説文解字私註 多部
多部
- 文四 重一
- 多
- 《説文解字本文》
重也。从重夕。夕者、相繹也、故爲多。重夕爲多、重日爲曡。凡多之屬皆从多。
- 《説文解字重文》𡖇
古文多。
- 《康煕古文》𡖈
- 白川は、肉の意の夕二つに從ひ、多肉の意とする。藤堂は、夕または肉を重ねるとする。落合は、甲骨文を多くの祭肉を竝べた形とする。漢字多功能字庫は、甲骨文を二肉に從ふとする。
- 康煕夕部
- 當用漢字・常用漢字
- 夥
- 《説文解字本文》夥㚌
齊謂多爲夥。从多果聲。
- 《方言・第一》
齊宋之郊、楚魏之際曰夥。
- 《康煕》
『揚子・方言』凡物盛而多、齊宋之郊謂之夥。今吳音謂多曰夥、問幾何曰幾夥。
- 《音》クワ
- 《訓》おびただしい
- 康煕夕部
- 𡌪
- 《説文解字本文》
大也。从多圣聲。
- 《康煕》
『集韻』古壞切、音怪。大也。
- 康煕土部
- 㗬
- 《説文解字本文》
厚脣皃。从多从尚。
- 《康煕》
『廣韻』『集韻』𠀤陟加切、音奓。『說文』厚脣貌。从多从尙。〔註〕徐鍇曰、多卽厚也。
- 《康煕》
『玉篇』緩口貌。
- 《康煕》
『廣韻』敕加切『集韻』抽加切、𠀤音侘。與『說文』義同。
- 康煕口部