勹 - 漢字私註
説文解字
裹也。象人曲形、有所包裹。凡勹之屬皆从勹。布交切。
- 九・勹部
説文解字注
裹也。今字包行而勹廢矣。象人曲形有所包裹。包當作勹。淺人改也。布交切。以包苞匏字例之。古音在三部。凡勹之屬皆从勹。
康煕字典
- 部・劃數
- 部首
『唐韻』『集韻』𠀤布交切、音苞。『說文』裹也。勹、象人曲形、有所包裹。
音訓
- 反切
- 『廣韻・下平聲・肴・包』布交切
- 『集韻・平聲三・爻・包』班交切
- 官話
- bāo
- 粤語
- baau1
- 日本語音
- ハウ(漢)
- 訓
- つつむ
解字
白川
象形。人の側身形に象る。人が身を屈めてゐる形。このままで用ゐる例はない。
藤堂
象形。人が前に物を抱きかかへ、身體を丸く曲げて包んだ姿を描いたもの。また手や膜で物を包んだ姿と考へてもよい。包、抱、胞などの原字。
落合
象形。手を前に出して屈んだ人の形に象る。
甲骨文では祭祀名に用ゐる。《合集》14295辛亥卜內貞、禘于北方曰勹、風曰役、求…。
後代には字形からの類推で「つつむ」意で用ゐられ、この意味では包が繁文。
勹に從ふ字には、後に尸に從ふ形に作るものもある。
屬性
- 勹
- U+52F9
- JIS: 1-50-17
関聯字
勹に從ふ字を漢字私註部別一覽・勹部に蒐める。