説文解字私註 舌部
舌部
舌
- 説文解字
在口、所以言也、別味也。从干从口、干亦聲。凡舌之屬皆从舌。
- 康煕字典
- 部首
『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤食列切、然入聲。『說文』舌在口、所以言也、別味者也。『徐曰』凡物入口、必于於舌。『六書精薀』舌以卷舒爲用、口以開闔爲用、各一其隂陽也。『釋名』舌、卷也、可以卷制食物、使不落也。『又』舌、泄也、舒泄所當言也。『易・說卦』兌爲口舌。《疏》口舌、爲言語之具也。『詩・大雅』莫捫朕舌、言不可逝矣。
射侯上下个曰舌。『儀禮・鄕射禮』倍中以爲躬、倍躬以爲左右舌。《註》居兩旁謂之个、左右出謂之舌。
言也。『揚子・太𤣥經』吐黃酋舌。《註》舌、言也。
姓。『姓纂』越大夫舌庸。又羊舌、複姓。『左傳・閔二年』狐突欲行。羊舌大夫曰、不可。《疏》羊舌、氏也。爵爲大夫。
官名。『周語』坐諸門外、而使舌人體委與之。《註》舌人、能達異方之志、象胥之官也。又國名。『淮南子・地形訓』穿𦙄民、反舌民。《註》反舌民、不可知而自相曉。一說舌本在前、不向喉、故曰反舌也。南方之國名也。『山海經』歧舌國在其東。一曰在不死民東。《註》其人舌皆岐。或云、支舌也。
草名。『爾雅・釋草』萿、麋舌。《註》今麋舌草春生葉、有似於舌。又『博雅』燕薁、蘡舌也。又『正字通』牛舌、芣苢。別名江東呼蝦蟇衣、山東名牛舌。
鳥名。『禮・月令』仲夏之月、反舌無聲。《註》反舌、百舌鳥。『淮南子・說山訓』人有多言者、猶百舌之聲。《註》百舌、鳥名。能易其舌、效百鳥之聲、故曰百舌也。
無舌、蟲名。『本草註』一名益符、主閉。
長舌、獸名。『山海經』長舌山有獸、名長舌、狀如禺、四耳、出則郡多水。
『韻補』叶商刮切、音殺。『詩・大雅』出納王命、王之喉舌。賦政于外、四方爰發。
叶食僞切、音逝。『郤正釋譏』家挾殊議、人懷異計。縱橫者欲披其胷、徂詐者暫吐其舌。
- 訓
- した。ことば。
- 解字(白川)
- 口中より舌が出てゐる形を象る。卜文の字形は舌端が分かれてゐる。卜文の聞、㱃には、口舌の形を揃へてゐる。
- 解字(藤堂)
- 干(をかして出入りする棒)と口の會意。口の中から自由に出入りする棒狀の舌を表す。
- 解字(落合)
- 口から舌を出した形を象る。唾液を表す小點を加へた異體字もある。
- 解字(漢字多功能字庫)
- 甲骨文、金文は、蛇の舌を象る。
- 甲骨文の飲は人が舌を伸ばし甁の中の水を啜り飲むさまを象る。
- 卜辭では本義に用ゐ、舌先を表す。また、告訴を表す。また、祭名、人名に用ゐる。金文は甲骨文が構形は同じで、多く氏族徽號に用ゐる。睡虎地秦簡に
多舌
とあり、多言のこと。
- 秦漢期に異體を𠯑、𤯁につくる。
- 表
- 當用漢字・常用漢字
𦧟
- 説文解字
- 𦧥
歠也。从舌沓聲。
- 康煕字典
- 舌部八劃
『廣韻』他合切『韻會』『正韻』托合切、𠀤音沓。『說文』歠也。『玉篇』大食也。『韓愈・曹成王𥓓』𦧟隨光化。捁其州。『說文』本作𦧥。
- 音
- タフ。トフ。
- 訓
- すする
舓
- 説文解字
以舌取食也。从舌易聲。
- 𦧇
舓或从也。
- 康煕字典
- 舌部八劃
『唐韻』神旨切、音士。『說文』以舌取物也。今作𦧇。或作舐𦧧。
『韻會』亦作咶。『荀子・彊國篇』伏而咶天。『後漢・鄧后傳』夢及天而咶之。
又作狧。『前漢・吳王濞傳』狧糠及米。
- 音
- シ
- 訓
- なめる