覺書: Setup Ubuntu 20.04
前置き
レスポンスが鈍くなつてすつかり使はなくなつてゐたノート型PCを長らく放置してゐたのだが、ふと、Ubuntuでも入れてSambaサーバにでもして床に轉がしておいたらどうだらう、と思つたので、思ひ立つたが吉日とばかりに實行することにした。その顚末を記してゆく。
HDDをSSDに換裝するまでの四苦八苦
取り敢へず、Linuxのインストールなどは昔取つた杵柄、インストールDVDを燒いて、ドライブに入れて、ドライブをPCに繫いで、立ち上げたら後は良きに計らつてくれるだらう、と安直に思つてゐたのだが、さうは問屋が卸さなかつた。
關門その1。ノートのBIOS設定に辿り着くまでに、何度もWindowsの再起動を見た。どのキーを押すんだつたつけ?、とか、タイミング、こんなにシビアだつたつけ?、とか。いや、對象のノートのBIOSとか弄つた記憶がないので、元から分かつてなどゐなかつたと言はれればそれまでだが。昔はBIOS畫面とか割と見る機會があつたのに、ここ數年、まともに見た記憶がない。ううむ……。
關門その2。對象のノートには内藏のディスクドライブなどないので、外附けのBlu-rayドライブに燒いたUbuntuのDVDを入れて、意氣揚々と起動したのだが……何事も無かつたのやうにWindowsが立ち上がる。確認したら、BIOSは正しく外附け優先に設定してある。いや、一度はそこの優先度設定を間違へてゐたが、修正してもWindowsが立ち上がる。何だよもうと思つてネットの海の集合知に救ひを求めたら、どうやらBlu-rayドライブがポンコツらしい、といふ見立てが出た。ポンコツでは仕方がない。諦めるか、ドライブを新調するか、と考へ始めたところで、bootable USB Memoryといふ選擇肢があることに氣が附いた。といふかさういふ字面が檢索結果に見えた。
Blu-rayドライブよりもUSBメモリの方が安上がりなので、後者を新調することにしたのだが、その合間にもノートにUbuntuを入れることについて情報を拾つてゐたら、Ubuntuを入れる件ではなく、對象のノートのHDDをSSDに換裝することについての解説を拾つてしまつた。なるほどSSDにすれば多少なりとも早くなるだらうし、HDDに入つてゐるWindowsやらデータやらも取り敢へずは殘せる、といふ希望的觀測が成立してしまつたので、その案を採用することにした。
註文したUSBメモリとSSDが屆いたところで、早速ノートPCを開けてHDDを取り出してSSDを代はりに入れた。開けるまでにも手間取り、開けてからHDDを引つこ拔くまでも手間取り、SSDを入れるのにも手間取つた。PCを開けてどうのかうのなんて作業、昔はそれなりの頻度でやつてゐたが、最近はさういふ必要のあるハードウェアをそもそも手許に置いてゐないから、ほんまあかんね。
インストール
HDDをSSDに換裝した後、USBメモリにUbuntuのisoイメージをbootableになるやうに燒き込んだら、ノートPCに插して起動した。さうしたら、實にあつさりと、今までの苦勞が噓のやうにあつさりと、試用するかインストールするか問ふ畫面に辿り着いた。後はほいほいとインストールを進める。特段書くやうなことは無かつた。インストールガイド的なものは、他所を當たつて頂きたい。記錄を殘す意志もなく適當に進めたので、さういふものを欲する人のためになるやうな情報を提示することは殘念ながらできない。
aptのレポジトリを變更
WSL2と同樣に、理研を參照するやうに變更した。以下(ただの拾ひ物)を實行。
- $ sudo sed -i.bak -e "s%http://archive.ubuntu.com/ubuntu/%http://ftp.riken.go.jp/Linux/ubuntu/%g" /etc/apt/sources.list
續いてパッケージ更新を掛けようとしたが、sudo apt updateをしたら、最新になつてゐるから無用と言はれた。
.bashrcに追記
事故防止用に次を追記。
alias rm='rm -i'
install SSH server
外から入るために欲しい、とて、SSH serverをインストール。
- $ sudo apt install openssh-server
/etc/ssh/sshd_config を弄り、PermitRootLoginをnoにする。
sshd_configを弄つた後、sshを再起動。sshdぢやないのが何ともかんとも。
- $ sudo /etc/init.d/ssh restart
リモートログインに用ゐる公開鍵を、リモート側から登錄。MSYS2からは(何故か)上手く行かず、WSL2からやつた。
- $ ssh-copy-id user@host
あるいは、舊來どほり、id_hogehoge.pubをどうにかして取り込んだ後、~/.ssh/authorized_keysに加へてもよい。
- $ cat id_ed25519.pub >> ~/.ssh/authorized_keys
install Samba
Sambaをインストールする。
- $ sudo apt install samba
設定ファイルを弄る。
- $ sudo vi /etc/samba/smb.conf
workgroup
を適宜設定する。[homes]
セクションを有效化し、read only = no
にする。
smbdを再起動する。
- $ sudo /etc/init.d/smbd restart
ユーザを登錄する。コマンドを入れるとSambaでアクセスするときのパスワードを問はれる。
- $ sudo pdbedit -a username
確認。
- $ sudo pdbedit -L
しかしこれだけではWindows10から見えない(嚴密に言へば、エクスプローラからは見えないのだが、わけの分からんことにWSLやMSYS2からsshでアクセスするのはするつと通る)ので、UbuntuServer18.04.3LTSのsambaをインストールするを參照して、wsddを導入。すると、Windows10からも見えるやうになつた。やれやれ。
ここまでで、Sambaサーバを立てるといふ目標は達成。うーん、正直ここまで手間取るとは思はなかつた。
install Git
gitが入つてなかつたので、導入、設定、それから念の爲に確認。
- $ sudo apt install git
- $ git config --global user.name "hoge"
- $ git config --global.user.email "hoge@hogehoge"
- $ git config -l
install development tools
以下をaptを用ゐて導入。
- cmake
- g++
- flex
- bison
- libboost-all-dev
- xsltproc
(re)build WebSite Management System "RHEA"
ウェブサイト管理用の自前コードをビルド。
- $ git clone https://github.com/oz-acy/metis.git
- $ cd ./metis
- $ cmake .
- $ make
- $ sudo make install
- $ cd ..
- $ git clone https://github.com/oz-acy/rhea.git
- 以下は同樣に行ふ。
install Ruby with rbenv
覺書: install & manage Ruby on Ubuntu/WSL2 (R2.12.18〜)を參照してRubyを導入。RubyGemsでsqlite3を入れる段で、libsqlite3-devパッケージの(aptに依る)導入を要した。
install Dart Sass
https://github.com/sass/dart-sass/releases/からlinux-x64用の.tar.gzを貰つてきて、展開して、PATHを通した。