畾 - 漢字私註
康煕字典
- 部・劃數
- 田部十劃
『唐韻』魯回切『集韻』盧回切、𠀤音雷。田閒也。
又『集韻』魯水切、音壘。義同。
音訓
- 音
- ライ(漢、呉) ルイ(漢、呉)
解字
白川
雷を金文に𤳳につくり、電光の放射する形で、もと象形字。
藤堂
三田の會意。田印三つを重ねて、同じ物が重なることを示す。
漢字多功能字庫
畾は雷の初文で、雷鳴と稻妻が交錯する形を象り、後に雨を加へて雷字がつくられた。金文は、四つの車輪と、曲がりくねる形に從ひ、曲がりくねる形は申の變形したもの。申は稻妻を象り、古人は車輪の走る音をごろごろと雷の鳴る音に譬へた。
- 《馬王堆・老子乙本卷前古佚書・稱》
雷以為車,隆隆以為馬。
- 《詩・小雅・采芑》
戎車嘽嘽、嘽嘽焞焞、如霆如雷。
- 《淮南子・原道》
電以為鞭策、雷以為車輪。
金文では假借して罍となし、水を入れる器の一種を表す。父乙罍乍父乙寶中尊畾(罍)。
また人名に用ゐる。
屬性
- 畾
- U+757E
- JIS: 2-81-34
関聯字
畾聲の字
- 瓃
- 藟
- 䴎
- 櫑
- 儡
- 靁
- 纍
- 壘
- 㔣