幺 - 漢字私註
説文解字
小也。象子初生之形。凡幺之屬皆从幺。
- 四・幺部
康煕字典
- 部・劃數
- 部首
『唐韻』『集韻』於堯切。『韻會』『正韻』伊堯切、𠀤音邀。『說文』幺、小也。象子初生之形。『徐鉉曰』象纔有形質。『前漢・食貨志』徑七分重三銖曰幺錢。《註》師古曰、幺、小也。『陸機・文賦』猶弦幺而𡽪急。《註》幺、小也。
又『通俗文』不長曰幺。細小曰麽。『班彪・王命論』幺麽尚不及數子。
又『爾雅・釋獸』幺幼。《註》豕最後生者、俗呼爲幺豚。
又幺鳳、小鳥名。『蘇軾・梅花詞』倒掛綠毛幺鳳。
又六幺、曲名。『琵琶錄』綠腰、卽錄要也。本自樂工進曲、上令錄出要者、乃以爲名。後轉呼綠腰。又訛爲六幺也。『樂譜』琵琶曲有六幺。唐僧善本彈六幺曲、下撥一聲如雷發、妙絕入神。『白居易・琵琶引』先爲霓裳後六幺。
又姓。『萬姓統譜』弘治中有幺謙、湯隂人、爲通州訓導。
俗作么。
- 部・劃數
- 丿部二劃
『韻會』俗幺字。
音訓
- 音
- エウ(漢)(呉) 〈『廣韻・下平聲・蕭・幺』於堯切〉
- 訓
- ちひさい。をさない。
解字
白川
象形。絲束を拗つて結んだ形を象る。幼はこの絲束に棒を通して強く拗る形で、拗の初文。
金文に、幺を玄の意に用ゐ、玄く染めた絲をいふ。
藤堂
象形。細い生絲を縒つた姿を描いたもので、幼の原字。
細く小さいことを示す意符として用ゐられる。
落合
甲骨文は絲束の象形。幺が元の形を良く殘してゐる。
甲骨文では單獨では午や玄の字義で用ゐられてゐる。後に午、玄、幺に分化した。
甲骨文の要素としては絲や紐の意で使はれてゐる。
屬性
- 幺
- U+5E7A
- JIS: 1-54-86
- 么
- U+4E48
- JIS: 2-1-10
関聯字
幺に從ふ字を漢字私註部別一覽・幺部に蒐める。