𣏟 - 漢字私註
説文解字
葩之總名也。𣏟之爲言微也、微纖爲功。象形。凡𣏟之屬皆从𣏟。
- 七・𣏟部
説文解字注
萉之總名也。各本萉作葩。字之誤也。與『吕覽・季冬紀・注』誤同。今正。《艸部》曰、萉、枲實也。𪎰、或萉字也。萉本謂麻實。因以爲苴麻之名。此句疑尙有奪字。當云治萉枲之總名。下文云、麻、人所治也。可證。萉枲則合有實無實言之也。趙岐、劉熙注『孟子』妻辟纑皆云、緝績其麻曰辟。按辟音劈。今俗語緝麻析其絲曰劈。卽𣏟也。𣏟之爲言微也。𣏟微音相近。『春秋說題辭』曰、麻之爲言微也。𣏟麻古葢同字。微纖爲功。絲起於系。麻縷起於𣏟。象形。按此二字當作「从二」三字。𣎳謂析其皮於莖。𣏟謂取其皮而細析之也。匹封切。十六部。凡𣏟之屬皆从𣏟。
康煕字典
- 部・劃數
- 木部四劃
『唐韻』『廣韻』匹卦切『集韻』『類篇』『韻會』普卦切、𠀤音派。『說文』葩之總名也。𣏟之爲言微也、微纖爲功。象形。又『廣韻』麻紵也。
又『集韻』普拜切、音湃。義同。○按『說文』𣏟自爲部、檾𢽳二文从之、今誤入。
音訓
- 音
- ハイ(漢) 〈『集韻』普拜切、音湃、去聲〉[pài]
- ハ 〈『廣韻・去聲・卦・派』匹卦切〉
- 訓
- あさ
解字
白川
象形。麻皮の纖維を示す。
『説文解字』に葩の總名なり。𣏟の言爲る、微なり。微纖にして功を爲す。象形。
といふ。葩は麻の實。
【補註】《段注》に、葩は萉の誤りとする。葩は花。萉は枲(麻)の實。
㪔は𣏟を毆つ形で、その纖維をほぐす意。そのやうにして得たものを祭事に用ゐて麻といふ。
𣏟は麻莖の纖維を示す字。
藤堂
會意。𣎳は莖から皮を剝ぐさまを示す形。𣎳を二つ竝べて麻の纖維を剝ぎ取るさまを表し、麻の構成要素となる。
屬性
- 𣏟
- U+233DF
- JIS: 2-14-41
關聯字
- 林
- 別字。
- 𣏕
- 別字。あるいは杮(柿(枾)に非ず)に作る。