枓 - 漢字私註
説文解字
勺也。从木从斗。之庾切。
- 六・木部
説文解字注
勺也。勺下曰、所以挹取也。與此義相足。凡𦫵斗字作斗。枓勺字作枓。本不相謀。而古音同當口切。故枓多以斗爲之。『〔詩〕小雅〔大東〕』維北有斗、不可以挹酒漿。維北有斗、西柄之揭。『〔同〕大雅〔行葦〕』酌以大斗。皆以斗爲枓也。『〔周禮〕考工記・注』曰、勺、尊斗也。尊斗者、謂挹取於尊之勺。『〔儀禮〕士冠禮・注』亦曰、勺、尊斗也。所以𣂏酒也。此等本皆假斗爲枓。而俗本譌爲尊𦫵。遂不可通。『少宰・注』〔註1〕曰、凡設水用罍、沃盥有枓。此則用本字。『〔史記〕趙世家』使𢊍人操銅枓。『〔同〕張儀傳』說此事作金斗。『〔禮記〕喪大記』沃水用枓。『周禮〔春官〕鬯人』作斗。從木𣁬聲。鉉本作從𣁬。非也。之庾切。音之轉也。古當口切。在四部。
- 註1: 『儀禮・少牢饋食禮』を指すか。下揭『康煕字典』引用も參照のこと。
康煕字典
- 部・劃數
- 木部・四劃
『廣韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤之庾切、音主。『說文』勺也。徐曰、有柄、形如北斗、用以斟酌也。『〔儀禮〕少牢饋食禮』司宮設罍水于洗東、有枓。《註》設水用罍、沃盥用枓、𣂏水器也。又『禮・喪大記』浴水用盆、沃水用枓。《註》以枓酌盆水沃尸也。『史記・索隱』凡方者爲斗、若安長柄、則名爲枓、音主。
又『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤當口切、音斗。栱枓、柱上方木也。
音訓・用義
- 音
- (1) シュ(漢) 〈『廣韻・上聲・麌・主』之𢈔切〉[zhǔ]{zyu2}
- (2) トウ(漢) ト(慣) 〈『廣韻・上聲・厚・斗』當口切〉[dǒu]{dau2}
- 訓
- (2) ますがた(枓栱)
音(1)は柄杓を指す。
解字
白川
形聲。聲符は斗。水を酌む器。斗と通用する。(補註: 白川はトウ、トの音のみを採る。)
また『玉篇』に枓栱なり
とあつて、枓栱、ますがたをいふ。
藤堂
屬性
- 枓
- U+6793
- JIS: 1-85-53