穴拔け日記 (平成28年5月)

穴拔け日記 (28.5.27)

暦日天候地象

海軍記念日。

オバマの廣島訪問

27日、サミット終了後、オバマは豫定通り廣島に入り、平和記念公演を訪れ、演説するなどした。まさに狂騒といふべき報道のされ方には氣分が追ひ付かぬといふのが正直なところだが、彼が今回廣島を訪れたこと自體は結構なことと思つてゐる。

オバマが「謝罪」をしなかつたことについてあれこれと言ふ人もゐるやうだが、そんなことを期待してどうするのか、どうにも良く分からない。原爆に遭つた人がさう思ふのはまだ分からんでもないが、それにしたつて、直接關はつたわけでもないオバマに謝らせて何がどうなるのかも分からなければ、そもそも米國が原爆投下を「惡事」だと認めるとどうして思へるのかも分からない。「謝罪」なんかした日には次に來るのは「賠償」だつたりするわけで、今更蒸し返すのかと警戒して寧ろ當然である。

此の際だから言ふが、先の大戰のことにしろ殖民地支配にしろ、今になつても「謝罪」とか「反省」とか、いつまで續ける氣なのか、心底苦々しく思つてゐる。毎年毎年夏になつたらTVで辛氣くさい放送をやるわけだが、好い加減にして貰ひたい。どうせ見ないといへば見ないのだが、それにしたつて飽きもせず良くもあれだけ氣分の惡くなるものばかり見せるのか、本當に意地が惡い。戰爭に對する嫌惡感を釀成すればそれだけ平和に近付くとか、本氣で思つてゐるのなら、そんな阿呆は死ねば良いと思ふ。

オバマは大統領になつたときに隨分と期待され、ノーベル賞まで貰つたわけだが、結局のところは大した成果を上げたわけでもなく、寧ろ兵力を出し惜しんで文明の敵が蔓延るのを助けた愚物だと思つてゐる。しかし、今度廣島を訪れるに漕ぎ着けたのを見て、ノーベル賞の理由にもなつた核軍縮云々についての氣持ちだけは本物だつたらしいと、其の一點だけは評價をし直した。オバマが本氣でなければかうは行かなかつたらうし、日本側もいつになくしつかり順番を踏んで着陸させたものだと思ふ。かつてTrust me!とオバマに言つた馬鹿たれがゐた氣もするが、本當、あの連中はどういふ神經をしてゐるのやら。其の手の度し難い連中が、政權の惡口を言つてゐるだけである程度まで評價されることは、理解不能である。

何はともあれ、大きなトラブルもなくサミットやら何やらが終はつて、一安心してゐる。

穴拔け日記 (28.5.26)

皇室事項

兩陛下には、25日、離任する駐日モロッコ大使夫妻を御引見。

伊勢志摩サミット

26日、豫定通り賢島でサミットを開催の由。

會議に先立ち、宰相はG7首腦を神宮に案内したわけだが、Twitterのタイムラインを見てゐると、左卷どもが噴き上がつてゐた。首腦らに禮拜を「強ひる」のは宜しくない、といふのはまだ理解できなくもない。政教分離がどうのかうのといふ言説を見るに及び、本當、頭を抱へた。うちの國では、神道が嫌ひな連中が何かとけちをつける爲に政教分離原則が持ち出されるくらゐで、他には何も役に立つてゐない。要らないとは言はないが、政教分離をした方が良いと思ふのなら、何の爲にそれをするのか、もう少し考へてもらひたいと思ふ。

なほ、個人的には、神道を國教にしたら良いと思つてをりますが、何か。天皇を戴いておいて神道は政府とは關係ありませんとか、そつちの方が餘程問題だわ。

TLで「異人を神域に入れるとは何事」と噴き上がる國士樣が一人二人は觀測できるのではないかと思つてゐたのだが、今までのところ見てゐない。これには少しばかり拍子抜けした。

