故實抄録 私事・行状 (平成15年前半)
1月
1月1日 (水) : 元日
- 取り敢へず午頃になつて起き出し、誰もゐないので獨り屠蘇を呑み雑煮を食らひお節を突きした。なんとも愛想のないお正月と覺ゆ。
1月3日 (金)
- 年末邊りから温めてゐたデジカメ寫眞縮小用のコードを書きつつある。此の手の處理の附いたソフトは手元にあることはあるが、大量の畫像に同じ處理をするので一々GUIで操作してられるか、といふのが動機。故に全くのコマンドラインのアプリになる豫定。
1月4日 (土)
- 取り敢へず年初のプログラミングは了。當初の要求は満たしてゐる模樣。後は實際に畫像を處理すればよいのであるが、ノートに處理したいデータを入れてないので今日は此處までとす。
1月5日 (日)
- 歸阪。何故そのやうな日に伊賀國名張では雪が積つてゐるのであらう。足許が惡うてかなはないたらありやしない。流石に大坂で雪は見ざれど、寒いたらありやしない。厭がらせとしか思へないが、誰の厭がらせであらう。さては未だ初詣に行かざる罰でも當つたか?
1月9日 (木)
- 何故か、粉藥を服用する際、粉藥が先か水が先かと云ふのが話題に爲る。吾人は、粉藥を服用せざるを得ざる時には粉藥が先であるが、それよりも粉藥を成る可く貰はない樣にすることが第一である。風邪で醫者に行けば錠剤を下さいと懇願し、粉は駄目なんですと泣きを入れる。尤もここんところ粉藥を貰ふ試しがないのでどうでもいい話。ちなみに、水が先と言ひ張り發端をつくつた當人以外は粉が先といふのがわが研究室の傾向である模樣。
1月10日 (金)
- うちの教授の講義での例へ話がいささか的を外してゐるといふことから、何故か相對性理論の質量・エネルギーの方程式まで話が膨らむ。元は單なる天動説と地動説やつたのに。
- TAをしてゐる授業で質問が來たが、あまりに莫迦なのに呆れると云ふか、取り敢へず資料をもう一度眺めて考へろといふしかないやうな質問をしないで下さいといふか、君は入試によう受かつたものやねえ世の中つて本當不可思議といふか。
1月18日 (土)
- 實家から屆いた荷物に何故か印材が入つてゐたので、當面の氣晴しに印判彫りを採用することとす。確かに何かの彈みで話題にした樣な氣はするが、すつかり忘れてゐたので度肝を拔かれたといふかなんといふか、まあいいや。
- なんか久々にPS2を動かした氣がする。遣り掛けのゲームをさつさと終らせんと……。
1月20日 (月) : 大寒
-
出張につき小倉へ向け發つ。本來來るはずではなかつたのが、數日前になつてからいきなり諸處の理由で追加されてしまうたのである。
到着後一同で飯を喰ひにといふか酒を飲みにといふか。何か物凄う疲れて訣も分らず寢たが、喉は渇くし頭は痛いし胸も惡いしかういふ時に限つて餘計なことが頭を廻るしで憂鬱な夜に候。
新幹線の中で聞いた所に據れば、4月頭の廣島も決まりらしい。
1月21日 (火)
-
朝から用務。某國際會議に出席。日本語でもなかなか難しからう内容であるので途中からははつきり言うてお手上げな部分もあるが、大意は解つたことにしとく。
-
今日は屋臺でおでんと洒落込んだが、開く時間を把握してなかつたので餘計な時間潰しをする羽目になつたり、いざ食べるはいいが酒類は置いてないとあつさり云はれてしまうたり。
肝心のおでんは惡くなかつたので別に文句を云ひたい訣ではないのであるが、現象だけ追ふとかういふ感じになつて仕舞ふ。取り敢へず時間を潰してゐた時に取つた寫眞をば。
1月22日 (水)
-
今朝はいよいよ早起き。とはいへ時間ぎりぎりに起きた譯やけども。
晝過ぎのセッションは矢張眠く、うつらうつらしてゐたら肝心の話を聞逃して少々がつかりである。
