渦 - 漢字私註
康煕字典
- 部・劃數
- 水部九劃
『廣韻』『集韻』𠀤古禾切、音戈。水名。與濄同。『前漢・地理志扶溝註』渦水首受狼湯渠、東至向入海。
又『集韻』姑華切、音瓜。義同。
又『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤烏禾切、音倭。水㘭也。『爾雅・釋水』渦辨回川。《註》旋流也。
又姓。『三輔決錄』有扶風太守渦尚。
異體字
簡体字。
音訓義
- 音
- クヮ(漢)(呉)⦅一⦆
- ワ(漢)(呉) クヮ(慣)⦅二⦆
- クヮ(推)⦅三⦆
- 訓
- うづ⦅二⦆
- 官話
- guō⦅一⦆
- wō⦅二⦆
- 粤語
- gwo1⦅一⦆
- wo1⦅二⦆
⦅一⦆
- 反切
- 『廣韻・下平聲・戈・戈』古禾切
- 『集韻・平聲三・戈第八・戈』古禾切
- 『五音集韻・中平聲卷第四・戈第十六・見・一戈』古禾切
- 聲母
- 見(牙音・全清)
- 等呼
- 一
- 官話
- guō
- 粤語
- gwo1
- 日本語音
- クヮ(漢)(呉)
- 義
- 水名。渦河。濄に同じ。
⦅二⦆
- 反切
- 『廣韻・下平聲・戈・倭』烏禾切
- 『集韻・平聲三・戈第八・倭』烏禾切
- 『五音集韻・中平聲卷第四・戈第十六・影・一倭』
- 聲母
- 影(喉音・全清)
- 等呼
- 一
- 官話
- wō
- 粤語
- wo1
- 日本語音
- ワ(漢)(呉)
- クヮ(慣)
- 訓
- うづ
⦅三⦆
- 反切
- 『集韻・平聲三・麻第九・𤓰』姑華切
- 『五音集韻・中平聲卷第四・麻第十七・見・二𤓰』古華切
- 聲母
- 見(牙音・全清)
- 等呼
- 二
- 日本語音
- クヮ(推)
- 義
- 水名。
解字
白川
形聲。聲符は咼。咼は窠と聲義近く、丸く凹んだ形のものをいふ。水が激しく渦卷くとき、その形となる。
藤堂
水と音符咼の會意兼形聲。咼は、丸い穴に嵌まる關節骨のことで、丸い意を含む。渦は、丸い水の渦卷き。
漢字多功能字庫
水に從ひ咼聲。本義は旋廻する水流。晉・郭璞〈江賦〉盤渦谷轉、淩濤山穨。
また渦狀、渦卷形を表す。唐・杜甫〈陪鄭廣文游何將軍山林〉之四碾渦深沒馬、藤蔓曲垂蛇。
また渦河を表す。河南省通許縣を源とし、安徽省西北部を經て、懷遠縣で淮河に入り、全長382km。三國魏・曹丕〈臨渦賦〉序經東園、遵渦水、相佯乎高樹之下、駐馬書鞭為《臨渦》之賦。
屬性
- 渦
- U+6E26
- JIS: 1-17-18
- 常用漢字
- 涡
- U+6DA1