説文解字私註 此部

此部

此 止也。从止从匕。匕、相比次也。凡此之屬皆从此。
窳也。闕。
識也。从此朿聲。一曰藏也。

新附

語辭也。見楚辭。从此从二。其義未詳。

此部 舊版

説文解字
窳也。闕。
康煕字典
口部八劃
『唐韻』將此切『集韻』『韻會』蔣氏切、𠀤音紫。『說文』窳也。『玉篇』啙窳、苟且也。『前漢・地理志』啙窳偷生、而亡積聚。《註》師古曰、啙、短也、窳、弱也。言短力弱材、不能勤作。如淳曰、啙或作。○按史記貨殖傳作呰窳。
『揚子・方言』啙矲、短也、江湘之會謂之啙。
『集韻』在禮切、音薺。弱也、亦短也。
『集韻』牋西切『韻會』祖稽切、𠀤音齎。義同。
『集韻』才支切『正韻』才資切、𠀤音疵。『集韻』與同、詳前呰字註。
『玉篇』子亦切、音積。『類篇』此也。

説文解字
識也。从聲。一曰藏也。
康煕字典
木部七劃
『說文』遵誅切、音娵。識也。一曰藏也。『玉篇』口也。鳥喙也。
『廣韻』『韻會』卽委切『集韻』祖委切、𠀤音嘴。義同。
『集韻』遵爲切、音劑。『博雅』石鍼謂之㭰。
津垂切。義同。○按『說文』从此束聲。誤入。
しるし。しるす。しる。をさめる。くちばし。いしばり。
解字(白川)
此聲。朿はその形象を示す。此に細小の意がある。また、積藏することをいふ。

新附 舊版

説文解字
語辭也。見楚辭。从。其義未詳。
康煕字典
二部五劃
『廣韻』寫耶切『正韻』思遮切、𠀤瀉平聲。『廣韻』少也。『集韻』或作𡭟
『集韻』桑何切、音娑。挽歌聲。
『韻會』蘇箇切、娑去聲。語辭也。『楚辭・招魂』何爲四方些。《註》沈存中筆談、夔峽湖湘人、凡禁呪語末云娑婆訶、三合而爲些也。
。邏些、吐蕃城名。又麼些、禿光些、皆蠻族。
(1) シャ。サ。
(2) サ
(1) いささか。すこし。
解字(白川)
此聲。此は細小なるものの意を含む。呰と通じて詠歎の語氣を示す。唐宋以後、些細、些事のやうに用ゐる。
解字(藤堂)
此は足をちぐはぐに竝べること。此と二印(竝べる)で、幾つかのものをざつと竝べるの意を示す。
解字(漢字多功能字庫)
些の甲骨文や金文は見附かつてゐない。本義は少しばかりの意。量詞に用ゐ、幾つかの意を表す。また、語氣の詞に用ゐる。
人名用漢字