嵬 - 漢字私註
説文解字
高不平也。从山鬼聲。凡嵬之屬皆从嵬。
- 九・嵬部
説文解字注
山石崔嵬。高而不平也。各本作「高不平也」四字。今依『南都賦・李注』訂。有高而上平者。兀下曰、高而上平、『爾雅〔釋丘〕』曰、夷上洒下曰漘、是也。『周南〔卷耳〕』陟彼崔嵬。『〔爾雅〕釋山』曰、石戴土謂之崔嵬。《毛傳》曰、崔嵬、土山之戴石者。說似互異。依許云高不平、則《毛傳》是矣。惟土山戴石、故高而不平也。岨下云、石山戴土。亦與毛同。从山鬼聲。此篆可入山部、而必立爲部首者、巍从此也。五灰切。十五部。
康煕字典
- 部・劃數
- 山部十劃
『集韻』烏回切『韻會』魚回切『正韻』五回切、𠀤音巍。『說文』高不平也。从山、諧鬼平聲。『爾雅・釋山』石戴土謂之崔嵬。《註》石山上有土者。『詩・周南』陟彼崔嵬。
又高大貌。『班固・西都賦』增盤崔嵬。
又『廣韻』『正韻』五罪切『集韻』『韻會』五賄切、𠀤音頠。𡾋嵬、山貌。『王延壽・魯靈光殿賦』嵳峩㠑嵬。
『集韻』或作峞。通作隗。
音訓・用義
- 音
- クヮイ(慣) グヮイ(漢) 〈『廣韻・上平聲・灰・鮠』五灰切〉[wéi]{ngai4}
- 訓
- たかい
高大なさま、高くして平らかならざるさまをいふ。
解字
白川
形聲。聲符は鬼。鬼頭は大、ゆゑに高大の意がある。
『説文解字』に高くして平らかならざるなり
とあり、『爾雅・釋山』(上揭)に石の土を戴く、之れを崔嵬と謂ふ。
と見える。
藤堂
山と音符鬼の會意兼形聲。鬼は、頭が丸く大きい鬼。嵬は、大きな巖石の盛り上がつた山。
屬性
- 嵬
- U+5D6C
- JIS: 1-54-44