個人的に思ふところを述べるなら、我が國の神樣を尊崇する氣持ちを持たぬであらう人々をわざわざ案内するのは微妙な氣がしないでもないが、觀光客とか考へたら今更な感じもするし、神宮も拒否しなかつたわけであるから、あまり煩く言ふ必要もなからうと大らかに思ふことにした。首腦を連れて來て禮拜を強要したとみるのは流石に無理が大きく、相手が喜ぶかどうかはともかく、こちらの尊んでゐるものを見せるといふのは歡待の形式としては有り觸れたものであらう。

といふか、あのあたり、神宮を見せずに他に何を見せれば良いのよ(おい)

穴拔け日記 (28.5.25)

皇室事項

19日午前10時1分御出門、熊本地震被災地御見舞の爲、熊本縣へ行幸啓、午後8時47分還幸啓。

兩陛下には、20日、ブータン王太后陛下及び王妹殿下をお茶に招かれた。

兩陛下には、23日、東御苑果樹古品種園に於いて、和林檎を御摘果。

兩陛下には、24日、カナダ首相夫妻を御引見。

穴拔け日記 (28.5.23)

皇室事項

皇后宮には、17日午後7時56分御出門、第18回別府アルゲリッチ音樂祭「アルゲリッチ ベートーヴェンを彈く」を御鑑賞の爲、東京オペラシティコンサートホール(新宿區)へ行啓、同9時47分還啓。

兩陛下には、18日、ガーナ大統領ジョン・ドラマニ・マハマ閣下及び同令夫人と御會見。

兩陛下には、18日、イタリア御訪問から御歸國につき、秋篠宮秋篠宮妃から御挨拶を受けられた。

皇后宮には、18日午後3時44分御出門、スペシャル タナーレクチャー記念レセプションに御臨席の爲、お茶の水女子大(文京區)へ行啓、同4時55分還啓。

娯樂系感想等: ハイスクール・フリート #7

いきなりお風呂シーンから始まつたのは何事?!と思つてゐたら、水不足に見舞はれた晴風。これは辛さう。山がちなところで育つた人間としては、海水であれこれするといふ状況は想像するだに恐ろしい。降雨に遭つて大はしやぎするのもむべなるかな。

しかし雨はいよいよ酷くなり、とても樂しんでゐられない状況に。附近で座礁した船が出るに及び、救助に向かふ晴風。明乃が自重したのでましろが現場指揮を執ることになつた。その時點で不穩だつたが、案の定といふか、我等が副長がひとり取り殘される事態に……。しかも、苦手な猫を抱へて。

ブルーマーメイドつてこんな感じなのね、つてあたりが良く示された回だつたと思ふ。軍艦要素なかつたけれども。

救出後、ここしばらくギクシャクしてゐたましろと明乃がイチャイチャ(違)してゐるのを目の當たりにした黒木の反應が怖かつた。

そんな中、印象に殘つたシーンは、副長の船室で仁義ない系の映畫を見てゐた二人とましろの落差、といふあたりで色々お察し下さい。

穴拔け日記 (28.5.20)

暦日天候地象

小滿(23時36分)。

穴拔け日記 (28.5.19)

娯樂系感想等: ハイスクール・フリート #6

前回武蔵をどうにも出來なかつた明乃は晴風に戻つたものの、いつになく氣落ちしてゐたり、ずぶ濡れになつてゐたり。迎へに出て來た鈴に連れられて風呂場に行くも、機關科の入るお時間だつたらしく、「副長派」最右翼の黒木洋美に嫌味を言はれる始末。まあ、彼女は彼女で腹に溜まつてゐるものが澤山ありさうだもんな。

そんな險惡な空氣を拂ひ、明乃だけでなく鈴とヴィルヘルミーナまでサーヴィス要員に加へる偉業を成し遂げたのは麻侖。明乃が惡いのかどうかはともかく、無茶な指揮の所爲で一番苦勞したのは彼女だらうに、あつけらかんとしてゐるのは、物事を良く分かつてゐるからか、何も考へてゐないからか。神輿は輕くて馬鹿が良いといふ發言に對する機關科員の反應だけ見れば後者に見えるが。あるいは、明乃に己と通じるものを嗅ぎ取つてゐたりするのかしら。

