豢 - 漢字私註

説文解字

豢
あるいは𨤜に作る。
以穀圈養豕也。从𢍏聲。
豕部

康煕字典

部・劃數
豕部六劃

『唐韻』『集韻』『韻會』『正韻』𠀤胡慣切、音宦。『說文』以穀圈養豕也。『廣韻』穀養畜也。『禮・月令』仲秋按芻豢。《註》養牛馬曰芻、犬豕曰豢。《疏》食草曰芻、食穀曰豢。

又餌之以利、一曰豢。『左傳・哀十一年』吳將伐齊、越子率其衆以朝、王及列士皆有餽賂、子胥懼、曰、是豢吳也夫。《註》豢、養也。

又官名。『左傳・昭二十九年』董父擾畜龍、以服事帝舜、帝賜之姓曰董、氏曰豢龍。《註》豢龍、官名。以官爲氏。

又『集韻』通作。『禮・少儀』君子不食圂腴。《註》圂、同豢。

又『韻會』亦作㹖。『莊子・達生篇』祝宗人說彘曰:汝奚惡死、吾將三月㹖汝。

又『集韻』戸管切、音緩。義同。

又叶胡玩切、音換。『曹植・孔甲贊』行有順天、龍有河漢。雌雄各一、是擾是豢。

又叶熒絹切、緣去聲。『歐陽修・讀書詩』淡泊味愈長、始終殊不變。庶幾垂後世、不默死芻豢。

『說文』本从豕𢍏、手執米以養之、指事也。隷省作豢。

異體字

或體。

音訓・用義

クァン(漢) 〈『廣韻・去聲・諫・患』胡慣切〉
ケン(慣)
やしなふ

また利を以て人を誘ふことをいふ。

解字

白川

形聲。聲符は𠔉

説文解字に穀を以て豕を圈養するなりとあり、𠔉は圈の意。圈とはぶたの處る所をいふ。

周禮・地官・槀人』に掌豢祭祀之犬(祭祀の犬をやしなふことを掌る)と見える。

利を以て誘ふことをもいふ。

藤堂

と音符卷(取り卷く)の略體の會意兼形聲。

屬性

U+8C62
JIS: 1-76-22
𨤜
U+2891C