外轉第十七 - 廣韻私註・韻鏡轉別索引

屬性

開合
補註
『磨光韻鏡』は内轉とする。

本圖

『廣韻』に見えざるものには+を後置する。

聲調 平聲 上聲 去聲 入聲
等呼
眞/諄*
準*
軫/準*
*
唇音 𬛜+
1
𭀀
次清 砏*
2
𦆯 𥑓+
1
𣎵 +
1
清濁
1
舌音 端/知 顚+
1
屒*
次清 透/徹 𤣆 天+
1
2a 𤶕+
1
定/澄 田+
1
+
+
3
清濁 泥/孃 年+
1
+
牙音 𢀿+ 㧆+ 㧉+
4
次清 𩎤+
1
䵖+
1
螼+ 螼*
5

1

6
𥎊 𧼒*
1
𩑡+
7
+
清濁 𤘑+
1
+
1
齒音 精/照 眞󠄅 𧤛
7a
縥+
7b
次清 清/穿 瀙+
1
*
從/牀 𦿒 濜* 酳+
1
𪗨
𪗨*
8
心/審 洒+
1
囟+
1
摌+
1
阠+
1
邪/禪 𡾍+
1
喉音 𪔗 䅰+ 𨒦+
1
隱+
1
𩿃+
1
脪*
9
清濁
10
半舌音 清濁
半齒音 清濁
註1
『磨光韻鏡』の增補。
註2
【龍】は空欄、『廣韻・諄韻』に小韻砏があり、『七音略』にも砏字が有るが、以前の韻書には無く、本から無かつたとする。『磨光韻鏡』は砏を增補する。
註2a
【龍】は空欄。『磨光韻鏡』は𢞋を配し通懇切とするが不詳。『字彙補』に、𢞋を透混切とし、𢚺を通懇切とする。
註3
【龍】は原書の配する姪を、三等の秩と同音で配置は不當、『集韻』柣(大一切)の譌とする。『磨光韻鏡』は耋を配する。暫定的に柣耋を倂せ配する。
註4
【龍】は原書の配する𥝬を、『集韻』㧉(古紇切)の譌とする。『磨光韻鏡』も㧉に替へる。
註5
【龍】は原書が牙音次清上聲三等に配する螼について、『廣韻・準韻』に見える螼は四等に配するのが妥當とする。陳は三等に合ふとする。『磨光韻鏡』は三四兩等に螼を配する。『集韻』は上聲軫韻に二音(丘忍切、遣忍切)を採る。『五音集韻』は溪母三等(丘𢀿切)と溪母四等(弃忍切)を示す。
註6
辻本は菣を牙音次清去聲四等に配し、螼を欄外に張り出す。陳は菣と螼を重紐の一組とする。
註7
【龍】は原書が配する𩝗を『集韻・很韻』𩑡(其懇切)の譌と按ずる。『磨光韻鏡』も𩑡に替へる。
註7a
【龍】は𧤛(『廣韻・隱韻』仄謹切)は臻の上聲でこの位置に當たるとする。但し『廣韻』以前の韻書には無いので、增補はせず。『磨光韻鏡』は恐らく『五音集韻』に從ひ、本轉と外轉第十九に𧤛を重出し、前者に阻引切(『集韻・準韻』『五音集韻・軫韻』)、後者に仄謹切(『廣韻・隱韻』『五音集韻・隱韻』)を採る。『廣韻』と『集韻』は同じ音(=臻上聲)を指すと思しく、重出は不當。臻上聲は本轉に配すべし。外轉第十九・註2參照。
註7b
『磨光韻鏡』は縥を外轉第十九に配するが、臻や𧤛の去聲と見るべく、本轉に遷す。外轉第十九・註3參照。
註8
【龍】は『廣韻』櫛韻末の𪗨(崱瑟切)も質韻の𪗨(仕叱切)も此に合ふとする。辻本は前者を配し後者を欄外に張り出す。なほ櫛韻の𪗨は『廣韻』以前には見えざる由。
註9
『磨光韻鏡』、辻本は、三等に遷す。陳は重紐四等、對となる三等字を缺くとする。
註10
辻本は外轉第十八に遷す。