桀 - 漢字私註

説文解字

桀
磔也。从上也。凡桀之屬皆从桀。
桀部

説文解字注

桀
磔也。裴駰引『謚法』曰、賊人多殺曰桀。故引伸爲桀黠字。从舛在木上也。『通俗文』曰、張伸曰磔。舛在木上、張伸之意也。『毛詩〔王風・君子于役〕』雞棲於杙爲桀。其引伸之義。『〔爾雅〕釋宫』作、俗字也。渠列切。十五部。『左傳〔成二年〕』桀石以投人。此假桀爲揭也。揭、高舉也。凡桀之屬皆从桀。

康煕字典

部・劃數
木部・六劃
古文

『唐韻』渠列切『集韻』巨列切、𠀤音傑。磔也。『周禮』謂磔爲疈辜。古人稱桀黠者、其凶暴若磔也。

又『諡法』賊人多殺曰桀。

又擔也。『左傳・成二年』齊高固桀石以投人。

又借爲雋桀字。『辨名記』千人曰英、萬人曰桀。

又桔桀、形貌。『張衡・西京賦』燾奡桔桀。

又雞棲杙也。『詩・王風〔君子于役〕』雞棲于桀。古作。俗作

又姓。『姓苑』漢桀龍、宋桀路分。

又『集韻』其謁切、音竭。義同。

又『韻會』巨列切『正韻』古屑切、𠀤音結。桀桀、秀貌。『詩・齊風』維莠桀桀。

部・劃數
土部・六劃

『集韻』古作㘶。註詳木部六畫。

音訓・用義

ケツ(漢) 〈『廣韻・入聲・薛・傑』渠列切〉[jié]{git6}
かかげる。はりつけ。すぐれる(桀俊)。あらい(桀鷔)。

また鷄の止まり木の意に用ゐる(上揭『詩・王風・君子于役』)。

また夏の末代の王。

解字

白川

の會意。舛は兩足の開く形。もとの字形は恐らく木上の左右に人をはりつけにする形であらう。

『説文解字』に磔なり。舛の木上に在るに從ふ。とするが、兩足だけを磔することはない。木と枝とが交はつて、舛の字形と誤つたもの。

大儺(鬼遣らひ)のとき、城門に犬牲をひらいて張ることが行はれ、それを疈辜磔牲といつた。

藤堂

兩足との會意で、罪人を縛つて木の上に乘せ、はりつけにしたさまを表す。高く揭げて目立つ意を含む。

屬性

U+6840
JIS: 1-59-60
U+3636