玊 - 漢字私註
説文解字
朽玉也。从玉有聲。讀若畜牧之畜。許救切。
- 一・玉部
説文解字注
朽玉也。从王有點。讀若畜牧之畜。各本篆文作珛。解云从玉有聲。今訂正。『史記』公玉帶。《索隱》曰、【三輔決錄・注】云、杜陵有玉氏、音肅。『說文』以爲从王、音畜牧之畜。此可證《唐本》但作玉、不作珛。『廣韻〔入聲〕一屋』云、玉音肅、朽玉。此『說文』本字。『〔同・去聲〕四十九宥』云、珛音齅。此從俗字。『玉篇』玉、欣救、思六、二切。此『說文』本字。珛、許救切。引『說文』朽玉也。此後人據俗本『說文』所增。『佩觿』曰、玉有欣救、魚錄、息足、相逐四翻。俗別爲玊。郭云、別爲玊者、謂玉石字點在三畫之側。欣救、息足、相逐三切點在二畫之側也。葢後人以朽玉字爲玉石字。以別於帝王字。復高其點爲朽玉、玉姓字。以別於玉石字。又或改『說文』从王加點爲从王有聲、作珛。亦以別於玉石字也。朽玉者謂玉有瑕㓠。故从玉加點以象形。『淮南書』云、夏后之璜不能無考。考朽古音同。『史記・藺相如』曰、璧有瑕。請指示王。从王加點謂可指示也。畜牧字、依『說文』本作嘼。許救、許六二切。玉音同之。杜陵玉姓音肅。雙聲也。三部。
康煕字典
- 部・劃數
- 玉部(零劃)
『正韻』玉玊二字不同。點在下畫之旁者、寶玉字也。點在中畫之旁者、須玊、許救、息六三切。玊工也。朽玊也。又國名。又人姓。俗書玊玉不辨。『正字通』禮六工、土金木石艸獸皆名工。琢玉者謂之玊工、猶剡木者謂之木工。因物殊名、不必別制玊字爲琢玊者之稱、讀玊爲粟齅二音也。今玉工通作玉、不作玊、益見玊爲贅文。雖載『正韻』、後世不信從也。
- 部・劃數
- 玉部六劃
『唐韻』『集韻』𠀤許救切、音齅。『說文』朽玉也。
又『集韻』吁玉切、音旭。義同。
- 部・劃數
- 玉部六劃
『廣韻』息逐切『集韻』息六切、𠀤音肅。『廣韻』朽玉也。又姓。
又『集韻』琢玉工。『正字通』按諸家以王字點在中畫者、朽玉也、姓也、音粟。本註音義與前王註同。攺作珟、非。考姓譜有夙姓、無珟姓、諸家皆誤也。
- 部・劃數
- 玉部十二劃
『廣韻』息逐切『集韻』息六切、𠀤音肅。『玉篇』姓也。
又『集韻』琢玉工。
『類篇』亦作𤥔。
異體字
或體。
音訓
- 音
- キウ(漢) 〈『廣韻・去聲・宥・齅』許救切〉[xiù]
- シュク(漢) 〈『廣韻・入聲・屋・肅』息逐切〉[sù]{suk1}
- ショク(漢) 〈『廣韻・入聲・燭・粟』相玉切〉
解字
白川
【補註】『字通』玉字條に以下のやうに述べるが、玊字の解説と取るのが妥當。
段注本に朽玉なり。玉に从うて點有り。讀みて畜牧の畜の若くす。
とあり、瑕のある玉をいふ。『詩・大雅・民勞』王欲玉女
(王、女を玉にせんと欲す)の玉は恐らくその畜の音でよみ、「好す」の意に解すべきであらう。
藤堂
玊
指示。王(玉の形)に點をつけて、玉に瑕のあるさまを示す。
瑕のある玉、朽ちた玉を指す。また、玉を磨く職工をいふ。
珛
玉と音符有(知らぬ間に生ずる)の會意兼形聲。瑕の生じた玉を指す。
屬性
- 玊
- U+738A
- JIS: 2-80-58
- 珛
- U+73DB
- 珟
- U+73DF
- 璛
- U+749B
- 𤥔
- U+24954