砥 - 漢字私註
説文解字
- 厎の重文。
厎或从石。
- 九・厂部
説文解字注
厎或从石。今字用此而厎之本義廢矣。『毛詩〔小雅〕大東』周道如砥。『孟子』作厎。
康煕字典
- 部・劃數
- 石部五劃
『廣韻』『韻會』『正韻』諸氏切『集韻』掌氏切、𠀤音紙。磨石也。『書・禹貢』荆州礪砥砮丹。《註》砥細於礪。『山海經』崦嵫之山、其中多砥礪。
又平也、均也。『詩・小雅』周道如砥。
又借言節操。『禮・儒行』砥礪廉隅。
又砥砨、玉石。『史記・范睢傳』周有砥砨。
『說文』本作厎。或作底。『書・禹貢』厎柱析城。《註》厎柱、山名。在河水中。『前漢・梅福傳』爵祿束帛、天下之底石。
又『集韻』典禮切、音邸。義同。
音訓
- 音
- シ(漢、呉) 〈『廣韻・上聲・旨・旨』職雉切〉[zhǐ]{zi2}
- シ 〈『廣韻・上聲・紙・紙』諸氏切〉
- テイ(漢) 〈『集韻』典禮切、音邸、上聲薺韻〉[dǐ]{dai2}
- 訓
- と。といし。とぐ。たひら。たひらにする。
藤堂は現代音をdǐとする。
解字
白川
形聲。聲符は氐。氐は曲刀の刃を研ぐ形。
『説文解字』に本字を厎に作り、重文として砥を出だし、柔石なり
といふ。
『集韻』に厲石の最も細やかなる者なり
とあり、最も粗なるものを礪といふ。
藤堂
漢字多功能字庫
厎の或體。
屬性
- 砥
- U+7825
- JIS: 1-37-54
- 人名用漢字