ともあれ、お風呂シーンの會話を聞いてゐて脳裡に浮かんだのは、帝國海軍の兵科と機關科のいざこざ的な奴。21世紀の可愛い女の子ばかり出て來るアニメで釜炊きが云々なんて科白が出て來るとは思つてもみなかつたよ。

さて、艦内は電波障碍で通信機器が使ひものにならぬ有樣。その原因を探らうとして行き着いた先は醫務室、その中には齧齒類を調べる美波。とてもマッドでサイエンティストである。どうやつて調べたのか、齧齒類とかウイルスとかについて色々と話してくれた。美波が優秀すぎて逆に怖いw

一安心するも束の間、晴風は機雷と濃霧により立ち往生することに。ともかく動けないでは困るので掃海することになつたが、さう言へば掃海の仕方とかあんまり考へたこともなかつたし、まさかアニメで扱はれる場面を見ることになるとも思はなかつた。實に結構なことだと思ふ。結構ついでに、芽依と志摩が嬉々として機銃を撃つてゐたのが、これまた結構であつた。何かをかしい氣もするが、可愛い子が樂しさうにしてゐるのだから、結構としか言ひやうがない。

ええと、掃海中の事故とか明乃と鈴が助けに行つた件については、今更のやうな繰り言を言ふ以外に能がないので、なるべく觸れないことにした。怪我をする子とかが出なくて本當に良かつたとだけ言つておく。

締めは、張り切つてドイツ料理をつくらうとしたのに、ヴィルヘルミーナにあれもこれも駄目を出された揚句に雙子の出した芋に完敗した美甘。むごい。

……と思つてゐたら、Cパートでまさかのお注射。色々怖い。といふところでお仕舞ひ。

今回の話を纏めると、麻侖は良い奴(頭が良いとは言つてない)、美波が何か怖かつた、ドイツ人にはふかした芋を食はせておけば良いらしい、美波がやつぱり怖かつた、つて感じかな?w

穴拔け日記 (28.5.17)

皇室事項

12日午後5時2分御出門、輕トー百年記念展示を御覽の爲、六本木ヒルズ森タワーヒルサイド(港區)へ、引き續き、同記念式典に御臨席の爲、グランドハイアット東京(同)へ行幸啓、同7時還幸啓。

秋篠宮秋篠宮妃には、12日、ヴァチカンを御訪問、教皇聖下を表敬。

主上には、13日、クウェート首相ジャビール・アル=ムバーラク・アル=ハマド・アル=サバーハ殿下と御會見。

13日午後7時35分御出門、サントリーホール開館30周年記念事業「ベルリン・フィルハーモニー管弦樂團來日公演」を御鑑賞の爲、サントリーホール(港區)へ行幸啓。同9時21分還幸啓。

兩陛下には、16日、ウズベキスタン、ラオス、マリ、アルメニアの駐日大使夫妻と午餐。

三笠宮には、16日、急性肺炎のため御入院。

秋篠宮秋篠宮妃には、17日、イタリアから御歸國。

世間

元通産相・富士急行會長勳一等堀内光雄氏は、17日、逝去。合掌。

【後日追記】17日付で敍正三位。

穴拔け日記 (28.5.12)

皇室事項

6日、警察廳長官金高雅仁の進講。

兩陛下には、6日、イタリア御訪問につき秋篠宮秋篠宮妃から御挨拶を受けられた。

皇后宮には、6日、紅葉山御養蠶所に於いて、御養蠶始の儀を行はれた。

10日午前10時30分、於宮中、大綬章等勳章親授式、(元東急社長・會長)上條清文、(元東證社長)斉藤惇、(元積水ハウス社長・會長)和田勇、(元三菱商事社長・會長)小島順彦及び(元自治相)上杉光弘に旭日大綬章を、(元侍從長)川島裕及び(元統合幕僚長)先崎一に瑞寶大綬章を、(元最高裁判事)白木勇及び(元郵政相)自見庄三郎に旭日大綬章を、(元會計檢査院長)西村正紀に瑞寶大綬章を、(沖繩科學技術大學院大學學園理事、MIT名譽特別教授)ジェローム・アイザック・フリードマン、(伊日財團會長、元伊外務次官)ウンベルト・ヴァッターニ及び(元アルジェリア外相)ユセフ・ユースフィーに旭日大綬章を授與。

