穴拔け日記 (平成17年1月)

1月30日 (日) : 孝明天皇祭

世間

平壤政權への經濟制裁への流れは、宰相がどう考へてゐるかは脇にやつて、流れに流れてゐる。しかし、流れてゐるのを見てゐるだけといふのはもう飽き飽きである。宰相は流れに棹差すのか、それとも止めるのか、そろそろ決着をつけた方がよろしからう。樣子見してゐるだけ時間の無駄といふものである。

佛蘭西で山羊がBSEに感染してゐたことが判明したと報じられた。羊類の罹患するスクレイピーではなくBSEであるとのこと。でも、病原體は同じなんよねえ。何が分水嶺なのか素人にはよく分らない。

文科相は、歴史教科書が自虐的といふ發言を再びした由。どうせまた騷動になるのは分つてるであらうに、言うてしまふものなんやねえ。別に内容をつべこべ言ふつもりは微塵もないが、騷動起した擧句腰碎けになつて結局何が何だかといふのは餘り歡迎したくない。

1月29日 (土)

私事・獨語

朝所用で出掛け、晝からは家で XSL を少々弄つたり、書籍を眺めたり、Ruby のコードに手を加へてみたり、等々。

世間

NHK 會長橋本某は就任早々特番でお詫びしたりしてゐたさうだが、まあ、あんなの顧問に推すのであるから、同情してやらない。一連の不祥事にどれだけ關はつてゐたかは知らないが。

新幹線の新型 N700系が公開されたといふことで寫眞だけ見てみた訣だが、なるほど理論的には優れた形なのであらうが、デザイン的にはどうなのかしらんと思ふ。美に對する考慮は必要ないといふことであらうか。それとも單に慣れの問題か?

1月28日 (金)

私事・獨語

B4 の卒論をチェックしたら、序論がまるでなつてないので、指導をするのに結構な時間を使ふ。その後の部分でも色々難があつたので、單なる書法の問題を含めて色々と問題を指摘もした。此の調子で行くと、どんなことになるのやら。附き合ひで徹夜とかは勘辧とはいへ、豫防策として一度指導をするにも結構な時間を使ふのが困つたものである。單に赤入れるだけで濟むなら樂なのだが。

レポートは豫定通り出來上がつたので一件落着。

世間

海老沢某外二名はNHKの顧問を辭退した模樣。流石に非難囂々の中居座る度胸はなかつたらしい。苦笑。顧問にしようとした會長も序でに辭めて仕舞へばいい。そしてもう少しましなのを連れてくればいい。

那覇地裁の判決はまあ妥當なものであらう。件の福岡地裁の判事のやうな愚物が珍しい存在であるといふ例證が増えて一安心、と言つていいのかしらん。

W3Cのディレクターであるサー・ティモシー・バーナーズ・リーが、2004年の「最も偉大な英國人」に選ばれたとか。で、これを何處の誰が選ぶのかといふのがよく分らない。

社會保險廳は解體される、といふ所までは決つたらしい。

1月27日 (木)

私事・獨語

レポート書くのに資料を引つ搔き回してゐたら一日過ぎた。後は適當に作文すれば終ると思ふからいいのだが。

世間

現地時間26日、合衆國上院は國務長官の指名を承認。反對の票が戰後最も多かつたとか。他、厚生長官、退役軍人長官の指名も承認された由。

辭表出した人が顧問といふのはどういふこと? NHKの遣ることはさつぱり分らない。呆れて言ふべき言も知らず。

「常用漢字」見直しに物申す

文化審議會國語分科會が「常用漢字表」を含む漢字政策の拔本見直しが必要であるとしてゐる件について、此の際私見を纏めておく。

縱割の是正

現在、「常用漢字表」の所管は文化廳、「人名漢字表」の所管は法務省、JIS の漢字コード表の所管は經産省であり、まるでばらばらなことをしてゐる。折角拔本的に見直すなら、一元化して貰はないと困る。彼方で勝手なことをし、此方で勝手なことをし、では一般國民が迷惑である。

字體の是正

「常用漢字表」或は其れ以前の「当用漢字表」では、實に好い加減に字體を弄つて呉れた訣であるが、折角拔本的に見直すのであるから、訣の分らない簡略字體は廢止して、舊の正しい字體に復すべきである。國語分科會は手書きの效能について評價してゐるやうだが、複雜で手書きに向かないから字體を簡素化するといふのには反對する。抑も、手で書く字體と、印刷する字體が同じでないといけない必然なんてどこにもないし、現に活字と手書き文字は異なる。

