惶 - 漢字私註
説文解字
恐也。从心皇聲。
- 十・心部
康煕字典
- 部・劃數
- 心部九劃
『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤胡光切、音皇。『說文』恐也。从心皇聲。『後漢・杜詩傳』蕭廣縱暴、百姓惶擾。
又『集韻』雨方切、音王。義同。
『說文長箋』皇訓大、故从皇。通借用皇。漢書皇恐譌作主臣、艸書皇字之誤。
音訓
- 音
- クヮウ(漢) 〈『廣韻・下平聲・唐・黃』胡光切〉[huáng]{wong4}
- 訓
- おそれる。あわてる。
解字
白川
形聲。聲符は皇。
『説文解字』に恐るるなり
とあり、恐惶の意。
徨、遑の字の含む心的な狀態を惶といふ。あわてふためく意がある。
藤堂
心と音符皇(大きく擴がる)の會意兼形聲。あてもなく擴がつて落ち着かぬ意を含む。
漢字多功能字庫
心に從ひ皇聲。本義は、恐懼、驚慌。『說文解字』(上揭・略)。『廣雅・釋詁三』惶、懼也。
- 『戰國策・燕策三』
秦王方還柱走、卒惶急不知所為。
- 『漢書・蒯伍江息夫傳』
於是貴戚子弟惶恐、皆見上叩頭求哀、願得入錢贖罪。
また迷惑、疑惑を表す。『字彙・心部』惶、惑也。
- 『晏子春秋・外篇・重而異者』
默然不對、恐君之惶也。
王念孫雜志此惶字與惑同義、言恐君為子之所惑也。
- 『新書・道術』
周聽則不蔽、稽驗則不惶。
屬性
- 惶
- U+60F6
- JIS: 1-56-21