鸇 - 漢字私註
説文解字
鷐風也。从鳥亶聲。
- 四・鳥部
- 𪇮
籒文鸇从廛。
説文解字注
鷐風也。『〔詩〕秦風』作晨風。『〔爾雅〕釋鳥』『毛傳』皆云、晨風、鸇也。郭云、鷂屬。『孟子・趙注』謂之土鸇。从鳥亶聲。諸延切。十四部。『釋文』引『說文』上仙反。
- 𪇮
籒文鸇。从廛。廛聲也。又作𪄟。『戰國策〔宋衛策〕』宋康王之時、有雀生𪄟於城之陬。『新序』作鸇。一字也。今『戰國策』誤爲𪇥。『通鑑』作𪄟、不誤。而『集韵』不收。
康煕字典
- 部・劃數
- 鳥部・十三劃
- 古文
- 鳽
- 𪄃
『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤諸延切、音饘。鷙鳥。『說文』鷐風也。『爾雅・釋鳥』晨風、鸇。《郭註》鷂屬。陸璣云、鸇似鷂、黃色、燕頷句喙、響風搖翮、乃因風急疾、擊鳩鴿燕雀食之。
又地名。鸇隂。『後漢・郡國志』屬安定郡。又『西羌傳』羌到建威鸇隂河。
又『集韻』稽延切、音甄。鷂屬。
又已仙切、音搴。義同。
又叶之人切、音珍。『漢高彪詩』呂尚七十、氣冠三軍。詩人作歌、如鷹如鸇。
- 部・劃數
- 鳥部・十劃
『集韻』鸇、古作𪄃。註詳十三畫。
- 部・劃數
- 鳥部・十五劃
『說文』籀文鸇字。
異體字
或體。
《段注》に據れば譌字。管見の限り《段注》の引用する『戰國策』該當箇所の外に用例は見えざるか。
簡体字。
音訓・用義
- 音
- セン(漢、呉) 〈『廣韻・下平聲・仙・𩜾』諸延切〉[zhān]{zin1}
猛禽の一種。中文資料には、鷂に似て靑黃色、鳩や燕雀を食らふ、といふ。本邦では隼や差羽に當てる。
解字
白川
形聲。聲符は亶。
『説文解字』に晨風なり
とあり、はやぶさをいふ。籀文の字形は廛聲に從ふが、その聲に用ゐることはない。
また隼ともいふ。亶聲、隼聲にみな急疾の意がある。
鳩や燕雀などの小鳥を襲ふ猛禽。
藤堂
鳥と音符亶(坦。たひら。)の會意兼形聲。羽を平らにして空中を飛ぶ。
漢字多功能字庫
鸇は異體を𪇮に作る。
屬性
- 鸇
- U+9E07
- JIS: 1-94-72
- 𪄃
- U+2A103
- 𪇮
- U+2A1EE
- 𪄟
- U+2A11F
- 𪇥
- U+2A1E5
- 鹯
- U+9E6F