字體を舊に復すとなると、一時的な混亂はあるかもしれないが、しかし、あくまで一時的なものである。時間が經てば經つほど、混亂はより大きくなるのであるから、成る可く早く遣るべきであらう。

漢字表の位置附け

漢字の使用を事實上縛つてゐるのが「常用漢字表」であるが、こんなものはなくても構はない。漢字の表なんてものは昔からあつた訣でもなし。ただ、JIS で漢字に符號を振ることは流石に必要であるから、其の爲の選定基準もまた必要とならう。これはまあやむを得ざることとしておく。

では、漢字を使ふか假名で書くか、の基準は、と言ふ向きがあるかも知れないので豫め囘答を用意しておく。「勝手にしたらどうですか。基準を他人につくつて貰はないと駄目ですか。」

序でに

漢字は見直すといふことだが、假名遣ひの方が、國文法の根幹に關はることであるから、餘程重大であり、直ぐにも舊に復すべきと考へる。文化審議會としては、原則がどこにあるのかさつぱり分らない「現代仮名遣い」をどうしてくれるのであらうか。そちらの方も拔本的に見直して貰はないと、困る。

1月26日 (水)

私事・獨語

TA も今年度最後の勤務。1時間程餘分に仕事したやうな氣がする。實驗の動作確認、同じことの繰り返しで最後の方は確認する方が實に好い加減であつた。まあ、みつちりやつてゐたら此方も保たないし、彼方も五月蠅いと思ふだけであらう。人間はかくも好い加減であるが、電子囘路の方はさうでもない。シミュレーションで上手く行つてゐても、駄目なものは駄目。狙ひ通りに動いてくれやしない。さて、この場合の非は一體誰に、或は何にあるのだらうか。實に微妙である。

1月25日 (火)

世間

臺灣總統は行政院長に謝長廷高雄市長を指名。

米上院は商務長官の指名を承認。

NHK會長海老沢某が辭任。後任は專務理事橋本元一。

購入

君塚直隆『女王陛下のブルーリボン』。

1月24日 (月)

世間

臺灣行政院が總辭職。

野田聖子元郵政相が民營化に對する造反を明言したとか。まあ、影でこそこそやるよりははつきりしてゐていいのかも知れない。

衆議院の代表質問でゴタゴタ騷ぎが起つたとか。宰相の答辯に抗議するのはいいとしても、その手段が議場退席といふのはなんとも。それで天下を獲らうといふのは一寸甘いのでは。

1月22日 (土)

購入

B. Stroustrup『C++ の設計と進化』ほか。

世間

政府は、郵政民營化の際に、小包については全國一律サービスを義務附けずとの方針。既に宅配業者がゐることであるし、基本的にそれで問題がないはずだが、問題にしたい人にとつては格好の攻撃材料になることは明か。どこに落ち着くのかが見物であらうか。

環境省は大臣の鶴の一聲で、見送る積りであつたブラックバスの「特定外來生物」への指定を行ふ方針に轉換。此の件に關しては、權力者が然るべくその權限を行使したと思ふ。まあ、バス釣りで錢を稼いでゐる人達は、顏が眞つ青になつてゐるか、赫怒して眞つ赤になつてゐるかのどちらかであらうが。

私事・獨語

一寸コードでも書かうかと思つて調べ物やらなにやらしてゐたらどんどん脇に逸れて行き、肝心のコーディングまで辿り着かずに飽いて放置。何やつてるんだか。まあ、いつものことだが。

1月21日 (金)

ブッシュ大統領の二期目の就任式

合衆國大統領ジョージ・W・ブッシュは、二期目の就任式を現地時間20日に行つた由。二期目は、餘り周りから莫迦にされないやうにして貰ひたいものである。超大國の元首を莫迦にする方も何かと面倒であらうから。

それにしても、世界中の壓政を倒すとは、見事な大見得をきつたものであるが、本當にそんなこと出來るとは、誰も信じはすまい。イラクであれだけ難儀してゐるのに、これ以上風呂敷を擴げて大丈夫なのかしらん。

