説文解字私註 丄部
- 丄
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高也。此古文上、指事也。凡丄之屬皆从丄。
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篆文丄。
- 帝
- 帝
諦也。王天下之號也。从丄朿聲。
- 𢂇
古文帝。古文諸丄字皆从一、篆文皆从𠄞。𠄞、古文上字。䇂示辰龍童音章皆从古文上。
- 旁
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溥也。从𠄞。闕。方聲。
-
古文㫄。
-
亦古文㫄。
-
籒文。
- 丅
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底也。指事。
-
篆文丅。
舊版
帝
- 説文解字
諦也。王天下之號也。从丄朿聲。
段注は从𠄞。朿聲。
とする。
- 𢂇
古文帝。古文諸丄字皆从一、篆文皆从𠄞。𠄞、古文上字。䇂示辰龍童音章皆从古文上。
- 康煕字典
- 巾部六劃
- 《古文》𢂇𠫦
『唐韻』都計切『集韻』『韻會』『正韻』丁計切、𠀤音諦。『說文』諦也。王天下之號也。『爾雅・釋詁』君也。『白虎通』德合天者稱帝。『書・堯典序』昔在帝堯、聰明文思、光宅天下。《疏》帝者、天之一名、所以名帝。帝者、諦也。言天蕩然無心、忘于物我、公平通遠、舉事審諦、故謂之帝也。五帝道同于此、亦能審諦、故取其名。『呂氏春秋』帝者、天下之所適。王者、天下之所往。『管子・兵法篇』察道者帝、通德者王。『史記・高帝紀』乃卽皇帝位汜水之南。《註》蔡邕曰、上古天子稱皇、其次稱帝。
諡法。『史記・正義』德象天地曰帝。
上帝、天也。『易・鼎卦』聖人亨、以享上帝。『書・舜典』肆類于上帝。
五帝、神名。『周禮・春官・小宗伯』兆五帝于四郊。『註』蒼帝曰靈威仰、赤帝曰赤熛怒、黃帝曰含樞紐、白帝曰白招拒、黑帝曰汁光紀。『家語』季康子問五帝之名。孔子曰、天有五行、金木水火土、分時化育以成萬物。其神謂之五帝。
星名。『史記・天官書』中宮天極星、其一明者、太乙常居也。《註》文耀鉤云、中宮大帝、其精北極星。春秋合誠圖云、紫微大帝室、太乙之精也。正義曰、太乙、天帝之別名也。『又』大角者、天王帝廷。《註》索隱曰、援神契云、大角爲坐候。宋均云、坐、帝坐也。『又』太微三光之廷、其內五星、五帝座。
地名。『左傳・僖三十一年』衞遷于帝丘。《註》帝丘、今東郡濮陽縣、故帝顓頊之墟、故曰帝丘。
- 解字(白川)
- 神を祀るときの祭卓の象。
- 解字(藤堂)
- 三本の垂れた線を一印でひとまとめに締めたさまの象。原義を締字に殘す。
- 解字(落合)
- 多くの脚がある祭祀机の形を象る。
- 甲骨文では單獨では原義での用例がなく、帝(神名)の象徵、または祭祀名(繁文は禘)として用ゐられてゐる。
- 解字(漢字多功能字庫)
- 甲骨文は柴薪を束に縛つた形を象る。禘の古字で、郊外で柴を燒いて祭ることを表し、本義は柴を燒く祭祀。後に借用して上帝、天帝、皇帝を表し、示を加へて本義の禘祭を表す。
- 金文に上部に橫劃を飾筆として加へるものがあり、小篆の字形の元となつた。
- 甲骨文では祭名に用ゐる。《合集》14531
帝(禘)于河
は、河の神に對して禘祭を行ふことを表す。また天帝を表す。《合集》30388上帝
。
- 金文では天帝を表す。天亡簋
上帝
。中山王方壺以卿(饗)上帝
。また君王を表す。商鞅量皇帝
。また直系、嫡系を表す。四祀𠨘其卣文武帝乙
、「帝乙」は直系の商王のこと。仲師父鼎皇且(祖)帝考
考は先父、帝考は已に世を去つた嫡系の父親のこと。
- 戰國文字でも天帝を表す。《詛楚文・湫淵》
皇天上帝
。《清華簡・繫年》簡1昔周武王監觀商王之不恭上帝
。
- 表
- 當用漢字・常用漢字