策 - 漢字私註

説文解字

策
馬箠也。从聲。
竹部

康煕字典

部・劃數
竹部六劃

『廣韻』楚革切『集韻』『韻會』測革切『正韻』恥格切、𠀤音𠕁。『儀禮註』策、𥳑也。『蔡邕・獨斷』策者、𥳑也。其制長二尺、短者半之、其次一長一短、兩編下附單執一札、謂之爲𥳑。連編諸𥳑、乃名爲策。凡書、字有多有少、一行可盡者書之于𥳑、數行可盡者書之于方、方所不容者乃書于策。『禮・曲禮』先生書策、琴瑟在前、坐而遷之、戒勿越。『通攷』漢制、取士作𥳑策難問、試者投射答之、謂之射策。若錄政化得失顯問、謂之對策。

又策書。『釋名』策書敎令于上、所以驅策諸下也。『左傳・僖二十八年』王命尹氏及王子虎、內史叔興父、策命晉侯爲侯伯。

又籌也、謀也。『史記・袁盎傳』盎雖家居、景帝時時使人問籌策。

又蓍也。『史記・封禪書』黃帝得寶鼎神策、於是迎日推策。《註》策、神蓍也。黃帝得蓍、因以推算曆數、逆知節氣與日辰之將來也。

又竹名。『左思・吳都賦』策簩有叢。『吳筠・竹賦』爾其衆彙非一、則有策簩筋曼。

又馬箠。『禮・曲禮』君車將駕、則僕執策立于馬前。『左傳・文十三年』晉士會行、繞朝贈之以策。《註》策、馬撾。

又策馬曰策。『左傳・哀十一年』淸之戰、孟之側後入以爲殿、抽矢策其馬。

又天策、星名。『左傳・僖五年』童謠云、鶉之賁賁、天策焞焞。《註》天策、傅說星。

又金策、錫杖也、見『詩韻輯略』。

又小也。『揚子・方言』木細謂之杪、燕之北鄙、朝鮮洌水之閒謂之策。

又策策、落葉聲。『韓愈詩』秋風一披拂、策策鳴不已。

又警策。『陸機・文賦』立片言以居要、乃一篇之警策。《註》馬因策而行疾、喩文資片語而理明。以一言入衆辭中、若策之警馬也。

又刺也。『揚子・方言』凡草木刺人、北燕、朝鮮之閒謂之策。

又姓。明有策敏、策𥳑。

又『集韻』一曰小箕。

『篇海』亦作𠕁。俗作、誤。

部・劃數
竹部七劃

『篇海』俗字。

廣韻

謀也。籌也。『釋名』云、䇿書敎令於上所以驅䇿諸下也。

又馬箠也。

楚革切。十四。

音訓

サク(漢) 〈『廣韻・入聲・麥・策』楚革切〉
ふだ。ふみ。はかりごと。はかる。かずとり。めどぎ。むち。むちうつ。つゑ。つゑつく。

解字

白川

形聲。聲符は。朿は責の聲符、責に嘖、幘の聲がある。朿は先の尖つた長い木。

『説文解字』に馬のむちなりといふ。

論語・雍也策其馬(其の馬にむちうつ)のやうに、動詞にも用ゐる。

文字を記す簡策の策は、が本字。冊は柵の初文であるが、のち簡策、編冊の意に用ゐる。

策は簡策の意より策謀、籌策の意となつた。

藤堂

と音符(とげ)の會意兼形聲。ぎざぎざと尖つてゐて刺戟する鞭。また竹札を重ねて端がぎざぎざとつかへる冊(短冊)のこと。

漢字多功能字庫

金文はに從ひ𣂔聲。𣂔は析の異體。析は木を割る形に象り、字は竹を割つて簡にするの意、本義は簡策。編簡のと音同じく義近く、故に通用する。『老子』善數者不用籌策の策字を、《馬王堆帛書・老子甲本》に𥯻(補註: 原文ママ。例示字形は𥮥。)に作る。中山王方壺に見える字(𬕕)と𥮥は一字の異體。後に聲符をに改める。

金文では簡策を表し、簡冊に同じ。中山王方壺載之簡策

屬性

U+7B56
JIS: 1-26-86
當用漢字・常用漢字
U+7B5E
U+41FF

關聯字

策聲の字