唼 - 漢字私註

康煕字典

部・劃數
口部・八劃

『集韻』作答切、音帀。『玉篇』【楚辭・九辯】云、鳧鴈皆唼夫梁藻兮。『集韻』本作𠯗。同𠴴啑。

又『集韻』七接切、音妾。『集韻』本作。捷捷、譖言。『揚雄・廣離騷』靈修旣信椒蘭之唼佞兮。《註》師古曰、唼佞、譖言也。

又『集韻』色甲切、音翣。與啑同。『司馬相如・上林賦』唼喋菁藻。《註》正義曰、唼、疏甲反。唼喋、鳥食之聲也。

又與喋通。『史記・魏豹傳贊』喋血乗勝。《註》徐廣曰、喋一作唼。

音訓義

サフ(漢) セフ(呉)⦅一⦆
サフ⦅二⦆
セフ(漢)(呉)⦅三⦆
くらふ⦅一⦆⦅二⦆
すする⦅一⦆
官話
shà⦅一⦆
⦅二⦆
qiè⦅三⦆
粤語
saap3 zaap3⦅一⦆
cip3⦅三⦆

⦅一⦆

反切
集韻・入聲下・狎第三十三・翣』色甲切
『五音集韻・入聲卷第十五・洽第十一・審二翣』所甲切
聲母
審(正齒音・全清)
等呼
官話
shà
粤語
saap3
zaap3(又讀)
日本語音
サフ(漢)
セフ(呉)
くらふ
すする
水鳥や魚が食らふ。
食らふ。
犧牲の血を啜る。

⦅二⦆

反切
集韻・入聲下・合第二十七・帀』作荅切
『五音集韻・入聲卷第十五・合第九・精一帀』子答切
聲母
精(齒頭音・全清)
等呼
官話
日本語音
サフ: KO字源に據る。
くらふ
『集韻』啖也。

⦅三⦆

反切
集韻・入聲下葉第二十九』七接切
『五音集韻・入聲卷第十五・葉第十・清四蕺』千協切
聲母
清(齒頭音・次清)
等呼
官話
qiè
粤語
cip3
zit6を示す資料もある。cip3も含めて、情報が乏しい。
日本語音
セフ(漢)(呉)
捷・音義⦅二⦆に同じ。

解字

白川

形聲。聲符は妾。

楚・宋玉の『楚辭・九辯・五』に鳧鴈皆唼夫梁藻兮(鳧鴈皆の梁藻をくらふ)とあり、鳥がついばむやうな食べ方をいふ。

藤堂

と音符妾の形聲。

屬性

U+553C
JIS: 2-4-1
JIS X 0212: 21-52