覺書: Ubuntu on WSL (31.1.3〜)
前置き
情報入手をサボつてゐる間に、Bash on Ubuntu on Windows(以下BUWと略す)として提供されてゐたものが、Windows Subsystem for Linux(以下WSLと略す)として更新されてゐたと、今更ながらに認識した。放置はできないので、インストールすることにしたわけだが、その際に色々出會したことを書き留めておかうと思ふ。
インストールと最初の起動
まづは「Windows 10でLinuxプログラムを利用可能にするWSLをインストールする(バージョン1803以降対応版)」の情報をもとにインストールを試みる。Ubuntu以外のディストリビューションも選擇できるやうだが、取り敢へずUbuntuを入れることにした。
- 「WSLの有效化」は、BUWを導入したときにやつたのでスルー。
- ストアでUbuntuを見附けて「入手」する。
- 最初に起動するとき、ユーザ名とパスワードの設定を要求されるので、設定する。
ターミナルエディタの設定
從前どほりConEmuを利用したいので、その設定をする。
- レジストリエディタを起動し、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Lxss\の下からUbuntuのGUIDを取得する。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Lxss\{GUID}\DistributionName が Ubuntu であるGUIDを取得する。
- 「Setting」の「Startup」>「Tasks」にタスク「WSL Ubuntu」を追加。
- Commandsに次を追加。
- %windir%\System32\wsl.exe {GUID} ~ -cur_console:p
レジストリを參照せねばならぬあたりが何とも面倒臭い。
なほ、上には取得と書いたが、{}の中身をコピーしてきて設定にペーストするだけで、特殊なことをするわけではない。
aptのレポジトリを變更
國内の方が良いみたいなことを説く情報源をちらほら見るので、以下を實行してaptのレポジトリを變更する。
- sudo sed -i.bak -e "s%http://archive.ubuntu.com/ubuntu/%http://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu/%g" /etc/apt/sources.list
理研よりJAISTの方が良いといふ人は、自分で適宜書き換へて欲しい。ぶつちやけ俺も拾つてきたのを適當に弄つただけだし。
パッケージ更新
aptの設定をしたからには早速活用する。とて、次を實行。
- sudo apt update
- sudo apt upgrade
sshの設定
~/.ssh の下のものを既存環境からコピー。パーミッションの設定に留意。
日本語化
「WSLのUbuntu環境を日本語化する」を參照した。
- sudo apt -y install language-pack-ja
- sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF8
- Ubuntuコンソールの再起動
- sudo dpkg-reconfigure tzdata
- タイムゾーンを適宜設定する。日本國内なら東京を選ぶ。
- sudo apt -y install manpages-ja manpages-ja-dev
aptであれやこれやをinstall
以下、インストールしたもの。
- make
- g++
- clang
- cmake
- doxygen
- graphviz (for doxygen)
- bison
- flex
- libboost-all-dev
- xsltproc
- ruby
- ruby-sass
Xの導入
取り敢へず導入だけ。「WSL上にXサーバをインストールしてGUIを実現する(VcXsrv編)」を參照した。
一往の締め括り
テキストベースの手持ちのコードのビルドにも成功し、BUWからの移行はそこそこ上手く行つた、といふあたりで一旦締め括つておく。