説文解字私註 叕部
叕部
叕
- 説文解字
綴聯也。象形。凡叕之屬皆从叕。
- 康煕字典
- 又部六劃
『唐韻』陟劣切、音輟。聮也。『玉篇』連也。
- 音
- テツ
- 訓
- つづる。つらねる。
- 解字(白川)
- 紐を綴り連ねる形に象る。綴の初文。卜文にその繁縟な形のものが見える。叕は短い絲を連綴することで、叕聲の字に掇、惙など「短し」と訓するものが多い。
- 解字(藤堂)
- 何本もの紐を綴り合はせた姿を象る。
- 解字(漢字多功能字庫)
- 金文は大に從ひ、大の四肢のそれぞれに一つづつ小さい筆劃を加へる形で、人の手足を縛り繫ぐさま象ると疑はれる。そこから連綴の意を有す。綴の初文。
- 小篆の字形は略され變化して大の形を失ひ、楷書は更に變化して四又に從ふ。
- 金文は人名に用ゐる。西漢金文に連綴の意を表す。戰國竹簡に通じて餟となし、餟祭、即ち同時連續に多くの神祇を祀ることを指す。
綴
- 説文解字
合箸也。从叕从糸。
- 康煕字典
- 糸部八劃
『廣韻』陟衞切『集韻』『韻會』株衞切、𠀤音錣。『博雅』連也。『玉篇』緝也。『書・立政』綴衣。『傳』掌衣服。『疏』衣服必連綴著之、知綴衣是掌衣服者。『禮・內則』紉箴請補綴。
『書・顧命』底席綴純。『傳』綴、雜彩有文之具。
『詩・商頌』爲下國綴旒。『傳』綴、猶結也。『禮・檀弓』殷主綴重焉。《註》殷人作主、而聯其重縣諸廟也。又『禮・樂記』行其綴兆。《註》綴、表也、所以表行列也。
『前漢・高帝紀』綴之以祀。《註》綴言不絕也。
『荀子・非十二子篇』綴綴然。《註》不乖離之貌。
竹劣切、音掇。『儀禮・士喪禮』綴足用燕几。《註》綴猶拘也。
『禮・樂記』禮者、所以綴淫也。《註》綴、猶止也。
『廣韻』陟劣切『集韻』枺劣切、𠀤音輟。義同。
『集韻』都外切、音祋。綴兆。鄭康成讀。
- 音
- (1) テイ
- (2) テツ
- 訓
- (1) つづる。つらねる。むすぶ。へりかざり。
- (2) とどめる。まげる。
- 解字(白川)
- 叕聲。叕は絲を綴り合はせる形で、綴の初文。
- 解字(藤堂)
- 叕と糸の會意、叕は亦た音符。叕は斷片を繫ぎ合はせるさま。綴は絲で綴り合はせること。
- 表
- 人名用漢字