第162國會常會召集

11日に渙發された詔により、本日、國會の常會が東京に召集された。主上御臨席の下、開會式が擧行され、先生方は敕語を賜りたる由。

午后、宰相が施政方針演説。今囘は孟子を引いてゐたが、單に遣る氣があると言ひたいだけの樣であつた。言葉通り努めて貰ひたいものである。

世間

中曾根大勳位を頭とする世界平和研究所が、憲法改正試案を發表したといふので一瞥した。目立つのは首相權限を箇所箇所で強調してゐるところである。しかし、日本人の特性を考へると、一人がリーダーシップを發揮するのは、やはりなかなか難しいのではなからうか。幾ら文章に書いたところで、餘り變はらない氣がする。あと、軍備は當然として、何故「國防」といふ修飾語を附けなければいけないのか分らない。支配人は單に「軍」でいいと思ふのだが、讀賣にしても、自民黨にしても、今囘のにしても、何らかの修飾語を附けたくて仕方がないようで、それがとても不可思議である。あと、前文にアジア云々といふ文言があつたが、アジアといふ言葉は、歐洲から見て東の地域といふ程度の意味しか持たない言葉であり、アジアアジアといふのは個人的には面白くない。北東アジアの島々に至つては、日本列島で事足ると思ふのだが、どうであらう。

朝日新聞とNHKや安倍氏、中川大臣との泥仕合は一體何がどうなつてるんだかまるで分りやしない。發端はNHKの企劃の拙さにあるわけだが、それはもうどこかに行つてしまうて、今や相手を嘘吐き呼ばはりする合戰になつて來てゐるのがなんとも。否、朝日が一方的に嘘吐き呼ばはりされてるんやつたつけか。取り敢へず、誰かが嘘を吐いてゐる。下手を打つと皆嘘吐き。まあ、別にどうでもいいけどさ。俺は困らないし。

1月20日 (木) : 大寒

暦日天候地象

大寒 (8時22分)。

世間

合衆國國防總省は、海軍大將ウィリアム・J・ファロンを、太平洋軍司令官海軍大將トーマス・B・ファーゴの後任に決定した由。ファロン提督は、件の高校實習船と原潛の衝突事故の際に特使として來朝したさうで。

衆議院事務局職員が收賄容疑で逮捕された模樣。衆議院の先生が收賄で逮捕されたことは幾らでもあるが、事務官が收賄で逮捕されたのは初めてらしい。

韓國は京城の支那表記を「漢城」から「首爾」に變更したとのこと。當サイトでは、多分、今後も京城と書くと思ふ。別にカナで書いてもいいのだが、何となく。

1月19日 (水)

科學・技術: H-IIA 7號機打上豫定發表

JAXA は、來月24日に H-IIA 7號機に、氣象觀測能力を有した運輸多目的衞星を搭載して打ち上げる旨を決定。これで少しは天氣豫報の確度が上がればいいが。其の前に、無事に打ち上がればいいが、と言はねばならないのが虚しい。

【後日追記】結局打ち上げは2月26日に行はれ、成功した。

私事・獨語

昨日の夜半から LaTeX のスタイルファイルをいぢらうとして寢る時間を逸し、朝少し寢て登校してからは、autoconf や automake が下位互換性を失ひたる結果と挌鬪。午過ぎて、TA のお時間は、實驗の進捗の遲れてゐる學生のバグ取りにあれやこれやと口出しをし、それから歸つて來たら、B4 の卒論の方針を本人と輕く打ち合はせ。なんか忙しない一日であつたこと。

1月18日 (火)

世間

平壤の將軍樣が、贋旅券を用ゐて合衆國の査證の發給を受けてゐたとかゐないとか。取り敢へず、嘲笑しておくとしようか。

NHK と朝日がまだゴタゴタやつてるが、どうせ誰も公正公平中立な報道なんか信じてゐないし期待もしてゐない。餘程、うちは赤です、白ですとやつて呉れた方がすつきりする。それより何より、法律に基づいて國民から受信料とやらを徴收してゐる NHK が、何故か反體制的なことをやるのが氣に入らない。國營なので大本營發表を流します、と高らかに宣言して、その通りやる方が餘程無害。戰時の中立はあり得るが、報道の政治的中立といふのは、果たしてあり得るのかしらん。

1月17日 (月)

世間

中共の元總書記趙紫陽が死去。享年85。

韓國當局は日韓基本條約締結にかかる交渉に關する外交文書の一部を一般公開。これでまたガタガタ拔かす輩が出てくることを考へると、うんざり。

今日附の官報で、津市、久居市、安藝郡各町村、一志郡各町村の合併が告示された (平成17年綜務省告示第41號)。期日は來年1月1日。

1月16日 (日)

