程 - 漢字私註
説文解字
品也。十髮爲程、十程爲分、十分爲寸。从禾呈聲。
- 七・禾部
康煕字典
- 部・劃數
- 禾部七劃
『唐韻』直貞切『集韻』『韻會』馳貞切、𠀤音呈。『說文』品也。十髮爲程、十程爲分、十分爲寸。《徐曰》程者、權衡斗斛律曆也。『荀子・致仕篇』程者、物之準也。《註》程、度量之總名。『禮・月令』按度程。《註》度爲制大小、程謂器所容。《疏》容受多少。
又『廣韻』期也、式也、限也。『增韻』量也、銓也、課也。『禮・儒行』引重鼎不程其力。『前漢・高帝紀』張蒼定章程。又『𠛬法志』自程決事、日縣石之一。《註》縣、稱也。石、百二十斤也。讀文書、日以百二十斤爲程。又『東方朔傳』程其器能、用之如不及。
又驛程、道里也。
又示也。『張衡・南都賦』致飾程蠱。
又秦人謂豹曰程。『莊子・秋水篇』靑寧生程、程生馬。《註》程、豹也。
又地名。『帝王世紀』文王居程、徙都豐。『後漢・郡國志』𨿅陽有上程聚。《註》古程國、重黎之後、伯休甫之國名。
又姓。出廣平安定。二望、本顓頊重黎之後、周宣王時、程伯休父入爲大司馬、封於程、後遂爲氏、與司馬氏同。
又叶促良切、音長。『張籍・祭韓愈詩』公比欲爲書、遺約有條章。令我署其末、以爲後事程。
音訓
- 音
- テイ(漢) 〈『廣韻・下平聲・清・呈』直貞切〉
- 訓
- ほど。のり(章程)。はかる。みちのり(道程)。
解字
白川
形聲。聲符は呈。呈は祝禱の器を捧げて天に祈る形。程は農穀のことを天に祈るのが原義であらう。
説文解字に品なり
とし、十髮を程、十程を分、十分を寸と、長さの單位をいふ字とする。
のち程限、程量、程式、程法の意となる。
『荀子・致仕』に程なる者は、物の準なり
(上揭・下揭)とあつて、程よさをいふ。
藤堂
禾(作物)と音符呈の會意兼形聲。𡈼は人の眞つ直ぐな脛を一印で示した字。呈はそれに口を添へて、眞つ直ぐに脛を差し出すこと。一定の長さを持つ短い直線の意を含む。程は、もと稻科植物の穗の長さ。一定の長さ→基準→はかるなどの意となつた。
漢字多功能字庫
禾に從ひ呈聲。度量衡の總稱。『荀子・致仕』程者、物之準也。禮者、節之準也。程以立數、禮以定倫。
楊倞注程者、度量之摠名。
容量を表す。『禮記・月令』(孟冬之月)是月也、命工師效功、陳祭器、按度程。
鄭玄注程、謂器所容也。
また、法式、章程、規格を表す。『墨子・號令』為守備程、而署之曰某程、置署術街衢階若門。
效法(倣ふこと)を表す。『詩・小雅・小旻』哀哉為猶、匪先民是程。
孔穎達疏非用古人是為法。
また、衡量、品評を表す。『商君書・戰法』兵起而程敵、政不若者勿與戰、食不若者勿與久。
限度、期限を表す。『漢書・刑法志』自程決事、日縣石之一。
顏師古注引服虔曰始皇省讀文書、日以百二十斤為程。
監督、考核(査定、審査、檢査)をまた程と稱する。『尉繚子・原官』程工人、備器用、匠工之功也。
また呈現(呈すること)、表現を表す。『文選・張衡・南都賦』致飾程蠱、偠紹便娟。
李善注引『廣雅』程、示也。
路徑(道筋、經路)、行程をまた程と稱する。唐無可〈送靈武李侍御〉地得江南壤、程分磧裏沙。
近代漢語では、旅行の盤纏(小遣、旅費、蓄へ)あるいは行李を程と呼ぶ。『醒世恒言・十五貫戲言成巧禍』家人收拾書程、一逕到家。
屬性
- 程
- U+7A0B
- JIS: 1-36-88
- 當用漢字・常用漢字