礙 - 漢字私註
説文解字
止也。从石疑聲。五漑切。
- 九・石部
説文解字注
止也。『列子・黃帝篇』作硋。从石疑聲。五漑切。古音在一部。
康煕字典
- 部・劃數
- 石部・十四劃
『唐韻』五漑切『集韻』『韻會』牛代切、𠀤音硋。或作硋。通作閡。南史引浮屠書作㝵。『說文』止也。又距也、妨也、阻也、𨹎也。『揚子・法言』聖人之治天下、礙諸以禮樂。
又『集韻』魚其切、音疑。礙𥗫、靑石。
又叶魚記切、音詣。『蘇轍・嶽下詩』山林無不容、疲苶坐自礙、自知俗緣深、畢老收闤闠。闠、求位切。
- 部・劃數
- 石部・六劃
『集韻』『韻會』𠀤牛代切、音艾。同礙。『玉篇』止石。
又『韻會』【列子・黃帝篇】雲霧不硋其視。【後漢・方術傳序】雖云大道、其硋或同。【南史】引浮屠書作㝵、與硋礙同。別作閡輆、義通。
- 部・劃數
- 石部・八劃
『正字通』俗礙字。
簡体字として用ゐる。
- 部・劃數
- 寸部・五劃
音訓
- 音
- ガイ(漢) ゲ(呉) 〈『廣韻・去聲・代・礙』五漑切〉[ài]{ngoi6}
- 訓
- さまたげる(妨礙)。さまたげ。
解字
白川
形聲。聲符は疑。疑は顧みて立ち止まり、凝止する形。
『説文解字』に止むるなり
とあり、石などに遮られて、進み得ないことをいふ。
碍はその俗字。碍子の意には碍を用ゐる。
藤堂
礙
石と音符疑の會意兼形聲。疑は、躊躇つて、足を止めること。礙は、石が邪魔して足を止めること。
碍
石と㝵(得。見附かる)の會意。行く手をさへぎるやうに見える石を表す。もと礙の異體字。
漢字多功能字庫
石に從ひ疑聲。本義は阻止、阻擋(阻む、遮る、阻止する、邪魔する)。『列子・力命』獨往獨來、獨出獨入、孰能礙之。
障礙を表す。漢・揚雄『法言・君子』子未睹禹之行水與? 一東一北、行之無礙也。
妨礙を表す。南朝梁・簡文帝〈折楊柳〉葉密鳥飛礙、風輕花落遲。
牽掛(氣に掛ける、心配する、案ずる)を表す。『兒女英雄傳』第22回那時我身入空門、一身無礙、萬緣俱寂。
遮蔽を表す。唐・杜甫〈見王監兵馬使說近山有白黑二鷹〉之一鵬礙九天須卻避、兔藏三窟莫深憂。
屬性
- 礙
- U+7919
- JIS: 1-67-8
- 硋
- U+784B
- 碍
- U+788D
- JIS: 1-19-23
- 㝵
- U+3775
- JIS: 2-8-12