庫は、甲骨文や金文を、高臺の上の斜檐の小屋、本義を宗廟とする。
- 康煕亠部
- 當用漢字・常用漢字
- 𦎧
- 《説文解字本文》𦎫𦎧
孰也。从亯从羊。讀若純。一曰鬻也。
- 《説文解字重文》𠆆
篆文𦎧。
- 《康煕》
『廣韻』常倫切『集韻』殊倫切、𠀤音純。『說文』孰也。从亯从芉、讀若純。一曰鬻也。『廣韻』凡从𦎧者今作享、同。
- 康煕羊部
- 䈞
- 《説文解字本文》
厚也。从亯竹聲。讀若篤。
- 《康煕》
『集韻』『正韻』𠀤都毒切、音篤。厚也、與竺同。通作篤。
- 康煕竹部
- 𦤘
- 《説文解字本文》
用也。从亯从自。自知臭香所食也。讀若庸。
- 《康煕》
『廣韻』『集韻』𠀤余封切、音庸。『說文』用也。鼻知臭香所食也。
- 《康煕》
『集韻』余頌切、音用。義同。
- 康煕自部
補遺
- 亨
- 《説文解字》亯
- 《康煕古文》𠅖
- 《康煕》
『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』虛庚切、音哼。通也。『易・乾・文言』亨者、嘉之會也。
- 《康煕》
『唐韻』『集韻』許兩切、同享。『易・大有』公用亨于天子。
- 《康煕》
『唐韻』『正韻』普庚切、同烹。『易・鼎卦』大亨以養聖賢。『詩・豳風』七月亨葵及菽。『周禮・秋官・小司』凡禋祀五帝、實鑊水納亨亦如之。〔註〕致牲也。
- 《音》カウ。キヤウ。ハウ。
- 《訓》とほる。たてまつる。にる。
- 白川は『字通』亨字條に烹飪する器の象とするが、享の説明と食ひ違ふ。
- 康煕亠部
- 人名用漢字
- 烹
- 《説文解字》亯
- 《康煕古文》𠅖𩱋
- 《音》ハウ
- 《訓》にる
- 康煕火部