蕢 - 漢字私註
説文解字
艸器也。从艸䝿聲。
- 六・貝部
古文蕢、象形。『論語〔憲問〕』曰、有荷臾而過孔氏之門。
- 臾との關連の有無は不詳。
康煕字典
- 部・劃數
- 艸部十二劃
- 古文
- 𤆂
『唐韻』『韻會』𠀤求位切、音匱。『說文』草器。『論語〔憲問〕』有荷蕢而過孔氏之門者。
又山名。『前漢・高帝紀』沛公引兵繞嶢關、踰蕢山。
又『集韻』苦怪切、音喟。菜名。『爾雅・釋草』蕢、赤莧。《註》今莧菜之有赤莖者。
又與凷通。『禮・禮運』蕢桴而土鼓。《註》蕢讀爲凷、聲之誤也、謂摶土爲桴也。
又姓。『禮・檀弓』公使人弔蕢尚。
- 部・劃數
- 火部(一劃)
『說文長箋』古文蕢字。註詳艸部十二畫。
- 部・劃數
- 艸部十六劃
『說文』蕢本字。
- 部・劃數
- 艸部十四劃
『集韻』同蕢。
異體字
簡体字。
音訓・用義
- 音
- (1) クヰ(漢) 〈『廣韻・去聲・至・匱』求位切〉
- (2) クヮイ(漢) 〈『廣韻・去聲・怪・蒯』苦怪切〉
- 訓
- (1) あじか
- (2) つちくれ
また音(2)を菜名に用ゐ、赤莧を指す。
解字
白川
形聲。聲符は貴。
説文解字に艸器なり
とあり、土を運ぶあじか。背に負うて運ぶ筒形の籠。竹器のものもある。
藤堂
艸と音符貴(丸い)の會意兼形聲。丸く膨れた、藁で編んだもつこ。
キと讀む臾は土を運ぶもつこを描いた象形字。もと蕢の古文。
漢字多功能字庫
古文は臾。
昔の、草や竹で編んだ筐(かご)を指す。
屬性
- 蕢
- U+8562
- JIS: 2-86-84
- 𤆂
- U+24182
- 𧂟
- U+2709F
- 䕚
- U+455A
- 蒉
- U+8489