呆 - 漢字私註
康煕字典
- 部・劃數
- 口部四劃
『篇海』補道切、同保。詳人部保字註。
又莫厚切、音母。古文某字。今俗以爲癡獃字。誤也。
音訓
- 音
- ホウ 〈『篇海』補道切〉
- ボウ 〈莫厚切、音母〉
- タイ
- 訓
- おろか
- (國訓) あきれる
解字
白川
保の省文。
元の俗語で、愚かなことを「呆澇」といふ。
本邦では痴呆、阿呆のやうにいひ、また「呆れる」「呆氣」のやうに用ゐる。
藤堂
子とおむつの形の會意。幼兒をおむつで包んだ姿。何も知らない幼兒と同樣にぼんやりしてゐる者の意に轉じる。
褓(おむつ)の原字でもある。
落合
保の略體。聲符ではない。
漢字多功能字庫
口と木に從ふ。痴、傻(愚かであること)を表す。元・宮天挺〈范張雞黍〉第二摺我待學踰垣的段干木、非為憋。垂釣的嚴子陵、不是呆。
また發愣(ぽかんとする、ぼんやりする、キョトンとすること)を表す。『古今小說・陳御史巧勘金釵鈿』阿秀聽罷、呆了半晌。
現代漢語ではまた留まることを表す。曹禺〈雷雨〉第一幕你讓哥哥歇一歇、他願意一個人呆着的。
屬性
- 呆
- U+5446
- JIS: 1-42-82