雛 - 漢字私註
説文解字
雞子也。从隹芻聲。
- 四・隹部
籒文雛从鳥。
康煕字典
- 部・劃數
- 隹部十劃
『唐韻』仕于切『集韻』『韻會』崇芻切、𠀤音䅳。『說文』雞子也。从隹从芻。『爾雅・釋鳥』生噣雛。《註》生能自食者。『釋文』雛、仕俱反。『禮・月令』天子乃以雛嘗黍。『釋文』仕于反。『孟子』力不能勝一匹雛。
又『禮・內則』不食雛𪔀。《註》𪔀伏乳者。
又『莊子・秋水篇』南方有鳥、其名鵷雛。『司馬相如・子虛賦』鵷雛孔鸞。《註》鵷雛、鳳屬也。『集韻』或作鶵。俗作𨿊、非。
又『集韻』『類篇』𠀤從遇切、音聚。『集韻』人名。仲尼弟子顏濁雛。
- 部・劃數
- 鳥部十劃
『廣韻』仕于切『集韻』崇芻切、𠀤音䅳。『莊子・秋水篇』南方有鳥、其名鵷雛。
又『玉篇』鶵、鳥子初生、能啄食。一作雛。
異體字
或體。
簡体字。
音訓・用義
- 音
- スウ(慣)
- ス(漢) 〈『廣韻・上平聲・虞・䅳』仕于切〉
- 訓
- ひな。ひよこ。をさなご。
本邦では雛人形、雛形にも用ゐる。
解字
白川
形聲。聲符は芻。
説文解字に雞子なり
とする。雞子に限らず、鳥のひなをいふ。
卜文に、鳥の傍らに芻を加へてゐる字形がある。
藤堂
隹(鳥)と音符芻の會意兼形聲。芻は、ぐつと束ねた草のこと。小さく引き締める、サイズを詰めるの意を含む。雛は、體が小さく引き締まつた雛鳥のこと。
落合
甲骨文に「生芻(雛)鳥」といふ語があり、生まれたばかりの鳥のことであらう。この場合の芻の繁文は雛。
漢字多功能字庫
雛はまた鶵に作り、本義は小鷄。
屬性
- 雛
- U+96DB
- JIS: 1-31-87
- 人名用漢字
- 鶵
- U+9DB5
- JIS: 2-94-31
- 𨿊
- U+28FCA
- 雏
- U+96CF