本日の夕食。居酒屋にて結局某先生の奢り。その後ラーメンを食べに行つて宿に歸れり。
1月23日 (木)
- 今夜は立食形式の懇親會。開會に際し地元の市長が何やら喋つてゐた氣がする。麥酒は最早うんざりにつき取り敢へず水割りを飲んでゐたが、ロックをちびちびやる方が性に合つてゐる氣がせでもなし。
1月29日 (水)
-
横濱出張に出發。新幹線に慌てて乘れば新横濱には停車しない奴で、濱松で慌てて降りてこだまに乘りにけり。なんとも情けなや。
新幹線の中で仕樣書を書いてゐる。此方の方が研究室より餘程捗つてゐるのが間違うてる。メモを清書している譯ではあれども。
來月は、國際會議に出してゐた論文が通つたのでその直しをしつつ今仕樣書を書いてゐる奴のコーディング、あとレポートの採點が溜まつてゐるのも解決せんとあかんやらうなあといふ邊り。今から氣が重い。
1月30日 (木)
-
某展示會にて朝から晩まで立つて喋るに終始。
終つてから、先生や研究室OBに連れられ飲みに行き、タダ酒をたんまり頂けたのは幸なことである。少々飲み過ぎた氣がしないでもないが、そんなことはないといふことにしておく。
1月31日 (金)
-
引き續き某展示會。
新幹線は万が一を考へてそれなりの時間のを予約してゐたが、すんなり新横濱まで出られたので1時間ばかり待惚け。土産やら辧當を買ひ、辧當を食らひ、それでも暫し時間が餘る。乘つてからは酎ハイを飲んだり暫し微睡んだりしてゐた。
今月を綜括するに、怠けるも何も出掛けてばかりで何も出來やしなかつた。來月のことを考へるにつけ憂鬱。
2月
2月3日 (月) : 節分
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熱がないので取り敢へず登校したが、洟に嘖まれ續けるのであつた。こんな状態ではものをまともに考へることも出來やしない。
-
節分と言ふことで豆を撒かねばならぬがこれは割愛。卷き壽司を喰はねばならないがこれはなんとか實行。但し惠方を向いたかと言へば甚だ怪しい。
そもそも支配人の超個人的信條としては、取り敢へず卷き壽司さへ喰へば切つてあらうがどちらを向かうが構はないのであつた。
2月4日 (火) : 立春
- 續風邪。昨日よりは増しかと思つてゐたが、夕刻より咳に惱む。
- TAの雑務で自分のことが出來やしなかつた。まあいいけど。
- ミーティングが長引いたので歸り掛けにコンビニ辧當でも買うて歸らうと思つたら、よりによつて休業してたので、少し離れた別のコンビニまで行く羽目に。更によりにもよつて雨が降つて來たのであつた。
2月9日 (日)
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伊賀合併の是非を問ふ名張市の住民投票に行く。結果はダブルスコアで反對多數。
ただ、個人的に思ふのは、現在の飴をちらつかせる形の合併促進政策が時間切れに爲つたあと、單獨でゐられるならまあいいのであるが、分權と引換に小さいところは強制合併といふことにでもなつて、名張もその小さいの範疇に入れられたら最惡やらうといふ事。もう1つ、定住外國人にも投票權を與へたのは矢張どうなんやらうと思ふのであつた。
-
その後歸阪。歸り掛けにATOK16欲しさに一太郎の新しいのを買ふ。例の文語モード見たさとJustSysytemに潰れられては困るといふのと。
2月11日 (火) : 紀元節
- 建國記念日であるが、玄關に掲げる日の丸もなくさてどう祝つたものか、とか考へてゐて、實家にゐた頃は部屋に手製の日の丸を掲げてゐたのをふと思ひ出す。單に机の前に貼つてあつただけで殆ど放置状態であつたが。
