外轉第二十三 - 廣韻私註・韻鏡轉別索引

屬性

開合

本圖

『廣韻』に見えざるものには+を後置する。

聲調 平聲 上聲 去聲 入聲
等呼
𠜂
仙*

*

*

薛*
唇音 * 1
次清
㵷+ 1
清濁
2

3
1
舌音 端/知 𩥇 殿 𠹗+
4
次清 透/徹 㬄+
5
呾+
定/澄 噠+
清濁 泥/孃
牙音 揭+
次清 𦅋+
5
𠋵+
5
𤫶
清濁 𪗙 𡾦
齒音 精/照 籛+
5
𩯳 𦗢 𩯳
次清 清/穿
從/牀 潺* 𪘪
*
𡣶 𨵊* 𢧵
心/審 珊󠄆 𠜂
喉音 侒+
5
𩎌
清濁
半舌音 清濁 𤹨 𥸸
半齒音 清濁 +
註1
【龍】原書に窠字有るが、外轉第二十四に重出、刪るべきとする。陳は合口ゆゑに刪るべきとするが、唇音字の開合を云々するのは疑問。『磨光韻鏡』、辻本は、唇音入聲二等の字を本轉に配し、外轉第二十四から除く。いま【龍】に從ふ。
註2
【龍】原書の窠字は不詳。龍、陳に據れば『七音略』に丏を配する。『磨光韻鏡』は眄を配する。兩字は『廣韻・銑韻』に同音。
註3
【龍】は䔾について以下を指摘。
  • 『廣韻』以前の韻書の曷(末)韻に無い。
  • 『廣韻』矛割切は此に合ふ。しかし曷聲の字を唇音に讀む例は無い。
  • 『廣韻校勘記』に據れば予割切に作る本があり、『玉篇』は餘括切とするので、矛は予の誤りか。
  • しかし一等韻に喩母字を取るのは失當、予(羊母=喩四)と解するのも難がある。
  • 『集韻』に阿葛切に讀むが、それが妥當か。(補注: この場合、遏(『廣韻』烏葛切、影母)と同音。『集韻』は䔾と遏を同音とする。)
陳は言及せず。『磨光韻鏡』は矛割切を採る。辻本は予割切を採り喩母一等に配する。
當分の間、【龍】原書のママとする。
註4
【龍】原書は呾を配するが、『七音略』が徹母二等に配するのが正、『七音略』が知母二等に配する哳は『集韻・黠韻』𠹗(知戛切)のこととする。
註5
『磨光韻鏡』の增補。