説文解字私註 丑部

丑部

《説文解字本文》紐也。十二月、萬物動、用事。象手之形。時加丑、亦舉手時也。凡丑之屬皆从丑。
《音》チウ
《訓》うし
[解字:白川]指先に力を入れて曲げ、強く物を執る象。絲を強くしめることを紐、印璽のつまみを鈕といふ。
[解字:藤堂]指先を曲げてつかむ形の象。すぼめ引き締める意を含み、紐(締めひも)、扭(締めてひねる)、鈕(締め金具)の音符となる。
[解字:漢字多功能字庫]甲骨文、金文は、に從ふ。金文は爪と同じ形。本義は爪。
專ら假借して十二支の二番目の意に用ゐる。
人名用漢字
《説文解字本文》食肉也。从丑从肉。
《康煕》『集韻』陟柳切。與同。
《康煕》『廣韻』女久切、音狃。食肉也。
《康煕》『集韻』如又切、音肉。肉善者。本作
《康煕》而六切、音肉。鼻出血也。本作
康煕肉部
《説文解字本文》進獻也。从羊、羊、所進也。从丑、丑亦聲。
《音》シウ
《訓》すすめる。はぢ。はぢる。
康煕羊部
常用漢字(平成22年追加)