世間

1月15日 (土)

世間

昔は吾人も受けたセンター試驗が執り行はれた由。大きな混亂もなく、と報道されるといふことは、小さな混亂はあつたんやね、と詰らない突つ込みを入れたのは内緒。明日は二日目。まあ、吾人が受ける訣ではないので、どうでもいいといへばどうでもいい。

中共の元總書記趙紫陽が危篤に陷つた模樣。

女王陛下法務大臣兼大法官ファルコナー男爵は、王位繼承順位を男女平等にすべきとの提案に對し、愼重姿勢を示した由。まあ、あちらさんでは當面切實な問題にはならない訣なので、それでいいのだらう。此方では切實な問題ゆゑ有識者會議なんて遣る豫定な訣で。

1月14日 (金)

世間

主上には、歌會始の儀を執り行はれた。

日銀は今般の不屆きな僞札事件へ對應するため、市中銀行への支拂ひを全て新券にする方針。つふか、今まで未だ舊券を混ぜてゐたんかい。

HRH Prince Henry of Wales がナチのコスをやつて物議になつてゐる由。一般庶民とお偉方では、やつていいこと惡いことは矢張違ふといふもの。あと、寫眞みた感じだと、腕章が如何にも拙かつた感じがする。

1月13日 (木)

世間

中共の週刊誌が、先日のスマトラ島沖地震災害にかかる本朝の自衞隊派遣につき、なんかグズグズ文句を言うてる樣であるが、笑止といふか何といふか。取り敢へず北京は警戒感を持つてゐるやうであるが、我が防衞廳がそれを意圖してゐたかどうかは兔も角、結果オーライといふ感じがする。惡くはない。本當は綿密な計算の元に、人道支援をしつつ的確に中共に威を誇示するのが戰略なり政略といふものであるが。

勝手に裁判ごつこをして、NHK に撮らせて、放映するときに全部放映するといふのにカットした、聞けば政治介入があつたなかつたと、なんか訣の分らない騷ぎが惹起してゐるやうであるが、一番間拔けなのは、裁判ごつこを特集なんてしようとした NHK であらう。單なる政治的集會を「裁判」の名でカモフラージュした代物 (本當の所はカモフラージュにもなつてゐやしないのだが) を、政治的に中立であるべきものが取材して放映しようといふ根本が抑もをかしいのであり、それもニュースで「今日はこんなトンチキな行事がありました」程度で濟ますなら兔も角、特集を組まうといふ發想がどうかしてゐる。そこは棚上げして、政治介入を許したとか、介入したとか、その邊りで揉めてゐるのだから莫迦莫迦しくて仕方ない。

1月11日 (火)

世間

内閣は國會の常會を21日に召集する旨を決定。此を受け、國會召集の詔が渙發された。

青色 LED 特許訴訟で和解成立。地裁判決の約200億圓にしても、和解で決着した6億圓餘 + 利息にしても、吾人などにはちいともピンと來ない、一體何時何處のお話、といふ感じの數字。

パレスチナ自治政府議長に Mahmoud Abbas が豫定通り選出された由。イスラエル側も早期の首腦會談を行ふ意嚮とか。全く、Rabin が殺されてなければ、と思ふのは、餘りに故人を持ち上げ過ぎた短慮であらうか。確かめ樣のない話であることだけは明かだが。

1月10日 (月) : 成人の日

世間

ルクセンブルク前大公妃ジョゼフィーヌ・シャルロット殿下には薨去。

暦日天候地象

舊暦二千六百六十四年師走朔日。

1月9日 (日)

私事・獨語

伍長閣下と Comic City に行く。豫想してゐたよりも人出が多かつた所爲か疲れたことしきり。ノート PC 持ち歩いてゐたのも效いたが。一通り見終へてどうするかなと思つてゐるところ、グラトニー氏に召喚されて、難波まで戻り、日本橋まで歩き、彼方此方見て廻る。グラトニー氏は金にものを言はせて色々買ひ漁つてゐた。歸りは地下鐵で難波まで戻り、夕餉を共にしてから名張まで近鐵。グラトニー氏は獨り特急で名古屋まで歸つた模樣。何はともあれ、今月黒字決算の想定は見事に狂はされ、とんとんか赤字といふ窮地に追ひ込まれた。まあ、自業自得やけども。

