拯 - 漢字私註
説文解字
説文解字注
- 拯
上舉也。出㲻爲拯。从手丞聲。『易』曰、拯馬壯、吉。拯各本篆作<抍篆文>。解無出㲻爲拯四字。丞聲作𦫵聲。拯馬作抍馬。今皆正。『易・明夷』《釋文》曰、丞音拯救之拯。『說文』云、舉也。子夏作抍。『字林』云、抍、上舉。音承。然則『說文』作拯、『字林』作抍。在呂時爲古今字。陸引無上字。而李注『羽獵賦』引有之。李注謝靈運『擬鄴中集詩』、曹植『七啓』、潘朂『九錫文』、傅亮『修張良廟敎』、王巾『頭陁寺碑』皆引『說文』出溺爲拯。是古本確有此四字。『方言〔十三〕』曰、𨈅、抍、拔也。出㲻爲抍、出火爲𨈅。『方言』之書字多經轉寫。改作抍、卽以今字改古字之一。抑或子雲固如此作、許不之錄耳。用拯馬壯吉。『周易・明夷・六二』爻辭。其字今作拯。陸氏德明作丞。云拯救之拯。猶艮不承其隨云承音拯救之拯、『左傳』目於眢井而承之云承拯救之拯也。葉林宗抄《文淵閣宋本》不誤。《通志堂》、《抱經堂》皆改大字爲拯。殊非。『集韵』抍承撜拯丞五形同字。丞承卽取諸艮、隨二卦釋文。『類篇』丞作氶。今本『釋文』改丞爲拯。遂使『集韵』『類篇』之本原泯𣳚矣。『羽獵賦』丞民乎農桑。李引聲類丞亦拯字。此丞之證也。『列子』使弟子竝流而承之。《張注》承音拯。引『方言』出溺爲承。此承之證也。『玉篇』曰、氶、聲類云抍字。然則聲類之作丞、作氶固難考。『集韵』曰、氶者、承之或體。『玉篇』曰、抍、音蒸、又上聲。葢古多讀平聲。今則讀上聲。古音在六部。陸云音拯救之拯。『玉篇』『廣韵』皆云、蒸上聲。不作反語者、『廣韵』云無韵切也。無韵切者、此韵字少。庱殑㱡又皆難識也。
- 撜
拯或从登。拯各本作抍。今正。丞聲、登聲皆六部也。𦫵聲亦六部。而此篆古从丞、从登、不从𦫵者、丞登皆有上進之意。形聲中有會意。經典登作𦫵皆叚借字。𦫵之本義實於上舉無涉。
康煕字典
- 部・劃數
- 手部・四劃
『唐韻』『集韻』𠀤蒸上聲。『說文』上舉也。【易】曰、用抍馬壯、吉。○按【易・渙】初爻、今文作拯。【疏】云、用馬以自拯拔也。亦上舉之意。『揚子・方言』拔也。出㲻爲抍。㲻、古文溺字。
又『廣韻』救也、助也。『周禮・天官・職幣』振掌事者之餘財。《註》振、猶抍也。《疏》以財與之謂之抍。
又『韻會』『正韻』𠀤之庱切、音整。『集韻』諸仍切、音蒸。義𠀤同。
又『廣韻』識蒸切『集韻』書蒸切、𠀤音升。亦上舉也。
又『集韻』辰陵切、音承。又常證切、丞去聲。義𠀤同。
- 部・劃數
- 手部・六劃
『唐韻』『集韻』𠀤蒸上聲。『韻會』『正韻』𠀤之庱切、讀與整同。救也、助也。『增韻』援也。『左傳・宣十二年』目于眢井而拯之。
又舉也。『易・艮卦』艮其腓、不拯其隨。《註》隨謂趾也。
- 部・劃數
- 手部・八劃
『韻會』『正韻』𠀤之庱切。同拯。古本易云、不𢮋其隨。今文作拯。
- 部・劃數
- 手部・十二劃
『唐韻』『集韻』𠀤蒸上聲。『說文』抍或从登。『淮南子・齊俗訓』子路撜溺而受牛謝。別作拯。
又『集韻』常證切。又書蒸切、𠀤詳抍字註。
又除庚切、音棖。與棖同。『韓愈・石鼎聮句』全勝瑚璉貴、空有口傳名。豈此俎豆古、不爲手所撜。
音訓
- 音
- ショウ(漢・呉) ジョウ(慣) 〈『廣韻・上聲・拯・拯』無韻切、音蒸上聲〉[zhěng]{cing2}
- 訓
- すくふ。たすける。
解字
白川
形聲。聲符は丞。丞は人を引き揚げて拯ふ形。
『說文解字』に字を抍につくり升聲とする。また登聲の字一を錄する。上に擧げる
とは拯ひあげる意で、丞がその初文。升、登は神に供薦するときの字。
藤堂
手と音符丞の會意兼形聲。丞は人を兩手で高く持ち上げるさまを示す會意字。拯は深みに落ちた物を兩手ですくひ上げること。
屬性
- 抍
- U+628D
- JIS X 0212: 31-37
- 拯
- U+62EF
- JIS: 1-57-46
- 𢮋
- U+22B8B
- 撜
- U+649C