𥝌 - 漢字私註
説文解字
木之曲頭止不能上也。凡𥝌之屬皆从𥝌。
- 段注に
此字古少用者。『玉篇』曰、亦作礙。非是。礙在一部。𥝌當在十五、十六部。古兮切。『玉篇』古漑、古兮二切。
といふ。 - 六・𥝌部
康煕字典
- 部・劃數
- 禾部(零劃)
『廣韻』古奚切『集韻』堅奚切、𠀤音雞。『說文』木之曲頭、止不能上也。凡𥝌之屬皆从𥝌。『長箋』𥝌从木、屈首。象形也。
又『玉篇』『廣韻』𠀤五漑切、音礙。義同。
○按禾、𥝌二字、眞書易混。『說文』禾自爲部、稽旁从𥝌、又自爲部。今分見本部各畫之中、禾頭左出而𠂹、𥝌頭右出而平、宜分別觀之。
音訓
- 音
- ケイ 〈『廣韻・上平聲・齊・雞』古奚切〉[jī]
- 〈『廣韻・去聲・代・礙』五漑切〉
解字
白川
象形。曲頭の木の形に象る。
『説文解字』に木の曲頭、止まりて上ること能はざるなり。
と稽止の意とするが、その木はいはゆる兩禾軍門、神聖を迎へるために立てる華表の原形を示す表木の形。
これに犧牲の犬を繫ぐことを[⿰禾尤]といひ、そこに祝禱して神靈を迎へることを稽といふ。稽に詣る意と稽首、稽留の意がある。
軍門で旌表を行ふことを曆といひ、厤はもと兩禾に從ふ形であつた。𥝌は柱頭に橫木を插した形。
のち華表といふのは、𥝌の古音から轉じたものであらうと思はれる。
屬性
- 𥝌
- U+2574C
關聯字
𥝌に從ふ字
- 䅩
- 䅓
- 稽