- やうやくXenosagaのエンディングに至る。單純に途中で放置といふ情けなきが故。何時買うたか、それが思ひ出せないが、まさか卒研中に買うたとも思へないことからして、流石に1年は經つてないと思ふ、とか書かうとして、一寸調べたら發賣から未だ1年經つてないのでそれは當たり前といふ間拔けな結論を得た。
2月21日 (金)
- 論文修正完了。久々に氣樂な週末を過ごしてよいものと思はれる。
- 昨日今日と卒論發表の練習を聞くにつけ、去年四苦八苦してゐたのを思ひ出すのであつた。しかし最大の不安要因は教授が未だ練習を聞いてないことである。どうにか格好が附きつつあるのを御破算にし兼ねないからねえ。
2月22日 (土)
- 雨。午過ぎに起きて梅田に行く。序でに紀伊國屋に寄つたが、2月も下旬に爲つたといふのにカレンダーのバーゲンを稱して売り出してゐるのには呆れた。もつと精度のよい見積りをしませう。
- 増大した居室のエントロピーを低減すべく多少の努力をした結果、それなりに效果はあつたものの、未だ十分低く爲つたとは言ひ難し。でも疲れたので止め。
3月
3月3日 (月) : 上巳
- 某社の説明會とてOBがみえてゐたが、時間を勘違ひしてゐたので説明會そのものはすつぽかして仕舞うた。まあ、取り留めない世話話はその後したので別にそれでいいとは思ふ。兔も角、身の振り方をそろそろ決めんと行かぬ時期に差掛かりつつある樣なので、氣の重いことである。
3月5日 (水)
- 朝から打ち合はせとて、昨日何もしなかつたので未明から寢ずに遣るつもりであつたところの仕事をしつつ夜を明かすのであつた。御陰で眠い。打ち合はせそのものはまあすんなり終つたのであつた。
- ようやくレポート採點から解放された。何、朝メールをチェックしたらば教授からの催促があつたので急いでやつたまでの話である。
- 出張組が多いにつき研究室の閑散としてゐること。餘計な割り込みは入らないので作業は進むと云へば進むが、居心地がいいかといへばあまりしつくり來るものではない。
3月6日 (木) : 啓蟄
-
研究室から配給されたThink Padのセットアップを徐々に進める。取り敢へず、パーティションを切る際にプリインストールされてゐたXPを消失した擧げ句復舊出來てなかつたのを恢復した。その後MS Officeを入れ、Mozillaを入れてIEと別れ、cygwinを入れようと思ひ入れるだけ入れたところで仕舞。後は環境設定をして、ATOKを入れれば使へる環境になるのではないかと。
肝心のcygwinの設定手順など忘れてゐたので歸宅してから探してみれば、覺書と稱したテキストファイルを見つけたので我が意を得たりと悦ぶ。
3月8日 (土)
- 津市内某所で宿泊附き飲み會。泊まりと言ふ事に安心して少々壞れるまで飲んだきらひがある。取り敢へず、今囘の教訓を書くなら、飲ませる相手はよく考へるべしといふこと。間違へたらことであると身を以て知らされた感あり。自嘲。
3月29日 (土)
- 飲み會とて津まで出掛ける。電車に乘る間の暇な事というたら。少々酒量が過ぎた氣がせでもないが、愉しく飲めたのでよし。反省點は、8日の飲み會での情けない事を度々口にしてゐたのが餘りみつともよろしくなかつた位か。
3月31日 (月)
- 廣島出張にかかる作業に終始。
4月
4月2日 (水)
-
廣島出張に出發。
朝、JR大阪驛に來たところで、人身事故ゆゑ電車が遲れてゐるのでお詫びしますと冗談ではない事をアナウンスしてゐた。集合時間に遲れたら、お詫びぢや濟まされぬぞよとか思ひつつ、間に合うたので文句は言はぬ事とす。