世間

神宮は8日、皇紀2673年豫定の第六十二囘式年遷宮のための「神宮式年造營廳」を設置。總裁は北白川道久大宮司 (もと北白川宮道久王)。

1月8日 (土)

世間

今更だが、日本引き籠り協會、もとい、日本放送協會會長海老沢某は、來年度豫算成立後辭任する意嚮。ええと、豫算成立なんて待たんでええから、さつさとその憎たらしい面を引つ込めて呉れ。

環境省は腰拔けにも、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(平成16年法律第78號) に基く特定外來生物 (指定されると飼育、輸入等が原則禁止となる) から、ブラックバス類の主要な一種をはずす方針であるとか。釣り業界關係者が皆して反對してゐるといふから呆れる。食へもしない魚 (食ひ方はあるのかもしれないが、少くとも支配人は食べた覺えがない) を釣ることが、生態系を壞してまでするやうな面白いことであらうか。どうせ釣るなら晩酌の肴になるやうな魚を釣るが宜しからう。

1月7日 (金) : 人日、先帝祭

1月6日 (木)

科學・技術: 原子スイッチ

物質・材料研究機構、科學技術振興機構及び理化學研究所は、「原子スイッチ」なる微細デバイスの開發に成功した由。將來、半導體デバイスを置き換へ、微細化、低消費電力化の達成に繋がる代物といふことであり、興味深い。また、不揮發性といふのも大きな利點となることであらう。實用化されれば非常に面白いものであると思ふ。

1月5日 (水) : 小寒

私事・獨語

歸阪。例によつて途中色々物色。

購入

藤崎竜『Waqwaq 01』ほか。

暦日天候地象

小寒 (15時3分)。

1月4日 (火)

世間

皇室典範改正につき、政府が三案を想定してゐることが明かとなつた。どの案も皇位繼承權に制限を加へるものである。一つは四世王・女王までに限定、一つは、親王・内親王および長子たる王・女王に限定、一つは、皇室典範改正時の天皇の直系に限定、といふもの。いづれにしても、政府は女系容認の立場であり、舊宮家の皇籍復歸は念頭にないものと斷定できる。支配人は、世襲宮家といふものが出來て以降のことを考へるなら、第二案が現状に一番近くて穩便な方法ではないかと思ふ。第三案は皇室の規模を徒に小さくし、下手をすると皇威を損なひかねないので、他の二案を軸に調整するのが好ましいと愚考する。

政府與黨は防衞廳の省への格上げを次期國會常會の俎上に載せる見通し。やうやく、といふか、遲きに過ぎる、といふのが正直な感想ではあるが、やらないよりは増しといふ點だけは評價する。

1月3日 (月) : 元始祭

私事・獨語

晝過ぎ歸宅。其の後夕刻まで惰眠を貪る。

1月2日 (日)

私事・獨語

新年會。多度大社にお參りした後、飲みに行き、その後は例によつて夜な夜な話に耽る。

1月1日 (土) : 元日

暦日天候地象

舊暦二千六百六十四年霜月二十一日。

今年は、乙酉、皇紀2665年、西暦2005年、或は平成17年。

新年の御挨拶

謹んで新年の御挨拶申し上げます。讀者諸賢には今年も宜しくお願ひ致します。

平成の大合併 (3)

本日附で、新設市7、新設町8、市への編入6。例により近邊、縣廳所在地のみ擧げる。

三重縣松阪市
新設
松阪市、一志郡嬉野町、同三雲町、飯南郡飯南町、同飯高町
滋賀縣高島市
新設
高島郡マキノ町、同今津町、同安曇川町、同高島町、同新旭町、同朽木村
長野縣長野市
長野市へ編入
更級郡大岡村、上水内郡豐野町、同戸隱村、同鬼無里村
愛媛縣松山市
松山市へ編入
北條市、温泉郡中島町
高知縣高知市
高知市へ編入
土佐郡鏡村、同佐山村
大分縣大分市
大分市へ編入
北海部郡佐賀關町、大分郡野津原村

私事・獨語

久々に和服に袖を通して過ごす。正月はこれに限るといふもの。

晝から初詣に行き、祖父宅に年始挨拶に行つて東京土産を渡し、後はサッカーの天皇杯を觀ながらおせちを突いてゐた。

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