10日午後6時30分、於宮中、高等裁判所長官小久保孝雄の認證官任命式。

秋篠宮竝びに秋篠宮妃には、日伊國交樹立より150周年に當り、10日、イタリア御訪問に御發、ローマに御着。

11日午後5時45分御出門、特別展「生誕150年 黒田清輝―日本近代繪畫の巨匠」を御覽の爲、東京國立博物館(臺東區)へ行幸啓。同7時10分還幸啓。

穴拔け日記 (28.5.7)

暦日天候地象

舊暦卯月朔日。

穴拔け日記 (28.5.5)

暦日天候地象

端午。

こどもの日。

立夏(10時42分)。

穴拔け日記 (28.5.3)

暦日天候地象

憲法記念日。

穴拔け日記 (28.5.2)

皇室事項

兩陛下には、26日、秋篠宮秋篠宮妃イタリア訪問首席隨員に謁を賜つた。

兩陛下には、27日、赤坂御苑に於いて園遊會を催された。

27日午後7時43分御出門、難民を助ける會「3・11被災者のためのチャリティコンサート」を御鑑賞の爲、紀尾井ホール(千代田區)へ行幸啓。同9時42分還幸啓。

28日、外務省綜合外交政策局長から御進講。皇后宮にも同。

兩陛下には、29日、窗明館に於いて、皇宮警察退職職員主催の皇友會總會に御出席。

30日午後4時58分後出門、「安田靫彦展」を御覽の爲、東京國立近代美術館(千代田區)へ行啓。同5時34分還啓。

1日、旬祭につき三殿を御拜。

獨語

今朝の讀賣新聞の「編集手帳」、福田恆存を持ち出して常用漢字を持ち上げてゐたので、頭がくらくらした。莫迦つて凄いなあ、と。とても惡い意味で。

そしてTwitterのタイムラインを見たら、既に野嵜氏が文句を竝べられてゐたので、自分があれこれ書くことはなかつた。

穴拔け日記 (28.5.1)

暦日天候地象

舊暦彌生二十五日。

娯樂系感想等: ハイスクール・フリート #4

物資、具體的にはトイレットペーパーがなくなつたので、買ひ出しに。位置關係とか交通とかテクノロジーとか色々疑問が浮かぶが、この状況で艦長が艦を離れるといふのが一番分からない。まあ、もう良いですけど。

それでも平和な感じでわちやわちやしてゐるのを見てゐるのは、こちらとしても心が穩やかになるわけである。艦長の帽子は私物なのか艦長專用なのか、とか、副長が可愛い、とか、機關科は機關長以外使へるんだらうか、とか、女の子は本當に噂話が大好きだよなあ、とか。

そんな中、漂流物を拾つてゐた子達が拾ひ上げた箱の中から、いかにも怪しげな齧齒類が。案の定、齧齒類を五十六から取り上げた志摩が豹變し、買物に行つた先で拘束された面々共々やつて來た艦に向けて機銃を掃射。作風がシビアだつたら銃殺されたり晴風ごと撃沈されても文句を言へない濫行だつた筈だが、幸ひにもそこは緩めだつたので倉庫に「拘束」された程度で濟んだ。一連の奇怪な出來事について解明する端緒は見えてきたわけではあるが、しかし、怪しい齧齒類の出所とか數とか、まだまだ安心はできない。

それはそれとして、志摩をぶん投げた我等がヴィルヘルミーナは、どこで投げ技を仕込まれたのだらう? そして、あの言葉遣ひをどこで覺えた?

それから、晴風に補給をするまでは良いと思ふが、どうして砲の更新までした? 幾らなんでも暢氣すぎると思ふ。

他にも突つ込み所は天こ盛りな氣がするが、猫に怯える副長の可愛さに免じて、今回はこのあたりで。シロちやんに幸福あれ。