廣島着後は觀光など致す。
-
廣島觀光。
宮島は流石三景と思ひたるも、潮が丁度引いてゐたので洋上に浮かぶ神祕的な姿を拜見する事は殘念乍ら叶はず。ふと思ふにこれが今年の初詣のやうな氣がする。罰當りめ。 > 俺
晩飯が廣島焼きと云ふのは來たからには當然であつたが、その後市民球場に行く事になるとは思はざり。カエサルに倣はば、來た、見たとまでは言ふ事が出來るが、どうせならそれに勝つたと附け足したかつた。
4月3日 (木)
-
どうにかかうにか學會發表を濟ませた。
その後、懇親會で安心しきつて飲めるだけ飲み、食事が少なかつたとの總意により更に食べに行き、宿に歸つたところで最早起きてゐること能はずにより眠りに落ちるに至れり。
4月4日 (金)
-
朝から頭が重いとか思ひつつ、最早仕事は全部濟んでゐるのでのらりくらりしてゐた。
學會が終つた後は、土産を買ひ、晩飯を買ひ、序でに酒を買うて新幹線に乘り、飲み食ひをし、話をしてゐたら大坂に歸着。
4月10日 (木)
- 研究室で花見。適當に食べ、適當に飲む。
4月11日 (金)
- PCのセットアップに時間は儚く費えた。罠が隨所に仕掛けられてゐて、それをかいくぐるのが樂しいと言ふ面はあるけれども、それだけしてをればよいと言ふ訣にも行かないので矢張すんなり設定くらゐしたいと思ふのであつた。
4月13日 (日)
- 午頃起き出して散髮竝びに縣知事及び縣會議員選擧の投票をしに行く。
- 晩飯のあと歸阪。なんかJR大阪驛を通る度に人身事故人身事故つて、全くろくでもないつたらありやしない。
4月23日 (水)
- 新歡。まつたりだらだら飲んでゐたら結局それなりの量になつてしまうた模樣。
4月26日 (土)
- FF X-2、一周目やうやく了。
5月
5月3日 (土) : 憲法記念日
- 例によつて歸省。歸る途中買物といふか只の冷かしといふか。結局特記する樣なものは買うてない。ああ、なんかかうどうしても欲しいと思はせる樣なものないかねえ、無論手の屆く範圍で。
5月29日 (木)
- 歸宅したらば、部屋の中は濕氣といふのか熱氣といふのか、少々心地惡い空氣が充滿してゐたので厭になつた。
6月
6月1日 (日)
- 夕刻所長氏が訪ね來、夕餉を共にす。
6月3日 (火)
- 歸り來て、先日貰うた麥酒を飲みつつ野球を觀る。週末の憂さは取り敢へず晴れり。それにしたつて麥酒は矢張もうひとつ好きではないのであつた。
6月6日 (金) : 芒種
- 今日は英文を読んでゐたら終つたといふ所感。
- 貰ひ物のおかげで今日まで4日連續晩酌。麥酒でなくて日本酒なら更に幸せなのであるが、貰ひ物にケチを附ける程傲慢ではないので有り難く頂く。
6月9日 (月)
- 此の頃大學構内で夜間賊が出沒するといふので、當分早く切り上げて歸宅するべし。全く情けなき世であることかな。
- 前夜より蚊が一匹五月蠅い。天誅を加へたいが、なかなかどうして叩き潰せない。
6月14日 (土)
- 遡ると1月18日からの印判彫りにケリを附ける。但し材料がもう1つある。何の字を彫らうかしら。
6月18日 (水)
- Mozilla が狂うたので、再インストール。で、ブックマークをインポートしようとしたところで再び狂ひ、結局ブックマークを作り直す羽目に。一體何がどうなつたのやら。
6月24日 (火)
- 定期檢診で醫者に診て貰ひに行く。
- 鼻、喉の邊りがどうにも不快。
6月26日 (木)
- 大學保健當局から呼び出しを喰らふ。出頭するが、無駄に放射線だけ照射されて、實利は何もなし。面白からず。
6月27日 (金)
- 研究室の冷藏庫に保管されるメロン處分につき胃に收める。美味。